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10代最後の記録として。

あと数日で二十歳の誕生日を迎えます。15歳のときの目標はあと5年生きることでした。まだまだ人生を終えるつもりはありません。そのことを嬉しく思います。

ざっと振り返ってみようか、でも長くなりそうだしそれは次のnoteに書くことにしようかな。最近の私の頭の中を少しだけ、残します。19歳の私はこんなことを考えています。

最近の私はというと、秋頃から恋人の影響でいろんなものに興味を持っては手を出しています。もともと写真をお互い趣味として親しくなり、付き合い始めて最初はアニメやボカロとかだったものを勧められました。それが編み物から料理、ダーツ・ビリヤード、麻雀まで広がっていきました。小説も書こうとしてみたり。今度はギターも弾く恋人を見て自分はウクレレを始めたいと思っています(ギターはFコードで挫折)。

正直何でもかんでも後を追うようにして影響受けてばかりのこの状況が悔しいところではあります。だって別れてしまったらいろんなものを見ては、私ばかりが彼のことを思い出さなければならないのでしょう?

先日、一緒にネカフェで四時間ほど遊んでいたら、他のカップルもビリヤードをやっているのを見ました。彼女が彼氏に教わりながら、たどたどしくキューをかまえ、打たれた球はゆるゆると転がる・・・

1年半前の自分達の姿と完全に一致していました。なんか悔しいですよね。「女がタバコを始めるのは男の影響だ」なんてこともよく聞きますでしょう?私らからも影響されてみなさいよ、と思うわけです。

やられっぱなしでは癪なので彼にはまず花の名前でもコツコツ教えてやろうと思いました。季節がめぐるたびに私を思い出させようって寸法です。いや、別れる予定とかは今後しばらくないのだけれども。ただ悔しいので。

地道な努力もあって彼はタチアオイや山茶花、金木犀、ハナミズキは覚えちゃったんじゃないかな。忘れちゃってるかな、今年も叩き込んでいきます。

北海道出身の我々は大学に入って初めて金木犀を知りました。それまでは小説とか歌詞にしか聞いてこなかったから空想のなにかを比喩でいったものかと思っていたほどです。初めて目にしたそれは想像よりもずっと小さな花で、強く甘い匂いがして、真っ黒なコンクリートの上に散ったオレンジ色の花々はまるで星空のようにも見えました。良い花だね、と彼に伝えると優しく笑ってくれました。

うーん、きっと花作戦も失敗なのでしょうね。私のほうが何をしても刻まれるようで悔しい。

なにか残してやりたいんだけどなあ。当分は好きなバンドをおすすめするだけに留まりそうです。

なんか逸れた気がするけれど、3年目を目前にそんな事を考えています。付き合ってから2年くらい。空っぽだと思っていた自分は意外と面白いのかもしれない、と彼がそう思わせてくれました。

高校の頃まで自信なんて少しもなくて、写真に写るのが心の底から大嫌いでした。人の気も知らないでクラスの人間を撮りたがる彼のことも疎ましく思っていました。

でも少しずつ見た目にも気を配り、僻みやら卑屈な考えを吹っ切ったら、自分から笑顔でカメラに向けるようになりました。

自分の顔が嫌いすぎて鏡を見るのも嫌だった私。異性がすぐそばで会話していたら、自分の容姿に対する悪口なんじゃないかと過剰におびえていました。人の目が心底怖かったのです。

しかし高2のあるとき、「なんかめちゃビビってるけどここにいる人間で死ぬときまで私のこと覚えている人なんていなくない?なんか気にしてる意味なくない?」と唐突に悟りました。

それからというもの、他人の目がほとんどどうでも良くなり過剰に人の目を気にするということがなくなりました。コンタクトに変え、髪を切ってからは鏡を見るのが嫌ではなくなりました。

いじられるようになって笑って返せるようになったし、自分から声をかけることも少しできるようになりました。苗字にさん付けで呼ばれていたのが、みんなニックネームで呼んでくれるようになったのが嬉しかったです。

そうして、角張ってざらざらしていた私の内側も少しずつ柔らかく、丸みを帯びていったようでした。

中学のころから死にたくてたまらなかった私が、少し、まだ死ななくてもいいかなと思えるようになっていきました。


受験で思うような結果が出せなくてすべてがどうでもよかった時期や、なんとなくひたすら寂しくて悲しい夜を生き延びられたこと。今こうしていろんな人に出会えたり、色んな食べ物や景色や経験ができたこと、とてもうれしいく思います。

生きていてよかった。


私にとっての大切なもの、それは「出会い」です。

恋人や友達、おいしいごはんやケーキ、夕陽や海の景色、本や一枚の写真。

あげていけばきりがないけれど、それらとの出会いすべてに私は生かされています。

一方で、私を殺す「出会い」も身の回りにありふれていると気が付きました。癒してくれるものは些細なもののくせに、そういったものは私を逃そうとしません。全部丸ごと抱きしめてこれまで出会ってきたもののどれかに会いに行くことが必要となるのでしょう。


どんなちいさなことでも目の前の出会いに気づける人でありたいです。日々に忙殺されるのではなく、はたまた怠惰に過ごすだけで目を曇らせるのでもなく。

そしてその出会いに感謝を忘れない人でありたい。

15歳の私よ、生きるのやめないでくれてどうもありがとう。おかげでまだまだ楽しめそうだよ。


いよいよ二十歳になります。
勉強も就活も趣味も遊びも悔いの残らぬよう全力で邁進していきます!!


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