「壺の底」

甘いあまい夢は目覚めた途端
遠くへとおく
その甘さ口の中に残るようなあまさ
何度もなんども反芻する
だけど
口の中には苦みだけ
にがいにがい
甘さはどこへ行った
記憶という壺の底に
苦いにがいおりしかない
そんなものは捨てろ
だけど
残るのはいつも
苦いかすだけ


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