見出し画像

元チャーハン王、次はホテル王⁇【SRD・黒瀧代表】|Vol.325-326

今回のゲストは、コンサルから「チャーハン王」へと転身し、数々のメディアに取り上げられた黒瀧さん。
自ら厨房に立っていた黒瀧さんですが、実はエンジニアとして新たなビジネスを立ち上げてチャーハン王をEXITしたとのことで、M&A BANKへご出演いただきました。全2回です。

▶黒瀧さんの出演動画 一気見はこちら◀

■黒瀧 将史氏 株式会社SRD 代表取締役
1979年東京都生まれ。大学卒業後の2004年、株式会社リクルートに入社。2005年、株式会社ユーグレナ(現在、東証一部上場)の創業に関わる。2007年より5年間、戦略コンサルティング会社に勤務し企業買収・再生等の業務に従事。2009年プライベートで福岡県天神の牛タン焼き店「たんか」創業に協力した縁から、たんか名物メニューの「がんこおやじの焼飯」をヒントに、2012年7月「チャーハン王」を新橋に出店。2015年赤坂店・霞が関店をオープン。(※現在はいずれも閉店済)2020年現在飲食からは離れ、観光インフラシステム開発・ホテル運営・M&A仲介などを行う。


#325  【異色の経歴】ユーグレナ立ち上げにも携わった元チャーハン王登場

新事業のためにキャラ変した『元・チャーハン王』


元・チャーハン王、これまでのキャリア

新卒入社はリクルート、その後昔からの友人だった出雲社長とユーグレナ立ち上げ
その後は企業再生・買収のコンサルティング会社でM&Aも
そして、見識も経験もなかった飲食業界へ

異例づくめのチャーハン専門店をオープン
悪立地・高い値段・メニュー1種類のチャーハン専門店で勝負
初めてのテレビ出演はWBS。その後2年で30本、4年で50本出演
元コンサルが自ら中華鍋を振っていることが話題になり、行列を呼ぶ


チャーハン王、売却の経緯


2020年7月、チャーハン王を売却

2019年の夏から売却に向けて動き出していた観光インフラ系ITシステムの開発にかなりパワーを割くようになったため
店舗数を増やせずにいる中、「もっと伸ばせる」と手を挙げてくれる会社が出てきた


観光インフラ事業が軌道に乗り、さらに開発を進める段階に

こちらはエンジニア中心の会社、都内のビジネスホテル7棟を運営
コロナの影響もあるが、粗利
を最大化するシステムはうまく働いた
一般のホテルの3倍ほどの業績を出せた

『チャーハン王』が思わぬ形で事業提携の妨げに
ホテルの売り上げ最大化のためのアルゴリズムを組んだ黒瀧さん
一方で、出資者が黒瀧さんの名前を検索すると『チャーハン王』が表示される
“自ら鍋を振る飲食店オーナー”と“高度なアルゴリズムを組むエンジニア”のギャップが不安要素に

チャーハン王でも融点・発火点などの分析にこだわり、スタッフを引っ張るために自ら厨房に立っていた黒瀧さん。しかし出資者は「いい事業だが、ひっかかる」という評価をしたため、チャーハン王が次のステップへの道を妨げる結果になってしまいました。



#326  【チャーハン王売却】スモールビジネス売却のポイントとは

チャーハン王、売却へ


新事業への出資をスムーズに行うため、『チャーハン王』は売却へ

投資会社や事業会社は出資を検討する役員会での説明が必要になることを懸念
余分に時間を費やす可能性を先回りして心配したため、売却することに


スモールビジネスのM&A


売却案件としての『チャーハン王』の評価

飲食も一般的には年間利益の3~5倍が相場
チャーハン王はフランチャイズ展開等でこの先伸びていく可能性・事業開発余地を評価された


金額は3つの視点から算出された

過去の収益…1店舗の収益○年分
同じものを作るのに必要な投資額…飲食店ブランドの実証実験費用(2~3千万円/店舗)
今後の見通し…事業の発展性を考慮した事業計画


スモールビジネスの売却におけるポイント

「自分の事業は誰かにとって価値がある」という大前提を忘れない
「“毎月の収益”が一番の価値なのか」を考える
チャーハン王の場合、6坪でも出店でき、調理のトレーニングが確立していることが大きな魅力



▼M&A担当者・検討中の方向けコンテンツ

失敗談やノウハウなど、一般公開しにくいコンテンツを限定配信するマガジン


▼その他ご相談、お問合せはこちら