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デザイナーはあなたの問題に答えない

デザイナーとは?

デザイナーってってなんかカッコ良さそうな言葉ですよね。グラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、プロダクトデザイナー、、なんかデザイナーってつくだけでおしゃれでイケてるイメージ。

あれ、どっかで読んだ感じ、デジャヴ?
いや、前回の記事をパクっただけです。いいじゃん、自分の文章なんだから。

さて、デザインという言葉同様、デザイナーという言葉にも得体のしれないカッコよさげなイメージがあって、世間一般の人は大体デザイナーですって名乗ると、なんかすごそうなイメージで見てくれます。あとチャラそうなイメージもあります。(この記事では見た目チャラそうだが根がかなり真面目なもじゃもじゃが書いてます)

今回は、デザイナーってどんな人なのか書いてみます。

知恵を絞る人

前の記事で、デザインは見た目じゃなくて知恵という記事を書きました。
ですから当然、「知恵を使う人」になります。見た目を整える事も重要だけど、「問題・思考・実行」と段階的に処理を進めていく人です。


また今日デザイナーという職業は大抵の場合、誰かに依頼を受けて、相手の困りごとを解決します。なので上に書いたことにプラスして「考えたことや作り出すものを相手に共感してもらう」ことも重要。「説明」する能力も必要ってことです。

さてここで問題です。「問題・思考・実行・説明」の中で一番大事なことはなんでしょう?

答えは問題です。
問題の答えは問題なのです。なんのこっちゃ、ちょっと書きたかっただけ。


問題なのは問題がわからないこと

なぜ問題が一番大切かというと、そこを間違えるとせっかく解決した結果が的外れになってしまうからです。

ええ?でも困った人から依頼されるんだから問題はわかりきってるじゃん。

と、思うかもしれません。
でも、それがそうとも言い切れないのです。

「もし私が、人々に何が欲しいかを聞いたならば、彼らは「より早い馬車」と答えただろう。」

これは自動車メーカーであるフォードの創設者、ヘンリーフォードの有名な言葉です。
車が普及する前、民衆の主な交通手段は馬でした。馬しか知らない人に、速く移動するために何が必要かと聞けば、そりゃもっと速い馬車が欲しいと答えるでしょう。
でも、民衆の抱えている問題は、よくよく考えてみると「速く移動したい」ということです。馬車じゃなくてもいい。
そこでフォードは民衆に車という道具を普及させて、速く移動したいという本来の問題を解決しました。

つまり、困ってる人はどんなことに困っているかはわかるけど、自分の困りごとの本質に気がついていないかもしれない、ということ。

観察をする人

こんなことに困っているんです。それは分かりました。でも本当に問題はそこなのか、もしかしたらあっちに問題があるかもしれない。だからまず困っていることの本質を見つけ、問題が何かを正確に把握することが第一歩なのです。

そのためにデザイナーは観察をします。具体的に困ったこと以外に、一見関係なさそうなことについてもさまざまな質問をして、一生懸命相手のことを勉強します。だって相手のこと知らないと本当の問題なんて見つけられませんから。

あなたの問題に答えない、けど

そうしてあなたのことを勉強しまくって、いろんな角度から観察した結果、あなたの困っていることの根っこにはこんな問題があることを見つけ出します。これでようやく問題に対し思考・実行のプロセスに進むことが出来ます。さあ、これでスッキリ解決!

とは、なかなかいかないのが現実ですが、きっとデザイナーは真摯にその問題について取り組み、解決方法を示してくれることでしょう。

そう、デザイナーはあなたの問題には答えないけれど、あなたの本当の問題を解決する人。なのです!


それでは

今日のまとめ

・デザイナーはチャラそうなイメージがあるが僕は真面目です
・デザイナーは観察して本当の問題を見つける人
・デザイナーはあなたの本当の問題を解決する人

いかがでしょうか。
デザイナーの本質的な役割がわかったところで、今日はおしまいです!

さて、このnoteでは自分が仕事を通じて感じてきたデザインやデザイナーの仕事について、
なるべく分かりやすい言葉で書いていきます。
デザイン業界じゃない人や、これからデザインの道を目指す人に伝えたいと思っています。

わかりやすい、とか、参考になる、と思った方はぜひフォローやスキをお願いします!

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