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フライドポテトに何つける?

和食というと、お寿司、お刺身、焼き魚、白いご飯にお味噌汁、納豆、肉じゃが、ラーメン、牛丼、お鍋などが次々と思い浮かびます。では、アメリカ食というとどうでしょう?ハンバーガーにフライドポテト、ピザにバーベキュー…かな?アメリカ暮らしで和食を恋しく思うのとはまた少し違いますが、ふとした時に私が食べたくなるアメリカ食がフライドポテト。日本に一時帰国の前などにも「食べておこう」なんて。日本にっだってファーストフードへ行けば普通にあるし、アメリカのフライドポテトが特別おいしいって訳でもないのにね。

アメリカの定番中の定番のサイドディッシュ(付け合わせ)が、フライドポテト。ファーストフードのセットメニュー然り、レストランのハンバーガーやサンドイッチ、ステーキの隣にもフライドポテト。私が思うに、いかにフレッシュか(揚げたてか)ということはもちろんですが、肝心かなめは、揚げた人の腕。冷凍のポテトにしても、ジャガイモにしても、揚げ方には微妙なコツとタイミングがあるとお見受けするのです。全米で、おいしいフライドポテトをウリのひとつにしているFIVE GUYSという人気のファーストフード店がありますが、そこでポテト担当の経験があるお皿洗いの男の子が揚げてくれたフライドポテトは、それはもうおいしかった。言ってしまえば、同じポテトを使ってシェフが揚げたものよりも数段上。

ところで日本では、「フライドポテト」、または単に「ポテト」で通っているこの一品。アメリカでは「フレンチフライ(French Fry)」または、単に「フライズ(Fries)」と言います。「ポテト」の呼び名があまりにも浸透しているため、この違いは日本人にとって、ちょっとやっかいかもしれません。9年近いアメリカ生活で、私はすっかりFliesの方に慣れてしまったようで、逆に「フライドポテト」という名前を思い出すのに時間がかかります。または、「フライドポテト」と聞いても、すぐには絵が浮かびません。

そんな、日本人のアメリカでのポテト話をひとつ。はい、ぶちこちゃんの出番です。ぶちこちゃんは、ベイエリア時代のベーカリーで、私が一緒に働いていた日本人の女の子。ある日、人気のハンバーガーショップへひとりで立ち寄ったぶちこちゃん。慣れないアメリカ生活で、単独でも前向きに行動をおこしていたぶちこちゃん、素敵ですね。または、ただの食いしん坊?!

ハンバーガーとポテトを注文したかったぶちこちゃん。つい「ポテト」と言ってしまったそうなんです。分かりますよ~。ところが、カウンターのお兄さんは分かってくれなかった。。。めげないぶちこちゃん、または、どーしてもポテトが食べたかったぶちこちゃん。「これは発音が違うのか」と「テト」「ポテトォ?」「ポォテト?」と、いろんなポテトに挑戦したそうで。正しくは「ポティトゥ(Potato)」っていう感じですが、元来「フライドポテト」でもなければ「ポテト」でもなく「Fries」であるカウンターのお兄さんには、ぶちこちゃんの努力も通じず。ハンバーガーと〇〇を注文している様子から、分かってくれてもよさそうなものですけどね。想像力の欠如。ぶちこちゃんにとっては、結局はポテトをあきらめざるを得ないという、悔しい経験となったそうですが、この話を聞いたときに一緒にいた、うちの旦那さんが大うけ。未だにぶちこちゃんの話になるたびに「ポテトォ」「・テト」「ポティ・トオ!」と、更に誇張しては、笑わせてもらっています。
もちろん、愛をこめて。

さてさて、このフレンチフライ、みなさんは何をつけて食べますか?何もつけづに塩味を楽しみますか?やっぱり王道のケチャップ?
アメリカでも王道はケチャップですが、ケチャップ以外のものをつけて食べる人も多いらしいのです。食生活においてフレンチフライが登場する頻度自体が高いですからね、バリエーションが広がってくるも分かります。
変わったところでは、シェイクにつけて食べるという荒業も。でもこれ、意外にありなんです。シェイクの甘さ&冷たさとフレンチフライの塩っけ&ホクホクが絶妙にマッチ~♪って感じ。よかったらお試しくださいませ。

