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就活同期からの釘差しの話

11月末、私のこれまで3ヶ月間共に戦ってきた従兄弟から連絡がきました。

『私、就職決まった!12月から東京いくけん!』

いつかこんな日がくるんだろうなと思っていたので
すがあまりにも急すぎて心がついていかない。

最低だけど、私が決まるまでは従兄弟も決まらないだろう…
と思っていた自分がいました。

従兄弟は、同い年で仕事を辞めた時期もほぼほぼ変わらなくて
仕事の悩みや今日何してた?、就職サイトどこ見てる?などわかりあえる事が多くあってとても支えになっていた部分があって。

寂しいけどお祝いしてあげようと思い会う約束をし
会う事に。

お祝いとして、アイス型の可愛らしい石鹸と入浴剤をかい
『これ、お祝い!使って』
『まぢ?ありがとう〜くれると思わんかったわ』

『その代わりさ、私が就職決まったらお祝い頂戴ね(笑)私見返りを求める女やけんさ』
こんな会話もできるのも従兄弟だから(笑)

その後、ドトールに移動し
自然と就活の話に。
『私はね、決めるまで毎日のようにスカイプ面接や面接の日時を指定して受けまくったよ』

スマホにはたくさんの就活サイトが登録されて
これはいいよ!これはいいよ!って勧めてくれるけど
私の悩みは本当に単純。

『私ね、今まで動物の事ばっかり頭にしかなかったからさ何したいのかわかんない』

『今は興味ないかもしれないけど、やってみて好きになるかもしれないし、今興味ないから応募しないのって勿体ないよ!』

『分かってるよ!けど、動物以外に深く興味があるのってなくて。カメラも旅行も動画も好きだけど深く好きってわけじゃなくて。』

『じゃあさ、他の仕事でどんな風でいたい?』

『人間関係は良好でいたいし、とにかく毎日わくわくしていたい!好きな事を仕事としてやっていきたい』

そうなのです。
やりたいことは分からないけど、毎日わくわくして
仕事とプライベートの境界線があまりないのが私の本当の理想。

動物は大好き!旅行に行っても動物園もしくは水族館に1つはいくほど

だけど、動物病院で働いて、全ての事が命に関わる責任の重さ、お世話をしたあとに急変する子をたくさん見ている中それでもご飯をあげなきゃいけないまるでロシアンルーレットを引いているみたいで
私は本当に動物が好きなの?
それでも続けたいの?
って考え続けた結果
『逃げ』
を選んだから。

さらに従兄弟の尋問は続く
『もしさ、会社を見つけたとして条件とかある?』

『えー、人間関係が良くて、今より早く帰れて、給料が良くて、土日祝休みで、わくわくする仕事だったらどこでも。』

『無理だね!だいたいさ、月に1社受けてる人が理想が高い会社を見つけようと思ったらどんだけかかると思ってんの?年内とかまず無理やね』

ぐさり。
突き刺さったー
ハローワークの担当者より痛い所を刺してきやがって。

就活の身の自分と就活終えてキラキラしている従兄弟
何が違うの?

黒糖タピオカミルクを飲んでいる私とパリっとジューシーなソーセージが乗ったホットドック
何が違うの?
やっぱりホットドックの方が魅力的に企業は映るわけ?

『私ね、住民税とかが12月半ばで上がるからなんとかして半ばまでには決めたいんだよね』

『だったら、私みたいにがむしゃらに頑張らないとだめだよ!興味なくても面接受けて面接慣れするとかさ行動しなきゃ!』

『毎回前日の夜にお腹壊して死にかけで面接行ってでも?』

『当たり前さ!お腹の痛みなんて対策すればどうにでもなるし。とりあえず受けるしかない!』

結局はそうなんだよね。
それしかないんだよね。
仕事を辞めたいって思って辞めたのに
果てしなく続く自由がこんなに不安で嫌で
家にいるのも嫌で
キラキラして仕事をしている人がどこか憎たらしく
羨ましいと感じて。

初めてニートから意地でも脱出したいと思いました。

『無理やと思うけど、11月までに就職決まったら就職祝いあげるけんさ頑張れ(笑)』

くそ。頑張ってやる
そう言っていいのも、そう思っていいのもきっと従兄弟だからと信じて(笑)

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