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教会の発信がイマイチ刺さらない本当の理由

2018年、「なぜ教会の発信は信者以外に刺さらないのか」という類似タイトルの記事が異様に読まれるという現象が起きた。もとは日本基督教団関東教区埼玉地区ホームページ委員会主催の「IT祭り」で行った講演がベース。

これまで、この手の講演でたびたび紹介してきた博報堂ケトル代表・嶋浩一郎氏の言葉を、改めて引用しておく。

「やってはいけないのが、独りよがりの言葉を羅列すること。内容に自信があるときほど陥りがちだが、ここで重要なのは相手に合わせた言葉選び。年齢、役職はもちろん、提案に対する立ち位置も見極めたい。どんどん新しいことを取り入れたいと思っている人もいれば、現状維持で十分と考える人もいる。後者の人に対して斬新な言葉をちりばめた提案書を見せても、通らないのは当然だろう」

教会に限らず、相手に伝わる(刺さる)ための情報発信を考える上では、基本中の基本ともいえる大原則。

「真理はいずれ伝わる」「わかる人にはわかる」「礼拝に来なければわからない」という「独りよがり」が、教会から人々を遠ざけている。「良書なのに売れない」という関係者のぼやきも聞く。確かに、売れる本が「良書」とは限らない。しかし、売るための、伝えるための努力もなしに、豊饒なキリスト教の世界を教会が占有している限り、その発信が「刺さらない」のは当然だろう。

あれから2年、コロナ禍によるオンラインの普及もふまえてアップデートし、今回は「刺さらない理由」を以下の四つに絞ってみた。

刺さらない理由① 下心ダダ漏れ
刺さらない理由② 圧がスゴい
刺さらない理由③ ガチ勢の排他性
刺さらない理由④ それじゃない感

実際の講演は、日本バプテスト連盟北九州地方連合宣教支援センター主催の研修会「教会を新たにする学び会」でのもの。それぞれについて解説を加えたので、資料(A4判6頁)だけでも目を通し参考にしていただきたい。

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講演後に行われた奥田知志牧師、谷本仰牧師との対談もYouTubeで公開中。

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