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今日は休日なのかな? マカピーの日々 ♯1557

マカピーです。
ハナさんの臨時クリニックの日が確定していないので、曜日感覚が失われています。

金曜日の午後にイフガオの臨時クリニックから戻りながら、ハナさんに尋ねました。

「次の診療日は月曜日かな?」

「火曜日」

「ふーん」

「あ、日曜日だった」

取りあえず明日の土曜日は「休みましょう」という事になったのです。


隣の家のジョンの仔犬がハリー叔父の家の入口にいるようになりました


しかし、土曜の明け方にそれが違う事が分かりました。

一台の車がハリー叔父の家に来たからです。

マカピーが準備した飲み物を片手に、ハリー叔父が「患者だなあ」というのです。

あらら、休みじゃなかったの?

マカピーは散歩に出ようと思って準備していたのですがハナさんを起こしました。

「患者さんが来たよ」

「え、誰なの? 女性?」

「オジサン二人」

オジサンたちは不調で病院へ行ったのですが快方しないのでハナさんを訪ねてきたというのでした。

ハナさんは、診察した後でこれまでの処方を聞くと「診断ミス」による関係のない薬が処方されていた事が分かり、新しい薬を処方して渡したのです。

ちょうどマカピーが3㎞程早朝散歩を終えて戻ってくると、彼らの診察が終わって帰るところでした。

「彼らからお土産に貰っちゃったわ」

「何なの?」

「ドラゴンフルーツですって!」

おお、素晴らしい。マカピーの大好物です。

こんなお土産は大歓迎です。

バナナを持ってきて来てくれる人、トウモロコシもあったなあ。

お医者さんならではの、役得と言えるでしょう。

ハナさんはそれで手加減するとかは無いのですが、気持ちとして嬉しいですよね。

一人でやっているので、特別便宜を図る訳ではないのですが利用者(患者)としては印象を良くしたい気持ちはありますよね。

果たして患者さんの心理としてはどうなのかしら?

ただ、田舎育ちのマカピーには、その行為がごく自然に思えるのでした。

料金をきちんと支払うにしても、せっかくお世話になるのだからと心づくしのものを持ってきてくれる気持ちは自然な行為に感じられるのです。

そのドラゴンフルーツを切って、ハリー叔父に食べてもらっていると次の患者さんが来ました。


田園地帯を荷台付き耕運機が駆け抜けて行きます

ハナさんがシャワーを浴びている間に待ってもらい、家族4人が今のベンチに座ります。

それぞれを診察しアドバイスし必要な人には施薬しました。

彼らが帰ると、やおら患者来訪で中断されていた朝食の準備の続きにかかるハナさんでした。

朝食の後片付けをしていると、また人が来ました。

患者かな?

違います、イフガオの臨時クリニックのレンがケネス(息子)とリア(娘)をトロトロと呼ばれる側車付オートバイでやってきたのでした。

何と運転しているのは11歳くらいのケネスで、もちろん免許証も無いのですが、まあ警察も取り締まりが殆ど無い自由な世界なんですよね(笑)

「休日」だから一緒に買い物をして、食事を楽しみましょうと言うのがハナさんの考えでした。

バイクとトロトロの二台で市場に行って大量に購入できたのは、彼らのトロトロがあったからでバイクだけではとても乗せられませんでした。

それから料理が上手なレンがいたので、ハナさんが料理した事の無いというナマズを買ってアドボ料理にしてもらうことが出来ました。

ただ、ボーっとしていない休日ですけど緊張度が違いますね。


牛肉を2㎏買いました!

子供たちは自宅と違った雰囲気の中でそれなりにくつろいでいました。

マカピーが毎日3ページ書いている「モーニング・ページ」を見てリアが聞いてきました。

「アンクル(おじさん)何を書いてるんですか?」

「日記のようなものだけど、心に浮かんだことをそのまま書いているんだ」

「ところで、中国語でドアの事はなんて言うの?」

「え、中国語? 漢字ではこう書くけど。発音はどうかなあ・・・」

日本語はこんな感じで50音と言われる表があり、覚えやすいよ。

ただし、カタカナ、ひらがな、漢字が混ざるのでちょっと英語表記のタガログ語よりも覚える量が多いかなあ。

と説明しました。

「じゃあアンクル、中国語でLet’s goって何て言うの?」

「さあ、何ていうんだろう・・・リアボクの事中国人だと思っていない?
ボクは日本人だよ!」

「え、そうだったの。ごめんなさい」

4月から幾度も会っているのだけど、どこでどう間違えたのかな?


夜明けとともにやって来た患者さんの車

ハリー叔父の父親も中国系(福建)だし、ハナさんの母親も中国人の両親だったとの事ですからそれぞれ二分の一、四分の一は中国人と言えます。

そこにマカピーがいると・・・そりゃ中国人に見えるかなあ(笑)

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。平和な土曜の午後が過ぎてゆきます。

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