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【新しい学校のリーダーズを木村昴が語る】「HIPHOPかどうか分からないけどとにかく凄い! 新しい学校のリーダーズに注目!!」【HIPHOP HOORAY VOL.27 ヤングジャンプ公式】

『ヒプノシスマイク』で山田一郎役も務める声優界一の“ガチなヘッズ”な木村昴の日本語RAP連載!

アイドル? アーティスト??ジャンル不明ながら、アジアのHIPHOPシーンを牽引する88risingと契約ってことでも気になり過ぎるセーラー服の4人組!

木村 昴 きむら すばる:1990年6月29日生まれ。ドイツ出身。『ドラえもん』ジャイアン/剛田武役、『輪るピングドラム』高倉冠葉役等を担当。『ヒプノシスマイク』ではイケブクロ・ ディビジョン代表Buster Bros!!!を率いる山田一郎役。天才劇団バカバッカを主宰。ラッパーとしても『フリースタイルダンジョン』にも出演していたラッパー・掌幻と“掌幻と昴”として活動中。

※本記事は週刊ヤングジャンプ2021年19号に掲載された内容をnote用に一部改変して収録しました。

HIPHOPかどうか分からないけどとにかく凄い!新しい学校のリーダーズに注目!!

突然ですが、いま僕がめちゃハマりしてるアーティストを紹介させてもらっていいすか!?

——昴くんの連載なので是非とも(笑)!

最近気になって気になって仕方がないのが、“新しい学校のリーダーズ”!

——おお! 意外な名前が。2015年から活動する女性4人組のダンス&ボーカルパフォーマンスユニットですね。

耳が遅くて申し訳ないんですが、最近You Tubeで新譜パトロールをしてるとき、今年リリースの『NAINAINAI』で僕は知ったんですね。MVを観て最初はポカリスエットのCMかと思ったんですよね。学校で、みんなセーラー服だし、“青春系のCMかな……”と。でも曲が始まったら超格好良くて“なにこれ!?”って。まずトラックが爆イケ。エレクトロ/トライバル/ヒップホップがミクスチャーされたシンプルなビートの中毒性が超高くて

『NAINAINAI』:今年1月20日に88risingよりリリースされた全世界デビュー曲!

——トラックメイカーのyonkeyは、AAAMYYYとのコラボや、BADHOPの弟分とも言えるSNOZZZのトラックを手掛けている新進気鋭のクリエイターですね。

シンプルなトラックってラップが際立つから、ごまかしがきかないんですよね。ラッブの巧拙が直接曲に反映されちゃう。だけど、ヴォーカルのSUZUKAさんのラップがメチャクチャ上手いから聴き応え十分だし、声自体もとにかく通るから、ラップ映えするんですよね。そして歌詞も最高だし強烈!

——“学校”だけあって、学生ならではのテーマになってますね。

“マスクは替えきくけど、私の居場所はない”って部分は、いまの時代とリンクするのと同時に、若い頃は誰でも感じるような疎外感を上手く織り込まれてて。そしてド頭の“成田からすぐに秋葉/探しものはなんですか”って歌詞は、僕の解釈では、まず“秋葉”は日本のサブカルチャーだったりアイドル文化を象徴してると思うんですね。そういうカルチャーを、成田からのお客さん、外国人が探してる。つまり“私達の音楽は海外からも注目されるでしょ”ってことを表してると読み取れて

——実際、この『NAINAINAI』からHigher BrothersやRich Brianが所属しレーベルのワールドツアーには日本からKOHHも参加した、汎アジアのアーティストが中心となった世界的プロダクション・88risingと契約しましたね。

だからもうビックリしましたよね。“え! 88と契約してるの!?”って。
フックのライミングも“NAI”だけなんですけど、そのアクセントが聴き応え抜群なんですよね。そしてダンスも超〜上手い!

——ライヴでも組体操や新体操を織り込んだ激しいパフォーマンスを見せていますね。

ダンス動画も上がってるんですが、もうメチャクチャ踊ってるし、観てるこっちも踊りたくなる。しかも“音ハメ”的な動きが多いから見ていて楽しいし、MVが200万回再生、TikTokでもバズってるのもよく分かる。更にダンスの振付やプロデュースも自分たちでやってるみたいで、それもヒップホップ感ありますよね。そしてメンバーのKANONさんは2002年生まれ……俺がデビューした年生まれ……(笑)

——ハハハ。これからどんどんそうなっていきますよ〜(笑)。

でも、それぐらい若いのに、独自スタイルが既にあるっていうのが非常に格好いい!他にも『オトナブルー』っていう和田アキ子さんが歌う昭和歌謡のような曲もあったり、『Freaks』にはジャカルタのラッパー・Warren Hueが参加してたり、ジャンルレスでワールドワイドな“なんでもアリ”感がすごいですよね。強烈な歌詞と攻撃力の高いヴォーカルとインパクトのあるダンス、そしてキュートさとキャッチーさも併せ持つ新しい学校のリーダーズ a.k.a ATARASHII GAKKO!、激推しです!

最後までお読みいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!

撮影◎門嶋淳矢
取材・文◎高木“JET”晋一郎

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