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銀ちゃんといっしょ 70

ごんさんぽ 10 カン太

7キロ超えのカン太は猫なのに
ドスドス!ドスドス!と
大きな足音をたててやって来ます
そしてドテッとその場に寝転びます



そんなカン太も小さい時がありました

私と次男とごん太はある朝
小さな小さな仔猫に出会いました

車道に面した空き地の草むらに
ごん太がチーっておしっこをしました
そしたらみゃ~って…

草むらを覗いてみると
小さな小さな白い毛の塊

すぐに主人に電話をして状況を説明して
〝いいよね?〟と…
〝たぶん 猫〟と…

その時はまだうちにはごん太しかいませんでした
猫は部屋の中で飼わないといけないから
部屋が毛だらけになるのが嫌だったんです

でもその小さな白い毛の塊を見て
〝いいよね?〟という台詞しか出て来ませんでした


生後1日か2日
片手に収まる小ささ
ノミは三匹ほど
10月に入ったばかりの朝6時頃でしたが
そんなに身体は冷えていませんでした

車道から50センチ足らずの所に落ちていました
産んだ母猫が移動をする時に
忘れて置き去りになってしまう仔猫もいるらしい

でも
とてもとてもお産をするような場所ではありません

推測でしかありませんが
家猫が産んだ仔猫を早朝に一匹ずつ
捨ててまわったんじゃないかと…

検査の結果もなんの問題もありませんでした



可愛い

とにかく可愛い

可愛すぎ


はじめて犬を迎え入れてから5ヶ月
今度ははじめての猫でした
それも生後数日の乳呑み子

ミルクの時間があるので
事務所にも連れて行き
郊外へ家族で遊びに行く時も連れて行きました


可愛い

とにかく可愛い

可愛すぎ


小さい小さい命です


犬でも猫でも
持って生まれた性格があるようです

カン太はおっとりさん

仔猫の時はそれなりに走り回って遊んでいましたが
基本的におとなしい猫でした
もっともそれは
その後迎えた他の猫たちと暮らしてわかった事です


カン太は次男のお気に入りです
今でも寮から帰ってくれば次男が一番のようです
抱っこされてる時の表情が違います

娘は同列に考えられているようで
気にさわると本気で追いかけて行き
本気で歯をたてて足首にかみつきます

猫でも犬のように順位付けがあるんでしょうか?



そんなカン太が一度だけ私の膝に乗って来て
離れなくなった事があります

なんでだろう?とよく見ると鼻水が出ていました

風邪をひいていたんです

乳呑み子のカンちゃんを四六時中面倒みたのは私
お母さんだと思ってくれているんでしょうか
不思議でした



犬や猫を〝捨てる〟事ができる人
理解できません

彼らの瞳を
真正面からみつめた事があるんでしょうか?


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