乃木坂46楽曲のライブでの披露回数ランキング

間もなく開催される「乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE」の予習として、乃木坂46が過去に開催した全てのライブのセットリストを調べ上げ、楽曲の披露回数ランキングを出してみました。

なお、集計対象はWikipedia(2022年4月末時点)に「乃木坂46のライブ」として記載されているものに限りました。CDの購入特典ライブ、お見立て会、各種イベント、ソロライブ等は除きます。(詳しい条件は本記事末尾に記します。)

総合ランキング

乃木坂46楽曲のライブでの披露回数ランキングTop10

ほとんどのライブにおいて最後の曲として披露される「乃木坂の詩」が最多の222回(集計対象とした267回のライブのうち、8割以上で披露)となっており、これは予想通りでした。

「ガールズルール」「ハウス!」「おいでシャンプー」「夏のFree&Easy」「ロマンスのスタート」と、"盛り上がる系"の定番曲が多くランクインしています。
特に「ガールズルール」は「乃木坂の詩」に肉薄するほどの回数で、少し驚きました。あまり意識していませんでしたが、8割近くのライブで披露されていたんですね。

「制服のマネキン」は"格好良い系”の定番曲で、ライブの雰囲気をガラっと変えてくれます。「君の名は希望」は乃木坂46を象徴する楽曲とも言え、感動的な演出と共に披露されることも多いです。

「ここにいる理由」が7位に入ったのは少し驚きでしたが、アンダーライブの開始当初からの定番曲。公演回数が多いアンダーライブにおいて毎度披露されることで、ランキングが押し上げられました。「13日の金曜日」はアンダー曲の中では数少ない盛り上がり曲で、アンダーライブでの定番となっています。

Top10を見ると、最も新しい楽曲でも9thシングルの「夏のFree&Easy」と「ここにいる理由」であり、リリースされてからの期間が長い方が有利なランキングとなっていました。
そこで次は、年別での披露回数ランキングを見ていきたいと思います。

年別ランキング

年別・乃木坂46楽曲のライブでの披露回数ランキングTop10(~2016)

まずは、2016年までの年別ランキングを見ていきます。(2012年はデビュー年でライブ数が少ないため、2013年と合算してランキングを出しています。)

~2013年は「走れ!Bicycle」がトップ。「ガールズルール」がリリースされたのは2013年途中なため、それまでの期間を含めて考えると、1公演内で複数披露されることもある、"盛り上がる系"の初期の定番曲だったと言えます。
また、1stシングルの「ぐるぐるカーテン」「失いたくないから」「会いたかったかもしれない」も上位に入っているのが特徴です。

2014年になると、ある程度楽曲数が増えてきて、全年合計のランキングと同じようなラインナップになっています。アンダーライブが始まった年であり(9th期間:10公演、10th期間(2ndシーズン):18公演+有明1公演)、「生まれたままで」「ここにいる理由」「13日の金曜日」「涙がまだ悲しみだった頃」とアンダー曲がランクインし始めたのも特徴です。

2015年は「君は僕と会わない方がよかったのかな」がトップに。アンダーライブ3rdシーズン・4thシーズンのほか、全国ツアーやクリスマスライブを含め、ほとんどのライブで披露されました。
一方で「乃木坂の詩」はランクインせず。アンダーライブ4thシーズンでセットリストから外れたことが影響しています。上位に入るには、公演回数の多いアンダーライブで披露されることが必要条件となっていました。
全体として、直近にリリースされた10th~12thの曲が多く入っているのも特徴です。

2016年は「君の名は希望」がトップに。前年までは10位・10位・8位と来ていましたが、持ち曲数が増えて披露される曲がバラつき始める中で、定番曲の座を勝ち取ったと言えるでしょう。前年の紅白歌合戦で披露されたのも影響したでしょうか。
「魚たちのLOVE SONG」(12thシングル)や「他の星から」(6thシングル)といったユニット曲がランクインしたのも特徴です。持ち曲数が増えた中でも、アンダーライブと全国ツアー両方のセットリストに入っていて、存在感が高かったと言えます。

年別・乃木坂46楽曲のライブでの披露回数ランキングTop10(2017~)

