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「感じる力が強い」という観点で、これまでの自分の悩みを見直したら、スパッと整理ができてなんだか拍子抜けした話。

自分がHSP(Highly Sensitive Person)かなと思い当たる節があった。そんなわけで、ミーハーかと思いつつ、巷でうわさ(?)のあの本を手に取ってみた。ここからは、本を読んで感じたこと、考えたことを複数回にわたって綴っていきたい。

著者はHSPのひとをここでは「繊細さん」と呼んでいる。その「繊細さん」の特徴は、以下のとおりとのこと。

・脳の神経システムに違いがあるが故に刺激に反応しやすい。
・感じる力が強い(=まわりのひとが気づかない小さな変化を感じ取っている)。

ただ、「繊細さん」はしんどいことばかりかというと、そうではなく、感じる力が強いために、しあわせにもたくさん気付けるという長所もあるようだ。そして、大事なことは以下のとおり、「繊細な自分」を否定するのではなく、受け止めてあげること。つまり、刺激に対して敏感な自分を理解して、刺激に対する向き合い方を工夫すること(と、理解した)

・生まれつき繊細な人が鈍感になろうとすることは、自分自身を否定する
 ことであり、かえって自信や生きる力を失ってしまいます。
・繊細な人は、むしろ自分の繊細な感性をとことん大切にすることでラクに
 なり、元気に生きていけるのです。

ということで、まずは「感じる力が強い」という特徴から、これまで自分がしんどいと思っていたところと、実は自分のいいところを振り返ってみた。ざっと書き出してみると以下のとおり。

<しんどいところ>
・自分のちょっとしたミスが目に付く、気になる。ミスの印象が尾を引く(→自己肯定感や自己評価が低い)。
・きっと他の人が気にしないであろうちょっとしたことが気になり、なかな
 か頭から離れない。明確な根拠がないのに、あれもこれも自分のせいなん
 じゃないかと気になってしまう。(→気持ち的に疲れてしまうことが多 
 い。)
・たくさんの仕事が集中すると一気に視野が狭くなる。気持ちに余裕がなく
 なり、冷静な判断が難しくなる。(←一時的に刺激過多になり、自分の処
 理可能なレベルを超えてパンク。)
・音の大きさが気になり、テレビやオーディオの音量をこまめに調整。
 そういえば、保育園時代に避難訓練のベルの音が大の苦手だった。
 (←聴覚がかなり敏感??)
・気分が天候の影響を受けがち。曇天の日は気持ちが沈む。他方で、天気が
 いいとテンション高め。(→自分の気分をうまくコントロールできなく
 て、なかなか辛い。)
・大規模商業施設やイベント、お祭りなどひとが集まる場所に行くとすぐに
 疲れてしまう。(←周囲から刺激をキャッチしすぎて、処理できなくなっ
 てしまう)

<いいところ>
・身の回りのちょっとしたことから幸せを感じられる。
・景色を見て、じんわり幸せを感じることが多い。特に空関連が多い。
・ちょっとしたことにも気が付いて感謝できる。
・自分にしっくりくる感じの自然の中に身を置くと、気持ちの回復がすご
 い。

特にしんどいところについては、こうやって考えてみると、「感じる力が強かったことが根っこにあったのか!」とストンと腑に落ちた。これまで、理由がわからず、自分を責めては苦しい想いをしていたのに、「感じる力」という切り口で考えてみるとこれほどにもスッキリするとは。驚きというか、ここまでくるとむしろ拍子抜けという感じ。

そして、自分の性格を直す必要はなくて(というか、この性格は脳の神経システムに起因するから頑張っても直せない)、やるべきことは刺激への対処の仕方を身につけること。そうやって、自分がコントロールできること、できないことの境界がはっきりしたら、気持ちもだいぶ楽になった。

いいとこについては、言われてみるとまわりよりもしあわせを感じる機会が多かったかもという感想。なんでみんな空への感動が薄いんだろうと思っていたけれど、自分の方が感動しやすいタイプだったとは。

HSPという、ある意味「ラベル」を自分に貼ることには、正直抵抗もあったけれど、「HSP」、「感じる力が強い」という性質を素直に受け止めたおかげで、これまでの悩みをスパッと整理できたことは大きい。

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