mochizukiのICT活用ワンポイント(7432回〜7438回)

7432回(7/5)デジタル教科書は紙と違う?

・デジタル教科書のみでは学力低下
という意見を見ながら、デジタル教科書は紙の教科書と何が違うかというのを考えてみたいと思います。

それとも違わないのか?
これを考える上で、違う視点から。
私は最近紙の本を買わなくなっています。つまりデジタルの本をタブレットで読むようになっています。

では、デジタルの本は紙の本と何が違うのか。
・安価である。・・・デジタルデータのみなので。
・本屋に行かなくても買える。・・・オンライン販売なので。
・場所をとらず、すぐに読める。・・・データなので。


こうしてみると、違いのほとんどは本の内容ではないことになります。
活字を一つ一つ読んで考え、言葉で表現していくことだけで見れば、それが紙であろうと画面であろうと変わらないと思います。

もちろん画面を見続けることによる視力低下など問題点がないわけではありません。
逆に紙媒体ではできないことがあるのもわかっていることです。

いろいろな視点から考えていきたいですね。

7433回(7/6)デジタル校正術 1

私は、論文や原稿をもちろんワープロで作成するわけですが、
・最初はメモを手帳に書く
ところから始めています。

メモリーツリーのように、項目を関連付けてつないでいく。
この作業はまだまだ手書きに代わるツールを見つけていません。
というより、手元に端末を持たない(仕事上)時間が多いからです。

関連図ができたところで、一気にワープロで文章化していきます。
・文章化を始めるまでの時間
・文章化する時間

後者は30分〜1時間ほど。前者は長いと数日かかります。

これは、発表などのスライドをつくるときも同じで、
実際にスライドをつくる時間はそんなにかかりません。
私の考えを形にするときの型なんでしょうね。

7434回(7/7)デジタル校正術 2

完成校になるまで、
・4〜8校くらいまで書き直し
をするようにしています。

昨日書いたように、もちろん書き直しをする間の時間はかかって、書き直しをする時間自体はそんなにかかっていません。
プリントアウトした原稿に直接赤で書き込みを入れるというアナログ(笑)な校正です。

最近では、書いた原稿を第三者(知り合い)に読んでもらうこともしています。
その場合は、「リンク共有」をかけています。
Googleドキュメントなどで簡単に共有できるようになったので、使わない手はありませんよね。
閲覧権限には、
・閲覧者
・閲覧者(コメント可能)
・編集者

などがあるので、閲覧権限にしておけば変えられてしまうこともありません。

7435回(7/8)どんなアプリがあるとよいのか。

GIGAスクール端末に、どんなアプリがあるとよいのか質問する方がいますが、
・何のためにアプリを探しているのか?
逆に質問したいことがよくあります。

なぜかというと、その質問には
・端末を使わなくてはならない。
というイメージがついているように感じるからです。
端末があるから使うのではなく、
「端末でできることを考える、考えさせる」のがよいやり方だと思います。
必要に応じて、アプリを探す。

ところが、アプリをインストールしたくても教育委員会事務局の許可がなかなかおりないということがあるようです。
以前学校に導入された端末にアプリをインストールしてほしいと、理由書をつけて依頼した経験がありますが、最終的には、学校判断で必要なアプリをインストールするように変わりました。

「判断力」「責任」をもつことも大切なことですからね。

7436回(7/9)板写が活用事例?

GIGAスクールに関する報道を見ていて、
子供たちが板書された黒板をカメラで撮影している映像から、
・板写
という言葉が出ていました。

疑問に思ったのは、
・黒板に板書している間、何の活動をしていたのだろう。
・ノートには書かないのだろうか。
・カメラで撮影したことで、ノートに書いたのと同じ効果があるのか。

どうも、カメラで撮った方がよい、というイメージ化が報道としてされているのではないかと不安に思いました。

それよりも、
・黒板に書く、写す時間を減らし、時間を有効活用する。
・ノートを「考えをまとめる場」と考え、Jamboardなどで全体をまとめていく。それを共有する。

工夫もあります。
なにより、教科書にあるようなことをわざわざ板書する必要もありませんからね。

7437回(7/10)漢字練習アプリ

漢字練習アプリというと、どんなイメージを持つでしょうか。
・漢字を画面で書いて覚える。
・画面に表示される漢字を覚える。

このふたつには、大きな違いがあります。
前者は、「書く練習」
後者は、「覚える練習」

前者ができる人は、後者もできる可能性が高いといえるでしょうが、
後者ができる人は、前者もできる可能性は高いといえるでしょうか。

現在、漢検・英検・テストなどアウトプットは、「書く」ことです。

教科の学習でも、
単にアプリを使って覚えればよい、ということだけではないことに気がついてほしい、と感じました。

7438回(7/11)今週のまとめ

今週は、発表用の論文提出があったため、
書き直し校正する作業を進めました。

そんな中で「デジタル校正術」というテーマ
みなさんに出してみました。
デジタルといいながら、アナログの話もありますけどね。

また、GIGAスクール端末の活用が始まってきた中で、
うまく活用を始めている例と
活用するために取り組んでいるように見える例に

大きく分かれてきているように感じます。

ICT機器は主役ではなく単なる「ツール」です。

必要に応じて使えばよいし、使わなくてもいい。
使わないほうが効果的なこともあるのです。

続きは次回(7/18(日)にまとめて配信)。

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