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「キリ新」電子版 2023年2月21日付(メルマガ 第169号)

 ロシアによるウクライナ侵攻から早1年。力による支配と抵抗、武力による応酬が絶え間なく続き、無数の人々が砲弾の下で怯える生活を今この時も強いられています。国を司る為政者が知恵と見識と思いやりによって、み旨に適う決断へと導かれることを願います。今回も最後までお付き合いください。

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■ 最新号の紙面から

▼トルコ・シリア地震 死者4万人超
 各団体が緊急の支援と祈り
 http://www.kirishin.com/2023/02/08/58640/
 http://www.kirishin.com/2023/02/08/58636/

▼ラルシュ共同体が報告書
 「虐待防止できなかった組織的責任」
 http://www.kirishin.com/2023/02/05/58556/

▼カトリック正平協、JOCが声明
 『福音と社会』書評は「深刻な二重加害」
 http://www.kirishin.com/2023/02/15/58783/

▼関学キリスト教と文化研究センター
 出版記念フォーラム「映画『教誨師』を読み解く」
 http://www.kirishin.com/2023/01/27/58398/

▼モルモン教の巨大ファンド
 米SECが「情報開示」で調査
 http://www.kirishin.com/2023/02/14/58762/

▼【宗教リテラシー向上委員会】
 「イスラエルのユダヤ人社会における亀裂」山森みか
 http://www.kirishin.com/2023/02/19/58887/

■ web限定

▼【映画】イオセリアーニの燃ゆる詩性
 「オタール・イオセリアーニ映画祭 ~ジョージア、そしてパリ~」
 http://www.kirishin.com/2023/02/19/58876/

 この2月に89歳の誕生日を迎えたジョージア出身の映画監督、オタール・イオセリアーニの上映特集が開催される。ロシアによるウクライナ侵攻から1年が経過し、ロシア社会におけるソ連的要素の復活をまざまざと見せつけられる今日にあって、旧ソ連下に生まれ、モスクワへ学び検閲と格闘し亡命へ至ったイオセリアーニの瞳が映してきたもの、フィルムへ灼きつけてきたものが総覧される意義は大きい。


▼【書評】ナショナルジオグラフィック別冊『聖書の王』
 http://www.kirishin.com/book/58732/

 旧約聖書に現れる諸王からイエス・キリストまで、聖書は王たちの物語ともいうことができる。聖書の舞台となる世界は大小さまざまな王によって支配されてきた。ただし、「王」を意味するヘブライ語「メレフ」は特定領域に権威を有する者であれば誰に対しても使われていた。したがって、大帝国の王から族長、一族の長老に至るまでみな一様に「王」と呼ばれていることに留意が必要だ。

■ 告知情報

▼宗教メディアサミット3月に開催
 中外日報×仏教タイムス×文化時報×キリスト新聞
 https://mediasummit.peatix.com/

 2022年は安倍晋三元首相の銃撃事件に端を発した旧・統一協会問題をめぐり、宗教と政治、宗教2世など、さまざまな問題が世間の耳目を集めました。連日のようにジャーナリスト、弁護士、研究者などがメディアに登場する一方、宗教者自身が表立って発言する機会は圧倒的に少なかった印象です。被害者救済新法、解散請求権などが取り沙汰される中、宗教界には規制が強まることへの懸念が少なからず存在することは確かですが、宗教リテラシーの必要性はますます高まっていると言えます。
 今こそ宗教を取材対象としてきた専門紙・誌の記者、編集者が、客観的な立ち位置から、宗教の健全性を保つためにも、教団が抱える課題や可能性を、宗派を超えて広く社会に発信することが求められていると痛感し、このような催しを企画しました。信仰の有無、宗派にかかわらず、どなたも奮ってご参加ください。

