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ハリー叔父とお出かけ。 マカピーの日々 ♯1588

マカピーです。
ハリー叔父と一泊で隣のカガヤン州の州都ツゲガラオに行ってきました。

距離的には100㎞程度なので、グーグルマップでは2時間走行という事になっていましたが、実際の走行では街中での交通渋滞等もあり3時間くらいになってしまいます。

今回は中古車購入したKIAのSoulにハリー叔父を乗せて遠出する目的でした。

ハリー叔父自身がまだトヨタのフォーチュナーを手放さなかったら、ちゃっかりマカピーが乗り継いでいたかも知れませんが、半身不随となった叔父の知らないところで勝手に乗り回されているので売却してしまっていたのです。

そのフォーチュナーを使って半年ほど前にはマカピーが言い出した「海に行こう!」が実現してルソン島東部の海に出かけたことがありました。


ハリー叔父にはライフジャケットを付けさせて水に浮かせれば良かったなあ

当時はタックスではなく、叔父の小作農をしているフレディとマリア夫妻と運転手を連れてのピクニックでしたが思わぬ山道でマカピーはすっかり車酔いしてしまい、つらい思いをしたのでした。

あれから随分立ちましたが、ハリー叔父はどこにも出かけず「テレビ」と「スマホゲーム」明け暮れているのでした。

そりゃどう見たってそっちの方が気楽だわさ!

しかしこのままではリハビリさえやらなくなってハリー叔父の機能回復がますます遅れてしまうに違いありません。

まずは彼を外に出して、社会的な刺激を浴びさせることが大事だろうという事でハリー叔父を「今度はボクらの車で出かけましょう」と誘いました。

両脇から二人で支えれば麻痺している左足を引きずらずに車の乗り降りも車から店内への移動も何とかできます。

今回はお手伝いしてくれるタックスは普段から口数が少ないながら朴訥としていてますが、ハリー叔父も気心が知れまんざらでなさそうです。

9月に入ればフィリピンのモール店内はクリスマスソング

さてフィリピに戻って来て2ヶ月は車が無いので、車庫に残されたハリー叔父のホンダのバイク(150㏄のADV)にハナさんと二人乗りでイフガオの臨時クリニックに出かけるなどしていましたが、雨中走行が多くなり危険度が増すので車両購入にした訳です。

車両であれば薬類が多くても運搬に問題ないのでとても楽です。

また、人を5人まで乗せる事も出来ます。

そして何よりも雨の日も比較的安全に走行できる安心感には代えがたいものがあり購入して良かったと思っています。

ハナさんは連れ出したハリー叔父を患者でもありハリー叔父の従兄弟のところへ見せに行きました。

彼と奥さんはツゲガラオに住んでいたのですが引退を機に生まれ故郷の山間部の村に家を半分手作りで新築している最中でした。

ところがそこへ行く道が複雑でハナさんは3年前に来たことがあったと言うことで当てにしていたら間違いでした。

彼のスマホの電池切れでマップ機能が使えず、頻繁に道に迷うのでした。

ところが強運の持ち主のハナさんが「あそこの角の店で行先を聞きましょう」と言ってマカピーが車をサリサリをやっている店の前に横付けました。

パワーウインドウを引き下げ「ねえ、〇〇村に行く道はどう行の?」と声を上げました。

すると「まあ、ドクトーラ(女医)じゃあないの!」と店内から叫び声が上がったのです。

「あら、私の患者さんだわ」


ここで元患者さんと再会

ハナさんは自身が甲状腺摘出手術を受けていることもあって、とてもハスキーな声をしているので一度診察を受けた人は忘れないらしいです。

それにしてもこんなに遠くに来ても知合いに会えるとはスゴイ幸運です!

一旦車から降りトイレを借りたハナさんは「じゃあ帰りに寄るわ」と伝えると「ご飯を用意して置くわね」と言ってもらえました。

ハリー従兄弟の村というのはもう少し行くと川に突き当たるところで、よくもまあ辺鄙なところに来たもんだと思いました。

手押しポンプで水を汲み上げ炊事をする奥さんに尋ねました。

「街の生活と比べて如何ですか?」

「私は家政婦としてマレイシアやシンガポールに幾年もいたし、都会にこだわってないの」

ハリー従兄弟も「ボクも台湾と中国本土で仕事をしていたんだ。コツコツ家を作りながら暮らすのも良いもんだよ。そうだキッチンガーデンのオクラやイモの蔓を持って行きなさい。美味しいよ」


作りかけの新居に到着

最後に彼はバイクで行き止まりの川まで案内してくれました。

玉石の河原に車を停めるとせせらぎが聞こえます。

とってもきれいな流れで四国の中村市で見た四万十川の清流を思い出しました。

少し川上に底の平らな舟が「渡し」をして村人を運んでいました。

ここは支流との「出合い」地点で川向うの集落には小学校もあのだそうです。

まさかこんな場所で「渡し舟」を見るとは思いませんでした。

矢切の渡しを思い出しました

ハリー従兄弟のところで簡単な昼食は頂いたのですが、山道を戻り患者さんのサリサリストアに行くとしっかりご飯の準備があって、二度目の昼食にありついたのでした。

すっかり日が暮れこれから夜間走行は危険だから宿を取ることにして、一行はこの周辺地域で一番大きいと言うSM City ツゲガラオのショッピングモールに行くことにしたんです。

確かにカワヤン等より大きく色々な店舗が入っていました。

バリアフリー化されていて車椅子を借りて二階に行きハリー叔父のクロックスタイプのサンダルを購入しました。

その後、ハナさんが「ハリー叔父とマカピーは髪を切ってスッキリして」と不精ヒゲだった叔父もグッと若返ったのでした。

移動でも店の人も手伝ってくれ、ハリー叔父にとっても良い刺激となったようです。

その後ハナさんがペディキュアをしている間にハリー叔父とタックスを連れてフードコートで夕ごはんを食べたのでした。

フードコートに面白そうな日本料理屋

左手が不自由な叔父も広いモールへ来たのもフードコートで食べたのも初めてだったようです。

以前行った海岸での歩行には苦労しましたが、今回はタックスとマカピーの介助で体重移動が上手くゆけばかなり円滑な歩行が出来る事が分かりました。

いつかハリー叔父しっかり歩行が出来るようになりが「自分で運転したい」って言うようになれば良いなあって思うマカピーでした。

最後までお読み頂きありがとうございます✨ マンネリから脱しよう!



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