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『魂の系統』の秘密

大仏の物語


あるところに女がおった。

女は、どこから来たかも知らず、どこへ行くかも知らなかった。


あるとき、女は男に出会った。

男は、どこから来たかも知らず、どこへ行くかも知らなかった。


男は、女に恋をした。

女は、男を受け入れた。

そして、二人の子が生まれた。


子は男の子だった。


女は男に、

「男の子は、十六になったら旅をさせねば。」

といった。

そこで男は、

「それでは、海のむこうへ旅をさせよう。」

と答えた。


十六年の後、立派に成長した男は、南の海へ向かって旅に出た。


海を島伝いに南に進んでいった。

そして、大きな入り江で今度は川を北へさかのぼっていった。


あるとき、川のゆるやかなところで陸にあがった。

「ここに住もう。」

男は決めた。


あるとき、男は女に出会った。

女は、どこから来たかも知らず、どこへ行くかも知らなかった。


男は、女に恋をした。

女は、男を受け入れた。

そして、二人の子が生まれた。


子は男の子だった。


女は男に、

「男の子は、十六になったら旅をさせねば。」

といった。

そこで男は、

「それでは、山のむこうへ旅をさせよう。」

と答えた。


十六年の後、男の子は立派な男に成長した。


男は、森の中を南に向かって進んだ。


あるとき、不思議な形の岩山のある場所についた。


そこで男は女に出会った。

女は、村のはずれの宮を守る巫女をしておった。


男は、女に恋をした。

女は、男を受け入れた。

そして、二人の子が生まれた。


子は男の子だった。

男の子の名は、アマテル。


女は男に、

「男の子は、十六になったら旅をさせねば。」

といった。

そこで男は、

「それでは、海のむこうへ旅をさせよう。」

と答えた。


男は、再び旅をはじめた。

森の中を東に向かって進んだ。


気がつくと、大きな街についた。

男は、街のひとに

「ここはどこですか。」

と尋ねると、

「ここはやまと。」

といわれた。


「ここに住もう。」

男は決めた。


男は生きるために人足を始めた。

あるとき、男の前に風変りな女がやってきてこういった。

「あたしは何仙姑。あなたの名前は。」

男は、

「わしは韓湘子。」

と答えた。


韓湘子は、何仙姑に恋をした。

何仙姑は、韓湘子を受け入れた。

そして、二人の子が生まれた。


子は男の子だった。


何仙姑は韓湘子に、

「男の子は、十六になったら旅をさせねば。」

といった。

そこで韓湘子は、

「それでは、海のむこうへ旅をさせよう。」

と答えた。


十六年の後、立派に成長した男は、北の海へ向かって旅に出た。

その男の名は、イスキリ。


大仏の物語 完

 

黒又山の物語


あるところに男がおった。

男は、どこから来たかも知らず、どこへ行くかも知らなかった。


あるとき、男は女に出会った。

女は、大湯薬師の宮の巫女をしておった。


男は、女にこういった。

「近くにある山はとてもきれいな山ですね。」

女は、

「あの山は、普通の山ですよ。」

と答えた。

男は、

「あの山は登ってもいいのでしょうか。」

と尋ねると、女は、

「ええ、どうぞ。」

と答えた。


男は、山に登った。

すると、今まで晴れていた空に急に雲がわき、雨が降り出した。

男は、

「この山には神がいるに違いない。」

と思った。


それから、男はいく先々でこの山のことを話した。


そして、しばらくしてこの山の頂に祠がたてられたとさ。


黒又山の物語 完


新しい三次元地球の人類


新しい三次元地球の人類は、誕生した時から知性を持つ。

また新しい三次元地球の人類は、古い三次元地球での体験の共通の記憶を無意識に保存する。

無意識に保存するべき記憶は、文明の記憶、宗教の記憶、戦争の記憶、環境破壊の記憶、核の記憶の他、セオリツヒメおよび釈迦如来が相談して決定する。


新しい三次元地球の人類 完


物理定数


物理定数は変化する。

物理法則神の管理のもとに、すべての物理定数は設定されたものである。

かつて、アボガドロ定数の変化によって飽和水蒸気量が小さくなり大洪水を引き起こした。

アボガドロ定数の変化は、放射性炭素の半減期の変化も引き起こした。炭素年代測定は、変化の前後で意味を持たない。


物理定数 完


秘密


秘密とは、物語の拒否の異名である。

秘密とは、無関心の無視の異名である。

秘密とは、好奇心の励起の異名である。

秘密とは、拒否の佳醸の異名である。

秘密とは、一瞥の奉納の異名である。

秘密とは、受容の物語の異名である。

秘密とは、神話の管理の異名である。


秘密 完


 

この文章は、『魂の系統』で登場する秘密について考察したものである。

『魂の系統』の理解の一助のために記す。

 

三次元地球の余韻のときに記す。

 

〆 完

 

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