 ・日時:3月17日(金)午後6時~8時
 ・会場:貸会議室 内海2階(東京都千代田区神田三崎町3-6-15 東京学院ビル)*会場観覧は定員60名
 ・オンライン(Zoom)での参加/録画アーカイブの視聴も可
 ・参加申込:Peatix(https://mediasummit.peatix.com/)、または「こくちーず」サイト(https://bit.ly/3jRwEXF)より
 ・参加費:会場観覧1,000円/オンライン視聴1,000円
 ・内容:仏教、キリスト教、新宗教などの現状を俯瞰的に見てきたメディア関係者が登壇。
  この間の統一協会をめぐる動きを中心に、各紙がどんな視点で報じてきたかを共有しながら、宗教のあり方を模索する。
 ・登壇者:工藤信人(仏教タイムス編集長)、佐藤慎太郎(中外日報社東京支社支社長代理)、
      小野木康雄(文化時報社社長兼主筆)、丹羽宣子(RIRC研究員、中央学院大学非常勤講師)、西出勇志(共同通信編集委員)
 ・主催:キリスト新聞社
 ・協力:こころのよりどころ「ここより」
 ・問い合わせ:shinkichi1109@gmail.com(キリスト新聞社・松谷)


▼【新刊】関西学院大学神学部ブックレット15
 『災害とキリスト教』関西学院大学神学部編
 http://www.kirishin.com/book/58692/

 地震、津波、台風、大水害などさざまな災害が繰り返し派生する災害大国・日本。
そこに存在するキリスト教会は、災害をどのように記憶し、また災害に備え、その土地の人々とどのように手を取り、地域に仕えることができるのだろうか。同大教授陣のほか、現場で災害支援活動や子ども食堂などを通して、地域で奮闘してきた牧師たちの講演を収録。

 ▼目次
  主題講演「呼び覚まされる霊性の震災学‐3.11 生と死のはざまで」金菱 清(同大学社会学部教授
  神学講演「現代世界における災害の形‐環境危機に直面して」芦名定道(同大学神学部教授)
  神学講演「戦災の記憶と想起‐ドイツの教会の事例から考える」小田部進一(同大学神学部教授)
  現場報告「災害支援を通して」日下部遣志(日本基督教団川内教会牧師)
  現場報告「分かち合う共同体を目指して‐教会こども食堂・フードバンクの働き」森分 望(日本基督教団三津教会牧師)


▼第1回「聖書エッセイコンテスト」授賞式
 &特別対談「ことばで伝えるおもしろさ」林あまり×清涼院流水
 https://bibleessaycontestaward.peatix.com/

 日本聖書協会とキリスト新聞社がコラボして開催した第1回聖書エッセイコンテストの受賞者(大賞、準大賞、佳作)を招き、授賞式とあわせて選評委員お二人によるここでしか聴けない特別対談をオンラインで開催します。今回、コンテストに応募したという方も、次回ぜひ挑戦したいという方、純粋に話を聴いてみたいという方も、奮ってご参加ください。

 ・日時 3月18日(土)15:00~17:00
 ・教文館3階ギャラリーステラ(東京都中央区銀座4-5-1)
  *会場参加は定員20名に限定させていただきます。
 ・オンライン観覧(Zoom ミーティング形式) 
  *申し込まれた方には、終了後1週間のみ録画を共有します。
 ・登壇者:林あまり(歌人、演劇評論家)、清涼院流水(作家、英訳者)
 ・参加方法:Peatixサイト(https://bibleessaycontestaward.peatix.com/)より
 ・参加料金:無料
 ・共催:日本聖書協会、キリスト新聞社


▼【新刊】『雅歌の説教』住谷 翠
 http://www.kirishin.com/book/58245/

 恋愛歌であり、神と信仰者の魂との最高の段階を歌った信仰の歌でもある『雅歌』。文字どおりの解釈と「霊的解釈」の雅歌全文の説教集。

 「主に向かって疾走する者の前には、広大な地平がさらに広がっています。御言葉に対する渇きも増大します。主イエス・キリストの花嫁(教会の人たち)は、喜びのうちに自発的に主を追いかけてゆきたいものです。……時には停滞し、また途絶えることさえありましても、生涯の最後には神のみ前に戻り、この神の愛に答え、主を愛する人生でよかったと告白できるものとなりたいものです」(本文より)


▼【新刊】『キリスト教で読み解く世界の映画 作品解説110』
 関西学院大学キリスト教と文化研究センター編
 http://www.kirishin.com/book/58063/

 日本の神学を牽引する気鋭の神学者、現役牧師たちが世界各国の映画を、キリスト教的視点から徹底考察。

 布教、礼賛から批判、風刺まで、キリスト教の用いられ方はさまざま。 アクション、SF、ホラー、サスペンス、ミステリー、コメディ、ロマンス、ドキュメンタリー……映画に秘められたキリスト教的背景がわかると、映画はもっとおもしろい!