続いて、2017年以降を見ていきます。(2020年はコロナ禍でライブ数が少なかったことから、2019年と合算して順位を算出します。また、2022年は3月までを集計しているため、2021年と合算して順位を算出します。)

2017年は一躍「ロマンスのスタート」がトップに。8thシングル(2014年発売)の曲ですが、定番曲となったのはこの年のことでした。三期生単独ライブ、全国ツアー、アンダーライブのほとんどで披露されました。
前年にリリースされた「裸足でSummer」も初のランクイン。今ではライブに欠かせない曲です。

2018年からは「乃木坂の詩」がトップに。実は前年までは「乃木坂の詩」が披露されないライブも結構あったのですが、この年はほとんどのライブで披露されました。
前年にレコード大賞を受賞した「インフルエンサー」、この年レコード大賞を受賞する「シンクロニシティ」、アンダーの"新・盛り上がり系"楽曲と言える「自惚れビーチ」など、2017~2018年にリリースされた楽曲も上位に入り、現在の乃木坂46ライブで見られる楽曲たちがだいぶ揃ってきました。

2019~2020年は、今やライブの定番ともなった人気曲の「日常」がランクイン。
また、「ここにいる理由」「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」とアンダー曲が全国ツアーのセットリストに組み込まれたことで、久しぶりに上位にランクインしたのも面白い現象です。確かに歌い継がれていることが実感できます。

2021年~は、披露される曲がかなりバラついている印象です。前年までは、主に真夏の全国ツアーとアンダーライブで披露された曲が上位に入っていましたが、2021年以降はアンダーライブの公演回数は減り、反対に期別ライブや卒業コンサートが増えたことで、様々な種類のセットリストでライブが行われたことが要因と言えます。ファンとしては色々見れて面白い状況になっています(卒業が多いのは寂しいですが…)。
その中でも、バズりを経験した4期曲「I see...」と、2期生の思いが詰まった「アナスターシャ」が3位にランクイン。1期曲の「Against」や3期曲の「トキトキメキメキ」は10位に。1期や3期を象徴する曲は選択肢が多く、披露がバラついたでしょうか。
さらに、ここに来て「サヨナラの意味」が初のランクイン。卒業するメンバーの多さを象徴すると共に、卒業曲として広く歌い継がれていることが実感できます。
クラップで盛り上がる「Sing Out!」や、拳を突き上げる動きで盛り上がる「錆びたコンパス」は、コロナ禍で声を出せない中で、観客が一体となって盛り上がれる曲としてランクインしたとも考えられます。

全体ライブ/アンダーライブ別ランキング

「全体ライブ」と「アンダーライブ」というライブの種類ごとのランキングも算出してみました。

乃木坂46楽曲の「全体ライブ」での披露回数ランキングTop10

全体ライブでは、アンダー曲のランクインはなく、表題曲を中心にランクインしています。
年の経過とともに変わらぬ定番曲もあれば、変わった定番曲もあることも見えます。「ガールズルール」や「乃木坂の詩」は変わらず強いですね。「裸足でSummer」や「インフルエンサー」などの新たな定番曲が途中で生まれたことも感じられます。

乃木坂46楽曲の「アンダーライブ」での披露回数ランキングTop10

アンダーライブのランキングは、ガラッと変わってほとんどがアンダー曲です。2017年以降は曲数が増え、披露がバラついているようですが、「ここにいる理由」「13日の金曜日」「狼に口笛を」「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」といった定番曲は、新しくリリースされた曲に負けず披露され続けていることが分かります。

※なお、「選抜ライブ」や「期別ライブ」等もあるため、「全体ライブ」と「アンダーライブ」の合計は「総合ランキング」とは一致しません。

曲種別ランキング

最後に、曲種別のランキングも出してみます。2021年全国ツアー時に行われたファン投票と同様に、「表題曲」「アンダー曲」「カップリング曲」「ユニット&ソロ曲」の4区分としました。

