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マボロシ子と申します。

こんにちは、マボロシ子と申します。

知っている方も知らない方も、よろしくお願いします。

この度、長年働いてましたアダルトビデオ製作会社の退職を決めました。退職にあたって、今までの仕事のことを書いておこうと思いnoteの力を借りることに致しました。

退職に関しては本当に悩みましたが、色々行き詰った結果、一度離れたいと思ったので、そうしてみました。心が壊れそうで、精神的なものから身体もガタが来てしまって、正直、心や身体を壊してまで続けるべきことなんてない、と私は思うので決意しました。そうしてみたものの、離れるとなったらなったで、未練というか、アダルト業界が楽しすぎて、いずれまたAVを撮る仕事が出来たらいいなとは思っています。というか、まだ私には撮りたいAVがあるなぁ、なんてうっすら思ったりしています。

「物を作る仕事がしたかった」という意味で、いきなり飛び込んだアダルト業界は私には本当に楽しい世界でした。人の性癖を考えること、は、人の本質を考えること、に近いとわたしは感じていましたし、そこに刺さるような物作りをする、というのは他にない楽しさのある世界だと感じています。まあ、平たくいうと「シコれるもんを作る」ということなんですが、これがまた楽しいわけです。

とにかく、改めましてお世話になった方々にお礼を言いたいです。

女優さんたち、男優さん、ヘアーメイクさん、スチールさん、ADさん、会社の方々、私が二十歳そこそこの、会社の電話も取れない、敬語もままならない小娘だった頃から今まで、本当にありがとうございました。

女優さんたち、あなたたちは本当に可愛い。大好きです、皆さんと出会って、一緒に仕事が出来たことを誇りに思います。皆さんのことをこれからは一ファンとして応援していきます、だって実際ファンですし。そして、プライベートで良く聞かれていた「女優さんってやっぱり〇〇なの?」という質問にも、今まで通り「それって「消防士だから真面目」とか「バンドマンだからバカ」くらいの話で、職種で括れる気質なんて私はないと思う」と答えていくつもりです、なぜなら皆さんは商品じゃなくて人間だから!ラブ!

男優さんたち、仕事では男優手配の仕事もやっていて、よく連絡を取らせていただいてました。よく撮っていたのがM男モノというのもあるのですが、作品の仕上がりに大きく影響するのが男優さんだと感じています。ちょっと無理いったお願いもよくしてしまっていましたが、皆さん本当に真摯な方々ばかりで、感謝がつきません。また飲み屋で再会とかしたいです。カンパーイ!

ヘアーメイクさん、入社の初現場の時から今まで、ずっと一緒の現場を作ってきたヘアーメイクさんが一人います。私の、お母さんのようであり、お姉さんのようであり、本当に暖かい心のあるメイクさん。今回、私が辞める件も、いまだに認めてくれません笑 いつもいつもいつも、私を叱って、笑って、励ましてくれて、タトゥーを増やすと怒ってくれて、大好きです。これからも、大好きです。また年賀状を書きます。ありがとうございます。近年はもう一人のメイクさんとも大変仲良くさせてもらって、現場がとても楽しかったです。また携帯がなくなった時には、私が見つけてあげますね!

スチールさん、昔はよく無理な写真をお願いして困らせていたように思います。フェチメーカーならではの、写真界ではありえないようなアングルの写真なども撮っていただいてありがとうございます。スチールさんも入社のころからお世話になっております、どうですか、小娘がここまで大人になりました。でも、スチールさんのような立派な方からみたら、きっと私は永遠の小娘です、ありがとうございました!

ADさんたち、貴方たちがいなければ、うちの現場は成り立っていなかったことでしょう。連日の撮影で、間違いなくくたびれているはずなのに笑顔を絶やさず、女優さんたちは勿論、制作の人間にも大変気を遣っていただいて、ありがとうございます。皆さんの心遣いが、見事すぎて私はよく心配になっておりました、お身体に気を付けて、また会いましょうみなさん。

そして共に働き続けた会社の皆さん、お世話になりました。何度も言いますが、入社したころは本当に、言葉遣いもなってない、電話が鳴っても取れない、世間知らずな田舎の小娘で、こんな私を捨てずに、長年、働かせていただけたことに感謝しています。10年以上、毎日のように顔を合わせていた皆さんと離れること、とても寂しく感じております。最後の最後で、辞職という答えを突然出してしまって、ご迷惑をおかけすることが心苦しくもあります。でも私はこれからも、この会社で培ったことをベースに生きていくんですよ。アダルト業界で学んだことなんて、と思われるかもしれませんが、アダルト業界だろうが何だろうが、結局、人と人、だと思っています。人と対面して、何かをするときに、心が真摯でいよう、とわたしは思います。これからもそうしよう、と思います。今まで本当にお世話になりました。ありがとうございます。

あ、あと最大の感謝を伝えないといけないのは、私の作品を買ってくださったお客様の方々ですね、本当に!本当にありがとうございます。消費のペースが速く、毎月、数ある新作が発売する中、私の作品を買って、めちゃシコだった!という話を聞くとうれしくてたまりませんでした。レビューもよく読んでいました。どうしても、制作にいると末端のユーザー様と触れ合う機会が少ないのが、私個人としては歯がゆい気持ちで、もっと皆さんの話を聞いた作品作りもしたかったです、皆さんのために。AVが大好きな皆さんがいなくては、私も、会社も、アダルト業界も機能しないと思います。ありがとうございました、そして作品はこれからも残りますので、これからもいっぱいシコってあげてください。

全然まとまりませんね、やっぱり。せっかく作ったnoteなので、また何か書いてみようとは思っています、気が向いたら。書くことは、好きです。あとあれです、監督業は引退しますが、私は個人的にもバンド(http://eskimoz.net/)やDJマボロシ子としても活動してますので、会いたい方は会いに来てください。変わらず、のうのうと生きていく予定です。もうすぐ春ですし、みなさんも元気にいきていきましょうね。



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