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「旅のパズル屋」の社会貢献。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.12~

noteを始めてまだ間もなかった2019年1月に、「旅のパズル屋として生きる理由」と題して、私、こんな文章を書いてまして。

日々、パズル教室の運営に奔走しているのですが、「そのパズル教室はどこにあるの?」と問われると、答えはありません。固定の教室はないからです。

「明日はどこでやる予定?」「今日はどこでやってたの?」という問いには答えることができます。
ある時は、お世話になっているカフェで。
ある時は、地域のコミュニティスペースで。
またある時は、出張講座のご依頼を受けて、参加者の方が押さえてくださった公共施設の一室で。

教育産業の分野で小規模なりと開業しようとする人は、ほとんどの場合、固定の教室を持つことをまず考え、物件を探すところからスタートすると思います。または、自宅を教室として開業するか。

そのどちらも選ばない形でスタートしている点に、私なりのオリジナリティがある…ということに、スタートしてしばら~くしてから気がつきました。そして初回開催から3年弱が経ち、当初の想定の何倍もの人数のお子様たちにご参加いただくようになった今も、このやり方が私にとってベストである、と感じています。

(中略)

誰もいない教室で、ひたすら誰かが訪ねて来るのを待つ、問い合わせの電話が来るのを待つ、それが仕事だった時もあります。でもあの孤独と静寂はもう2度とゴメンです。待つぐらいなら、こちらから出向きます。

まぁ、ささやかな悩みは、教室備品や教材類を全部持ち歩くためにいつも大荷物、ということですがね……

こちらが、その大荷物。

これにプラス、登山用のデカいリュックを背負って、全パズル教材を持って移動しています。常に「旅人」感満点な姿なので、GoToトラベル批判が巻き起こる度に、移動時の肩身が狭いです…「電車2駅乗るだけ」とかなのですが(汗)

肩身は狭いですが、この「移動式知育教室」は、コロナで全休講になった今年の4月~5月の間も、家賃という固定支出がないため、ダメージは少なかったです(事務所として借りてるシェアオフィスの賃料だけは発生したけど、それも半額にしてもらえたりした)。

私は根本のマインドが「旅人」なので、この形がとても心地よいのですが、この形で運営していることにより、「固定の教室を構えている人には絶対できない社会貢献」ができていることに気づきました。

それは、「点として存在しているコミュニティスペース間を、線でつなぎ、面にしていく」ということ。

パズル教室が開催可能な場所を求めて、私は子育てサークルの活動で得た人脈を元に、あちこちのコミュニティスペースにかけあって「ここで子どもたちの集う『教えない知育教室』を開催させてください!」交渉して回りました。

それぞれの会場には、それぞれのオーナーさんがいて、それぞれに信念を持って「場づくり」をされています。

その信念を理解した上で、その場所の活性化や認知度アップにつながるような取り組みの1つとしてパズル教室がある、という形にすることが、私の目標であり、会場をお借りする上での礼儀だと思っています。

結果、「◯◯っていうコミュニティスペース、どんな感じ?」と人から尋ねられた時に、「こんな方が、こんな信念を持って、こういう場づくりをされている場所ですよ」と、わりとスムーズに答えられるのです。

何しろパズル教室のために、定期的にその場所へ足を運んでおり、その都度、利用料の支払いのためにオーナーさんや運営者の方と世間話をしていたりするので(笑)

状況によっては、「じゃ、今度一緒に行ってみます?」とか言って、その場所に他の人をご案内することもあったり。

そういう、ある種の「橋渡し」的な役割って、パズル教室を旅人形式で運営しているからこそ、だな~と思います。

正直、毎度荷物が重いのと、現在の分散少人数開催の負担感を考えると、どこか1つ教室を構えた方が?と思わなくもないです。
でも、そうすると、今の参加費では運営できなくなり、家賃の分を上乗せして大幅に値上げすることになるし、
何より、この「点をつなぐ」役割が果たせなくなる

それなら、今の形でやっていく方が、絶対いいなぁ、と思っております。

そんなこんなで、今週末もかんばります。
私にとっては、金曜日は「1週間お疲れ様」の日ではなく、「明日からがんばるぜ!」と気合いを入れて教材準備しまくる日です。世の中の人の感覚とズレるのが、地味にストレスではあります。でも土日に多忙な仕事してるのは何も私だけではないので、世の中の人が、多様な働き方を認め合うようになればいいのにね、と思います。

本日はこれにて。

*****

シリーズ「パズル教室の現場から」、過去の記事はこちらのマガジンにまとめております。

よし!今日も朝更新(笑)

明日はシリーズ「我が子育ての現場から」で、何かしら書きたいと思います。

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