乃木坂46「表題曲」のライブでの披露回数ランキングTop10

表題曲ランキングは、全体ライブのランキングと同傾向です。表題曲はアンダーライブ等でも披露されていますが、全体ライブで披露される曲と大きく変わりはないようです。

乃木坂46「アンダー曲」のライブでの披露回数ランキングTop10

アンダー曲ランキングは、アンダーライブのランキングと同傾向です。アンダー曲が披露される機会の回数はアンダーライブが多いですから、当然の結果と言えます。

乃木坂46「カップリング曲」のライブでの披露回数ランキングTop10

カップリング曲は、全年合計を見ると、"盛り上がる系"のライブの定番曲を中心にランクインしていることが分かります。
2017年以降で見ると、「三番目の風」「トキトキメキメキ」「未来の答え」と3期生曲が3曲もランクイン。3期生として活動する機会が多かった(期別ライブもあり、また、全体ライブでも期別コーナーが設けられた)ことの表れと言えます。

乃木坂46「ユニット&ソロ曲」のライブでの披露回数ランキングTop10

"盛り上がる系"のライブの定番曲である「ダンケシェーン」が圧倒的1位に。ユニットでと言うよりも、全員で披露することが定番化しています。
「他の星から」「せっかちなかたつむり」「あらかじめ語られるロマンス」は今も昔も披露回数の多い人気曲です。

ランキング集計結果は以上となります。
次の記事では、より細かい分析として、曲ごとにこれまでのライブ披露を振り返っていきたいと思います。

なお、集計に使用したExcelシートを公開しておきます。私はビジュアライズが苦手なので、得意な方が有効活用して頂けると嬉しいです笑。→リンク
※「披露数順位」シートはgoogledrive上だと数式がうまく機能しませんでした。参考程度にご覧ください。

※諸条件

対象ライブ

・集計対象は、Wikipedia(2022年4月末時点)の「乃木坂46の出演一覧#ライブ」に記載されているものに限った。すなわち、CDの購入特典ライブ、お見立て会、各種イベント、ソロライブ等は含まない。

・ただし、2014年に六本木ブルーシアターで行われた「乃木坂46 アンダーライブ」はWikipediaの記載漏れと考えられたため、追加してカウントした。

・また、「アンダーライブ セカンド・シーズン」の18公演目は、抽選制の特典ライブだが、それまでの17公演と続く一連のライブであるため、含んでカウントした。

セットリスト

・セットリストについては、メドレーで披露の場合も1曲としてカウントした。また、配信ライブのアフター配信にて披露された曲もカウントした。

・ライブ中のミニコーナー等で披露された曲(一般にセットリストにカウントされていない曲)は除いた。「真夏の全国ツアー 2015」のベマーズコーナーで披露された「太陽ノック」は、運営スタッフ公式ブログの表記に従い、除くこととした。

・「真夏の全国ツアー2019」の秋元真夏プロデュースコーナーにて、「魚たちのLOVE SONG」の直後に披露された「隙間」は短時間であったため、「魚たちのLOVE SONG」のみをカウントした。

・2会場同時開催となった「6th YEAR BIRTHDAY LIVE」は、明治神宮野球場のセットリストのみを集計対象とした(披露された曲の種類は秩父宮ラグビー場も同じ)。

・「さゆりんご軍団ライブ」において披露された替え歌(「さゆりんごが咲く頃」「何度目の軍団か? 」「ライス! 」「りんごのパクリから」 )は、元の楽曲の披露回数としてはカウントしない。

情報ソース

・運営スタッフ公式ブログ、各メディアの記事、LiveFans、ファンのブログやTwitter、まとめサイト等をソースとして、セットリストやセンターのメンバーなどの情報を集計した。

・セットリストについては、信頼できるメディア以外をソースとする場合は(ファンの口コミをソースにする場合は)、必ず複数ソースに当たり、情報の信頼性を確保した。概ね正しい情報を集計できたとは思っているが、複数ソースの情報が分かれていて何が正しいか自信を持って判断しかねるケースもいくつかあった。集計結果が必ずしも正しくないことをご留意願いたい。

・各曲でセンターを務めたメンバーの情報もExcelシートに一部記載しているが、これは一人のファンの口コミに基づいて記している場合も多く、誤りがある可能性があることをご留意願いたい。

・誤り等を見つけた場合には、コメント頂けると幸いです。

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