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【マチマチ対談】「人とのつながり」がもたらす新たな出会い(前編) -高橋秀明氏

マチマチ対談シリーズ第3弾となる今回は、多彩なキャリアを持つ高橋秀明氏(写真左)にキャリア形成論からマチマチに対する思いまで幅広く語っていただきました!

高橋氏はマチマチ代表の六人部のメンターです。日頃から経営者として、そして人生の大先輩としてアドバイスをいただいているそうです。そんな高橋氏に前編ではご自身の経歴とキャリア形成論について、後編では高橋氏から見た六人部、マチマチについてお届けします!

高橋秀明 氏

慶應義塾大学工学部修士号取得後、アメリカへ渡りニューヨーク州立大学でコンピュータサイエンス修士を取得。その後、米国NCRに入社し、日本NCR会長、米国NCRコーポレーション上席副社長、富士ゼロックス代表取締役副社長、FXパロアルト研究所会長を歴任。病気退任後は慶應義塾大学SFC特任教授を勤めると同時に日米欧亜企業の社外取締役、アドバイザー、メンターを務めた。現在は大企業からスタートアップにシフトして、起業家・社会起業家支援をTiE Japanで、香港のGlobal Institute for Tomorrowでグローバル・リーダーシップ教育やインクルーシブ・ビジネスモデルに関わっている。

自由に「自己表現をする」経験が生んだスタートアップとの繋がり

ーー高橋さんがご経験されてきたキャリアで感じたインサイトをお聞かせください。

高橋:私は大学院を出てすぐに日本を飛び出しましたが、当時からすればかなり稀有なキャリアだったんです。日本でいう「普通のキャリア」を歩んでこなかった。でも結果的にそれで良かったと思っています。

最初はサンディエゴのNCRという会社に入社しましたが、そこで学んだのは「自己表現をしても良い」ということ。
とにかく立場関係なく自由に発信ができる環境で、その体験を新卒で得たことが自分に根付いて、今もこうしてスタートアップ企業との繋がりを広く持てています。

※NCR(NCR Corporation)流通システムや金融システムを手がけるアメリカの情報システム企業

六人部:高橋さんとこうして繋がれたのも、アメリカでのご経験があってこそなんですね。他にも広くご経験された話を伺っていますが、その後はどうされたんですか?

高橋:本当に色々な経験をしました。米国には15年間住んで、エンジニアから始まり、マネージャー、工場長、太平洋地区営業担当役員などなど。世界中の事業会社のグローバルなリストラ担当も経験しましたね。本当にタフだった!その後はフルタイムの仕事は辞めて大学教授、社外取締役など、ご縁に導かれて新しい仕事を沢山しました。
でも、その殆どが未経験で「ゼロベースでスタートしたこと」ばかり。立場は違うけど、六人部さんだって「マチマチ」は事業モデルとしても未経験のことでしょう?

初めてのことは驚きと挑戦の連続だけど運命として受け入れる。不安や不満を感じても、好奇心に従いどんな分野でも積極的に挑戦して楽しむことが大事なんですよね。

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自由を求めて飛び出すメンタリティ

高橋:私から見ると今の日本のビジネスパーソンは自由な選択をするチョイスがあるのに自ら檻に入ってしまっているように見えます。例えば大企業に入ることを例にすると、それ自体は悪いことではない、事業スケールも大きくて吸収できることはたくさんある。でも吸収し終わったらどうする? その場に留まり続けて10年も経ってしまったら今度は「一つのことしかできない人材」になってしまう。

キャリアパスは意図して創るものではなく人との出会いによって創られていくものなんです。だからこそ留まらず、転機がおこりそうなところへ身を置くことが大切。

私の話ばかりになってしまったけど、六人部さんのキャリアもぜひ聞きたいですね。

六人部:私の場合は新卒でソフトバンクの財務部(現ソフトバンクグループ株式会社)に入り、企業買収(M&A)や資金調達の案件を担当していました。生き急いでいて、今のままでいいのか?と悩みながら仕事をしていたのを覚えています。

「もっと厳しい環境で自分を磨きたい」と思い、資本市場のど真ん中で経験を積んでおくべきと考え、投資銀行に転職しました。リーマンショックが起こり、激動の時代の中、様々な案件を経験しました。ある程度経験をした後で、事業をやりたいということに気づきました。父、祖父、曽祖父、曾祖母や叔父3人も事業をやっていた家系でした。気づくと自分も事業をやりたいと思うようになっていました。

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高橋:とてもいい流れですね!今はいい時代でスタートアップ企業もどんどん増えてきて、選べるようになった。大企業の檻の中に留まるのではなく「自由」を求めて飛び出していくメンタリティが今後の日本には必要。そうした時代の潮流の中で熱意ある起業家がどんどん増えていくのは良いことだと感じます。

人とのつながりを積み上げることの価値

高橋:お金やモノといった有形資産を作る方法論はいろんな書籍や情報が溢れているけど、もっと大事なのは無形資産を積み上げること。無形資産はつまるところ「人とのつながり」です。

私は、長いキャリアの中で「人とのつながり」によって、人生の転機で何度も助けられました。人との出会いに触発されて新しいことに挑戦し、自分だけでは得られなかった選択肢が生み出されたんです。

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六人部:私も「人とのつながり」によって自分の人生が変わってきたのを実感しています。これまで困ったときや人生の転機には必ず人の存在がありました。今後は、少しずつ他の人にとっても困ったときに役に立つ存在、迷ったときに良い影響を与える存在でありたいと思っています。マチマチは振り返ってみると、そうした「人の繋がり」を地域で提供する場でもあり、身近な人の役に立つ機会を提供する場にもなっています。

高橋:そう!私はマチマチが持つコアバリューは「同じ地域の人のつながりを構築」できるところだと感じています。デジタルの力で丁度良い距離感の関係性を作ることによって人のコミュニティが形成される。それは知らず知らずの内に財産として個々人の無形資産に繋がるんでしょうね。ゆるく繋がった人たちは時として刺激を与え合う、そうして人の行動が変化したり転機が訪れたりするんです。

100年ライフを生きる上で、この「生きる」ということについて最近よく考えますが、それは他の誰かと一緒に何かをするということだと思います。それは仕事であり、趣味であり、営みであり、人間は社会的な生き物なので他者と隔絶して生きることはできません。だからこそ、無形資産、人とのつながりを積み上げることが大切なのです。

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いかがでしたか?後編では高橋さんから見たマチマチを語っていただきます!お楽しみに!

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