 【紹介作品】
  アレクサンドリア、王妃マルゴ、グリーンマイル、シックス・センス、ショーシャンクの空に、白バラの祈り、ターミネーター4、ダ・ヴィンチ・コード、デッドマン・ウォーキング、天使にラブソングを…、ノア 約束の箱舟、パッション、ペイ・フォワード、ポー川のひかり、ヤコブへの手紙、楽園からの旅人、ルワンダの涙、レ・ミゼラブル……その他全110作品を網羅!


▼【新刊】最新版『キリスト教年鑑2022~2023』
 http://www.kirishin.com/book/57645/

 国内の教会、団体、学校、牧師らの情報を網羅した『キリスト教年鑑』が、最新版の2022~2023年版として発売されました。調査にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。年鑑は1948年の創刊以来、通巻65巻の継続性と新しい時代に対応した編集に努めています。

 「引退した先生の連絡先が知りたい」「出張先、転勤先にどんな教会(教派)があるか知りたい」などのニーズに応えます。各教会に最低1冊は必携です。ぜひお買い求めください。


▼「賀川豊彦オンライン資料集」申込受付中
 https://kagawa-doc.net/

 キリスト新聞社は賀川豊彦記念松沢資料館の協力により、賀川豊彦が執筆した書籍、コラム、その他関連資料を網羅した「賀川豊彦オンライン資料集」を共同開発し、公開中。賀川が実践していた社会事業などに関する学術研究の進展へ貢献すること、また多くの方々に賀川豊彦の業績への理解を深めていただくことを目的としています。

 ▼初期公開時の掲載内容
  賀川豊彦の主な著作物(全150種類)全文書PDF、賀川豊彦がキリスト新聞に1946年~生前最期まで不定期の連載「不尽油壺」の全回分、その他キリスト新聞に執筆した原稿類。

 ▼利用方法と利用額
  ① 下記フォームからお申込みください。お振込み先情報など詳細をメールでお知らせします。
   https://kagawa-doc.net/#form
  ② 指定口座への振込を確認後、IDとパスワードを発行し、URLと共にお知らせします。
  ③ URLにアクセスし、ログインのうえ、10月3日からご利用いただけます。

 法人/団体(大学図書館、研究機関等) 年額50,000円(税別) ※同時アクセス制限:3
 個人                 年額10,000円(税別) ※同時アクセス制限:1


▼松谷編集長の出演情報・講演実績をまとめました。講演の依頼は shinkichi1109@gmail.com まで。
 http://www.kirishin.com/2019/09/18/29392/

 ▼「#究極の推し活」完結記念感謝ライブ配信
  来年の「いのフェス」開催地はどこ?? *メンバーシップ限定
  https://youtu.be/zkFetsBN9WM

 ▼いのちのことば社「ぶんでんチャンネル」による密着取材
  https://youtu.be/-mdSXe9XMSg

 ▼キリスト教放送局 日本FEBC制作の新番組「FEBC Sprout!」出演回
  https://youtube.com/playlist?list=PLIu-pTftRZua6zoC6y8qRBes12m7Msy1j

 ▼札幌キリスト教連合会主催講演会
  「ポストコロナの教会2.0――世界的危機から得た教訓を無駄にしないために」
  https://youtu.be/tNRGZrNwofQ

 ▼礼拝メッセージ「推しが尊い~キリストオタクの正しい愛し方」
  日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会(2020年11月29日)
  https://youtu.be/8BHVpWk4Mg0


▼その他のメディア掲載記事については以下↓
 共同通信「ときを結ぶ」 紙面刷新も精神は生きる https://bit.ly/38HEGrE
 withnews 宗教っているの?自分探し中の僧侶と、サブカルなキリスト教徒が激論 https://bit.ly/2UnoyHh
 BLOGOS 隠れオタクに届け…、元マンガ家志望の社長が語るアツい思い https://bit.ly/3E6fugw
 Youtube 「What Being a Christian Is Like In Japan」 https://youtu.be/PLvWDYb2ORI
 日刊サイゾー 「プリキュアにはかなわない」という現実を超えて https://bit.ly/3EbxJ4t
 編集長ブログ(Twitterまとめ) http://macchan1109.livedoor.blog/

■ 「論壇2.0」/編集後記

▼「論壇2.0」 中村吉基(日本基督教団代々木上原教会牧師)

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