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【イベントレポート】2019年度 / 北区つながるワークショップ#01

2019年10月19日。朝早くから、北区役所内で開催された「北区つながるワークショップ」のイベントレポートです。今年は「誰もが自分らしく暮らせるまちを、みんなで育む」をテーマに、全4回のプログラムをデザインして取り組んでいます。今回は、初回のイベントの様子とワークショッププログラムについてご紹介します

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●北区つながるワークショップとは
北区をより暮らしやすく,住みやすくするための対話と実践の場として2012年に始まりました。ときにプロジェクトを行う先輩の話を聞いたり、ときに自分の好きなことややってみたいことを話したり、ときに勇気を持って活動宣言をしてみんなにアドバイスをもらえる対話のプログラムです。

まちとしごと総合研究所では、2018年度より当プログラムの企画運営を担当させていただき、北区役所、北区社会福祉協議会、北青少年センター、北いきいき市民活動センターのみなさんとともに、より良い活動の場になるように運営を行なっています

●テーマは「誰もが自分らしく暮らせるまちを、みんなで育む」
その年のテーマは、毎年事務局メンバーとの話し合いによって決まっていきます。昨年度は「遊びゴコロ」をテーマに据えて、ひとりひとりが持つ「やってみたい」を形にすることから、地域の人々の為になっていく活動を育んでいきたいと思い運営を行いました。

<昨年のチラシデザイン / Design by Miki Kuramochi>

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2019年度は、より北区に住む人たちの暮らしや働き方にスポットをあてていくことで、地域の中に隠れている資源(ヒトやモノ、場所など)を再発掘しながら、それを活かして自分たちの暮らしをつくりあげていくプログラムをデザインし実施していきます。

そして、この「誰もが自分らしく暮らせるまちを、みんなで育む」には、様々なポイントが詰め込まれています。まず考えていきたいこととして、1つは「誰もが」ということ、もう1つは「自分らしく暮らせる」ということです。なんとなく「それがいいよね」と思う言葉ではありますが、そこにどんな意味が溶け込んでいるのかを対話していきます。ぼやっと感じていることを対話を通じて、言葉にして可視化していくこと。自分の見えていることと、相手の見えていることを知っていくこと。それを通じて、私たちが「まち」と呼んでいるものを再発見していく時間をつくっていくのが最初のステップなんです。


●まちで暮らす、働くゲストを迎え、参加者同士で資源を発掘しあう

このステップを踏み出すためのワークショッププログラムを、全3回かけて丁寧に行なっていきます。まずは初回、2人のゲストをお迎えして、1時間ほどかけて、まちでの暮らしや働き方、地域を視るポイントについて伺っていきました。

後半は、参加者を交えながら90分のワークショッププログラムを実施し、下記のポイントを6−7人のグループに分かれて行いました

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まずは、2つの色の付箋を用意して、15分ずつ考えて共有していきました

・もったいない、余っている
 - 場所やもの、人など。人気がない、使われていないだけではなく
   もっと活用してもよい、知ってほしい!ということでもOK

・やりたいこと、あったらいいな
 - 自分のまちからわざわざどこかにいっていること、不便なこと
   機会やきっかけ、イベントやお店、人や場所など

この共有を行うことで、意外とまちの中にあるもので知らなかったことや、隣の人がどんなことで困っていたり、どんなことをやりたかったりするのかについて知ることができ、様々な発想が頭のなかに溜まっていきました

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次に、黄色と青色の付箋を組み合わせながら、活動アイディアをブレインストーミングしていきます。先ほどの旧友の場面で生まれてきた「組み合わせ」を形にしながら、ここでも質より量をルールに、どんどんとアイディアシートをつくってもらいました。約10分で、各テーブル5−6個のアイディアが生まれていました

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最後に、全員が立ち上がって会場内で生まれたアイディアシートを眺めて回る時間を作りました。そして、それぞれに投票権をお渡しして、自分が「叶えてほしい!」「やってみたい!」と思うものに印や名前を書き込んでもらいました。それにより、関心が高いものが各グループに生まれたり、自分がやってみたかったことが見つかった人もいたように思います。

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●地域の資源や、人の思いを、自分たちの言葉で再発見する

このワークショップを通じて、私たちは参加者の皆さんと一緒になって「京都市北区に何があるのか」について考えたり、「私たちはどんな暮らしがしたいのか」について考えることができたように思います。そして、対話をしながら共有していくことにより、グループになったメンバーの様々な背景を知れたようにも思います。今回、何か大きな課題が解決したわけではありません。でも、1つ1つの小さな繋がりが生まれたり、1人1人のなかにいくつもの発見があったんじゃないでしょうか。そして、この街の可能性についても、ワクワクし始めてくれていたらいいなと思った時間でした

●あるものを再発掘し、組み合わせて活かせるスペシャリスト達を育む

全4回で構成した当プログラム。次回も2名のゲストを迎え11月23日に開催予定です。少しずつ、異なった視点や立場のゲストを迎えながら、「誰もが自分らしく暮らせるまちを、みんなで育む」とは何かについて迫っていきます。京都市北区在住の皆さんはもちろんのこと、地域資源を活かしたプロジェクト作りに関心のある方や、当ワークショッププログラムのデザインに関心のある方、またグラフィックレコードや写真撮影で参加してみたいと思う方、様々な関わり方をデザインしていければと思っていますので、気になった方はご参加、もしくはお問い合わせください!あなたにとっての「良き繋がり」がきっと待っているはずです!

(まちごと総研 東 信史)

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