見出し画像

社内の委員会活動でスクラムやってみませんか?

どの企業にも存在するであろう委員会活動。メイン業務をこなしながらだとあまりやる気が出ない、思ったように成果が出せない、なんてことありますよね…?

私は社内広報の委員会でスクラムを実践しています。その中でたくさんの気づきがありましたので、本記事にて紹介させていただこうと思います。この記事を見て、同じように委員会活動やその他の活動にスクラムを導入する方が増えたらうれしいです。

スクラムを推す理由

私が委員会活動でスクラムを実践して「いいね!」と思ったのは、大きく3点あります。

1. 活動がどんどんカイゼンされる
2. 活動が楽しくなる(※個人の感想です)
3. お手軽にスクラムを経験できる

1. 活動がどんどんカイゼンされる

みなさんは委員会活動をカイゼンしたことはありますか?
メイン業務の傍らでサブ業務として委員会活動に参加している方にとって、委員会活動は手っ取り早く、なるべく稼働をかけずに片づけてしまいたいものかもしれません。しかしながら、その状況では作業完了した時点で委員会活動は終了してしまい、次のために作業を簡略化する方向でのカイゼンは行われたとしても、よりよい価値を提供するためのカイゼンは行われないのではないでしょうか。

スクラムでは、スプリントという作業期間(通常1~4週間)毎に、レトロスペクティブ(ふりかえり)が行われます。

画像1

レトロスペクティブ(ふりかえり)では、主に「そのスプリントでうまくいったこと」、「うまくいかなかったこと」、「どうやったら次のスプリントでよりうまくできるか」が話し合われ、どんどんカイゼンが進んでいきます。

2. 活動が楽しくなる

私は正直なところ、委員会活動を楽しいと思う日が来るとは思っていませんでした。楽しい or 楽しくないは私の主観によるものですが、楽しいと感じるようになった要因について、「委員会活動に貢献している実感がある」ことと「学び(刺激)が多い」ことが大きく関係していると考えています。

スクラムでは、作業者個人に対して役割やタスクが決まっていません。作業者全員がどの作業でもできる必要があり、個人が得意とする分野だけでなく、より広範な分野の作業ができるようにメンバ同士で教え合います。そうすることで誰でも活動に貢献でき、ともに成長することができます。

3. お手軽にスクラムを経験できる

委員会をスクラムでやるおすすめポイントの一つとして、お手軽にスクラム(アジャイル)を経験することができるという点も挙げられます。2021年3月にPMI日本支部によって行われたアンケートによると、回答者の過半数がアジャイル開発未経験という結果だったようです。この結果は、アジャイル開発が注目されている一方で、メイン業務で経験を積む機会はそれほど多くないことを表しているように思います。

しかし、メイン業務以外でもアジャイルを経験することはできます。スクラムガイドにも次の記載があります。

成⻑を続ける複雑な世界において、スクラムの利⽤は増加しており、我々はそれを⾒守っている。スクラムが誕⽣したソフトウェアプロダクト開発の領域を超えて、本質的に複雑な作業を必要とするさまざまなドメインでスクラムが採⽤されている。

委員会活動の取り組み方を見直したい方以外にも、スクラム(アジャイル)に興味がある方、経験してみたい方にもおすすめです。

重要だと思ったポイント

最後に、委員会でスクラムを実践するうえで私が特に重要だと感じたポイントについて2点ご紹介します。

1. 委員会はサブ業務であり、メイン業務が優先であることをメンバ全員が共通認識として持つ
2. スクラムのロールやイベントに縛られすぎない(自分たちのやりやすいように変化させて良い)

委員会に参加している人はおそらくそれぞれにメイン業務を持っていて忙しさもまちまちだと思います。メイン業務が忙しくなり活動に参加できなくなると、メンバに対して申し訳なく思ったり後ろめたく思ったりして活動が楽しくなくなる可能性があります。お互いにメイン業務が優先であることを共通認識として浸透させ、忙しいときには「何もできていません」と気軽に言えるくらいの雰囲気を作り出せるとよいかもしれません。

また、スクラムのロールやイベントに縛られすぎないことも大切だと思います。委員会活動に全員が毎回参加することは難しく、誰かがいないと活動が進まないような状況に陥らないようにしたいです。スクラムでは通常3つのロール(プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム)が存在し、これらが協調して大きな効果を創出します。しかし、委員会活動においてはみんながプロダクトオーナーであり、スクラムマスターであり、開発チームであるというくらいのほうが活動が停滞しないと思います。

重要なポイントについてはぜひこちらの記事もご参照ください。(私たちの師匠が書いた記事です。)

おわりに

いかがでしたでしょうか。委員会活動は、会社にとって、また私たちにとっても大切な意味のある活動ですが、メイン業務と並行で活動しているとその意味を忘れてしまいがちです。今回ご紹介したスクラムを取り入れることで、参加者が成長でき、活動により多くの価値を見出せるようになるといいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?