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書面作成に利用する隠し味的な知恵、本人訴訟の「論理学」

第58回noteでは、労働審判や民事訴訟の書面作成における、本人訴訟の場合は特に、「論理的な思考プロセス」の大切さについて述べました。

わたしは、そこで、「「論理」とは、私なりに言えば、思考のつながりです。みずからの主張の理由となる事実を抽出して、その事実の裏付けをするという、ちゃんとつながった思考のプロセスをとっていくことが大切なのです。」と述べました。実は、その「つながった思考のプロセス」にはテクニック手法ルールがあります。それは、ちょっと難し目に言うと「論理学」という学問としてまとめられていて、わたしが通った大学では一般教養科目とされていました。

本noteでは、それらテクニック、手法、ルールを、学問とまではいきませんが、本人訴訟の書面を作る際に隠し味的な知恵として活用できる、本人訴訟の「論理学」として何回かに分けてお届けしたいと思います(連続ではないかもしれませんが)。

例えば、

■ ベン図
■ 論理パズル
■ 対応関係
■ 演繹法
■ 帰納法
■ 言い換え
■ 三段論法
■ 論理の誤謬
■ 命題の分解と結合
■ 対偶
■ 条件
■ ド・モルガンの法則
■ 消去法
■ 背理法
■ 前提
■ 弱体化

等などです。

皆さまが本人訴訟を起こす際には、もちろん私がこのnoteシリーズで紹介、解説する書面フォーマットなどをそのままご利用いただければ幸いなのですが、こういった「論理学」の知恵を身に着けたうえで本人訴訟に望むなら、たとえ勝訴や期待した結果につながらなかったとしても、そこから得られる学びや知見はより深いものになるはずです。

また、「論理学」は、けっして法律の世界だけの話しではありません。ビジネスはもちろんのこと、生活をするうえでの様々なシーンにも活用することができます。もっとも、普通の生活を送るうえであまりに「論理学」をかざし過ぎると、役に立つどころかトラブルの原因ともなって逆効果になる可能性もありますが・・・。いずれにせよ、実際「論理学」って、それほどすごいものなのです。

是非、お付き合いください。次回はこちらです。

街中利公

拙著『実録 落ちこぼれビジネスマンのしろうと労働裁判 労働審判編: 訴訟は自分でできる』(街中利公 著、Kindle版、2018年10月)も、是非手にお取りください。

免責事項: noteの内容は、私の実体験や実体験からの知識や個人的見解を読者の皆さまが本人訴訟を提起する際に役立つように提供させていただくものです。内容には誤りがないように注意を払っていますが、法律の専門家ではない私の実体験にもとづく限り、誤った情報は一切含まれていない、私の知識はすべて正しい、私の見解はすべて適切である、とまでは言い切ることができません。ゆえに、本コラムで知り得た情報を使用した方がいかなる損害を被ったとしても、私には一切の責任はなく、その責任は使用者にあるものとさせていただきます。ご了承願います。



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