ある時、フレンチフライにマヨネーズという衝撃の事実を小耳にはさみ。この意外な組合せに驚いて、旦那さんに聞いてみると、そういう人もいるし、自分でもやってみたことがある、とのこと。どうだった?と聞くと、自分でやってみれば?と。
ということで、「利き酒」ならぬ「利きフライズ」を実行することになりました。

とりあえず5種類のソースを用意して、冷凍フライを揚げました。ちなみに、ケチャップやマヨネーズのように食べ物につける調味料のことは、英語ではCondiment(コンドメント)と言います。ファーストフード店などで「Condimentはあそこにあります」なんていう風に言われることもありますからね。

さて、今回用意したCondimentがこちら。

左上から、ケチャップ→チリソース→マヨネーズ、
左下に続き、ランチドレッシング→とんかつソース→スパイシーバッファローソース


普段は私の食実験に積極的に付き合ってくれない旦那さんですが、大のフレンチフライ好きということも手伝い、今回は参戦。ちなみに彼は、ケチャップがあまり好きではありません。そして、大のランチ好き。基本的にマヨネーズも好きなので、どんな結果になることやら。

そして、こちらが彼のランキング。

やっぱり、どこかアメリカンなお好み

ファーストフードのテイクアウトの際にもらって余っていたスパイシーバッファローディッピングソースが彼の一押し。これ、チキンテンダーについてきたもののはず。そして続いてはランチ、マヨネーズ、チリソース、「なんか変」とコメントしたとんかつソースに、苦手のケチャップが最下位という結果でした。ポテトサラダが好物なので、やっぱりジャガイモ+マヨネーズという組み合わせが好きなのかなぁ、なんて思いました。


そして、こちらが私のランキング。

好みの差ははっきり

私の一押しは、なんとチリソース。そして王道のケチャップ、意外にもマヨネーズ、ランチ、スパイシーバッファロー、そしてとんかつソースが最下位という結果に。チリソースはですね、おいしくて、そして私にとっては、なつかしい味なのです。日本時代に仕事でマレーシアの文化団体の受入れ&お世話をよくしていましたが、大半がイスラム教徒だったので、食べ物は難しいところでした。それでも、経験を積むことで、日本でも安心して食べられるものの選択肢が増えていったものです。とはいえ、どこへ連れて行っても、何を食べても、彼らのCondimentはチリソース。彼らも慣れてきたもので『Myチリソースボトル』持参するようになっていましたからね(笑)。お刺身の醤油にもチリソース、お味噌汁にまでチリソースが入ってしまったほど。おいしく食べてもらえるのであれば、なによりです。

そして、私が初めて関わった舞踏団の女の子がよく食べていたのがマックのポテトでした。マックはどこにでもあるし、得体が知れたポテトなら安心して食べられますからね。そして、もちろんチリソースをつけて食べるのです。最初は驚きましたが、勧められて食べてみると、これが意外とおいしく、彼女につきあってよく食べたものでした。
今回、久しぶりにチリソースでフレンチフライを食べましたが、やっぱりおいしかった!

マヨネーズも意外とありでしたね。まろやかな感じで、あえてつけたいというほどではないものの、フレンチフライを食べる場面にマヨネーズが同席するのであればつけようかなって感じ。
ランチは私にはちょっと存在感があり過ぎでした。そして、スパイシーバッファローはその上をいく主張の強さ。辛すぎて、味覚がヒリヒリ。チキンテンダーならいいけれど、シンプルなフレンチフライにはちょっと… 
そして、とんかつソースは旦那さんと同意見で「なんか変」。

他にも、マスタード(種類も多いですからね)、サザンアイランド、バーベキューソースなど、フレンチフライにも合いそうなCondimentはいろいろあります。ひょっとして、わさび醤油なんてどうでしょう?
今回も、本当はもっと冒険したかったのですが、行き過ぎると旦那さんにあきれて参戦拒否されそうなので、ほどほどにしておきました(笑)。
次回は単独で決行するか。。。


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