2020.06.17

朝から彼に機嫌の悪さを指摘されてしまった。
そんな不機嫌にしているつもりはなかったのだけれど。
朝早くから仕事に向かう彼を、いつも起きて見送っているのに、今日は久しぶりに寝坊して、彼の「もう行くね」という言葉で慌てて飛び起きたからかもしれない。
単純に寝起きの悪さが原因だったと思うのに、わざわざ仕込みの後、店を開ける前に2時間ほど、彼が家に戻ってきた。
話し合おうと言われても、何を話し合えば良いというのだろう。そんな怖いトーンでいわれても困ってしまう。
私は不機嫌なわけでも、怒っている訳でもない。
ただ思い通りにいかない事に、なんとなく気分の悪さを感じているだけだ。
お互いもっと話し合う方が良いと思うと言われると、怯んでしまう。
仕方ないので謝って、なし崩しのように人肌で誤魔化した。
彼は不本意そうだった。

彼を再び送り出して、バタバタとクリクラの一年点検を待つ。
点検と言っても、毎回本体をまるっと交換するだけなのだが。
今日は例年よりもスピーディなのは、コロナ対策のせいなのだろうか。まぁ楽で良いけれど。
とはいえ、なんだかんだと午前中が終わってしまった。仕事が全然進んでいない。
明日出かけようと彼が誘ってくれたけれど、その時間すら作れそうにない。
でも焦った所で、結局書けない時は1行も書けないものだ。
軽いチューニングのように、日記を書いているけれど、それすら言葉が出てこない。
ただただ、無性に孤独感に胸がざわざわする。
寂しいだなんて、私は子供ではないのだ。寂しがるような環境にいる訳でもないのに、なんでこんなに寂しいのかと、心をひっぱり出す。

結局彼に相談も、頼っても貰えなかった事が不本意だったのだ。
心配していた自分だけがバカみたいで。
それに毎日彼は家事をしてくれて、子供達と遊んだり、勉強をみたり、兄とゲームをしたりして、家族の為に尽くしてくれているのだが、私との時間はベッドの中か、だらだら一緒に動画を見るくらいだ。
以前はドライブに出かけたり、のんびりお買い物をしたり、夜にご飯を食べに行ったり、他愛もない二人だけの時間が沢山合ったけれど、今は0だ。
でもそれは、コロナのせいであって、彼のせいではない。
それで私が拗ねるのは、お門違いというものだ。むしろ贅沢な悩みだ。ようは私が、ただストレスコントロールに失敗しているだけなのだから。

でも、わかっていても寂しいのだ。
今は兄も、側にいて話を聞いてくれる訳じゃないから。
毎日ひたすら、家の中で淡々と仕事をしているだけの生活が、そろそろ息苦しい。
日常の中に張り付いている、不安のようなものを、もうちょっと溶かしていきたいのだ。
他愛ない会話や、楽しいだけの、ちょっとしたガス抜きのような時間を、もっと過ごしたい。
だけど彼は忙しいし、これ以上押しつけるのは心苦しい。彼こそもっと自分の時間が欲しいはずだ。可哀相に、明日は雨マークで寒いし、バイクはお預けだろう。
飲みに行くのだって控えてくれている。
子供じみたわがままは言っていないで、私はちゃんと冷静で、平静でいなければ。私はなんでも彼に甘えすぎだ。
そしてこのままコロナが落ち着いていきそうなら、来週か再来週、友達を誘ってどこかに行こう。一人でもいい。
中島公園や大通り公園なんかをブラつくくらいなら、今のこの状況でも、許されるだろう。

そもそも、遊びに行こうにも、仕事を終わらせなければなにもできない。
感情に揺れている場合じゃない。
集中しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?