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「働き方」を考える2つのヒント

先日、コデアルさんが主催する「働き方カンファレンス」に行ってきました。

株式会社LIFULL FaM  秋庭 麻衣さん、ダイヤモンドメディア株式会社  岡村 雅信さん、エッグフォワード株式会社 金沢 慎太郎さん、ミクロエコノミスト 是枝 俊悟さん、株式会社アカツキ 坪谷 邦生さん、という多様な働き方とそれを推奨する組織のゲストを招き、コデアル株式会社の愛宕さんがモデレーターをつとめ、「複業」や「共働き」など理想の働き方について議論する濃厚な時間でした。

議論も、質疑応答もどれも働き方を考える上で非常に勉強になったのですが、そのなかでも特に心に残ったのが以下の2つです。

① 漠然とした不安は、具体化する

② 制度ではなく、会社を見る


まず「漠然とした不安は、具体化して考える」です

カンファレンス自体、是枝さんの著書『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』にある「平匡さんとみくりの生涯世帯収入のシミュレーション」から議論がスタートしました。

「みくり専業主婦パターン」「家事平等分担共働きパターン」「平匡出世ねらい共働きパターン」など、夫婦でいくつかの働き方があり、それぞれの年齢ごとの収入がグラフで表示されます。

その結果、夫婦でどの働き方を選べば、お金について将来どのような状況が起こるか、分かりやすくイメージができたのです。

また、議論のなかでは「収入が下がるベンチャー企業への転職」を不安に思うパートナーに対し「いま〇〇円年収が下がるけど、△年後には、年収☓☓までいく。転職しないよりも結果的には□□円良くなる」などできるだけ細分化し、具体的に説明することが大事という話もありました。

私は将来に漠然とした不安を感じたとしても、モヤモヤしているだけでした。しかし、年収(数字)に落とし込んで、将来(何年後にどうなる)まで細かく考えることでイメージが湧き、少なくとも「何となく不安」で動けないという状態はなくなる、と思いました。

もちろん、具体的なイメージがどこまで現実のものになるかは分かりません。ただ、「想定していることには対処できた(していないことはできなかった)」という議論もありました。

全てがイメージどおりになることはなく、もちろん想定していない事態も起こりうるでしょう。

それにつけても、具体的なイメージをもっておけば、少なくともそれが起こったときには対処できるので、その対処の実現を目指すために一歩を踏み出せばよく、漠然とした不安のなかで足踏みするよりはいい、と思ったのです。


そして、② 制度ではなく、会社を見るです。

「働き方改革」の元に、「副業」や「リモートワーク」を解禁する企業が増えています。また会社の採用では「育休の取得率」や「社員に優しい人事制度」など、規定や規則、あるいは研修制度の充実がアピールされています。

ただ、どんな規定や規則があるかだけでなく、「規定や規則がその会社の事業・ミッションとつながっているか」が最も大切だという議論がありました。つまり、制度があったとしても採用のための「お飾り」になっている場合があるということです。

採用のページにある「制度を利用した社員の声」に惑わされず、その会社が何を大切にしているのか、そして「制度と規則が大切にしていることを基にして生まれてきたものなのか」を見極めることが会社を選ぶ上で大切です。

さらに、今存在する規則や規定だけでなく、「社員が規則をつくっていける風土」があるかどうかを重視しなければなりませんという話もありました。

結局、当たり前といえば当たり前ですが、制度を見て会社を判断するのではなく、まず会社を見ることが大切ということです。

そんな話を聞きながら、私がこのカンファレンスで一番感動したのは、会場です。

子連れOKと書いてあった今回のカンファレンス、スペースの半分が子どもの遊ぶ場所になっており、おむつ・授乳スペースはもちろん、保育士さんも来ていて子どもの相手をしてくれるという、万全の構え。

まさにコデアルさんは看板に偽りなしの、「大切にしていること」を具現化している会社だなぁと、イベントの間中感じ入っておりました。

というわけで、「会社を見る」ために、何らかのイベントに参加してみるというのは私のオススメです。



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