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「竹を知る、切る、生かす」教員による地域貢献活動の場紹介

 県営大高緑地公園の竹林整備は、実はボランティア団体によって行われています。多くの大人たちが、自分のできる時、できる範囲で手入れを続けてきたことで、生長の速い竹を綺麗に整えながら残すことができています。
 美しく整備された竹林散策路は、名古屋まちなみデザイン20選にも選ばれたほどです。
 多くの利用者でにぎわう都市公園をこれからの世代へと受け継いでいく活動に参加してみませんか?
 また、竹のもつ性質や活用といった魅力に触れ、環境保全についても学ぶきっかけにしてみてはいかがでしょうか。


多面的な活動を続ける「大高竹の会」

 緑区の県営大高緑地公園で、竹林整備と体験講座を通して安全で快適な公園の環境づくりに取り組む「大高竹の会」
 年間利用者180万人以上、100haを超える自然豊かな敷地を20年間整備し続けてきた環境整備のプロ集団です。

管理しきれないほど広範囲で生長の速い竹を整備

 20年前の大高緑地公園は、竹藪が広がり、覆いかぶさった竹が道を塞ぐ場所もあったことから、数名で竹林整備のボランティアを開始しました。
 現在は、常時30~40名ほどが活動し、竹林を整備しています。整備した竹林を管理し、不要な竹や新しく生えてくる木々を切ったり、運び出したりしています。

大人数で、自分のペースで、継続的に整備

 毎週木曜日にミーティングを行い、竹林の状況を確かめたり活動範囲の分担をしたりします。しかし、ミーティングに参加できなくても自分のペースで活動することが可能。安全確保のため一人での作業はできませんが、休日でも活動しているメンバーと共に作業することもできます。
 大人数が自分のペースで活動している結果、ほとんど毎日にわたって整備作業が行われています。

 「簡単な作業や花壇の水やりだけでもいい。子ども連れでも、車椅子でも参加できるようなボランティア団体を目指している。」
と、会長の廣瀬さんはおっしゃいます。
 まちまちのメンバーも実際に子どもを連れて何度か参加しました。こちらの都合でいつも当日に連絡してしまったのですが、子どもがそばに居ても安全な場所での軽作業を、大高竹の会の方々がご一緒してくださいました。

大人が協働する姿を子どもが見る機会でもある

自然の中は学びの宝庫

 しなやかでいて強く、大きいのに軽い竹がどのような構造になっているか、どのように成長するかご存じですか?それは、竹林に入り、多くの竹を見比べながら、実際に切ってみるとよくわかります。また、そこにいる多様な植物や生き物からの発見もあります。
 長年自然と関わってきた大高竹の会は、生涯学習センターの様々な講座に協力しています。
 竹林整備の作業だけでなく、自然の観察・自然の中での体験・豊かな自然の恵みや環境保全について学ぶ講座にお手伝いとして参加することで教材になる学びを得ることもできます。

竹を切ると育ち方や構造がよく分かる

竹の使い方を知る

 竹林整備の過程で切った竹は、釜で焼いて竹炭にしたり、竹細工に加工したりします。また、それらの講座も開催しています。
 メンバーには竹細工の名人が多数いらっしゃるので、いくつか教われば学校で子ども達にも教えてあげられます。自然物を使った小物や遊び道具に触れられる機会は、今の学校では案外少ないものです。とても価値のあるスキルが身に付くことになります。

作られる竹細工はまだまだ他にも

 公園は、のんびり過ごしても、目一杯遊んでも素敵な時間を過ごせる場所です。でも時には、公園の自然を守る活動ですっきりとした気持ちになる。そんな休日の過ごし方もいいかもしれません。
 また、竹を生かす様々な取り組みから、教育現場に学びを持ち帰れることも魅力の一つです。
 

活動の詳細情報

開催日時
安全に作業できる気候の日
雨の日は竹の加工作業など
開催場所
県営大高緑地公園
活動にあたって
 参加したい日時に声を掛ければ、メンバーの方々が一緒に作業をしてくれます。管理区域に立ち入ることのできるボランティアの目印となる帽子を被ったメンバーの方と一緒に作業してください。
インスタグラムもあります。
odaka_takenokai

お問合せ

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