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大学生

汗だくの練習着からTシャツジーパンに着替えて。

ランニング用の時計からCASIOのソーラーウォッチに。

ASICSのランニングシューズをコンバースのスニーカーに。

サングラスからメガネに。

「大学生」が完成する。

高校の恩師に言われた。

「切り替えのスイッチを作れ。」

大学にはジャージで行かないようにしている。

体育会系のイメージが付きまとうから。

競技をやってる俺は、自分のなかのごく一部。

最近はそれでいい気がしている。

体育会の色が薄い大学。

誰もそこにいる「大学生」がランナーかどうかなんて無関心。

陸上競技から解放される。

課題が容赦なく溜まっていくが。

週末片付けなくちゃ。

学校の友達。

様々な価値観に触れる貴重な機会。

「なんで大学にきてまで部活やってるの?」

その答えを明確に持ってる奴なんてたぶんいないだろうな。

4限が終わって帰る。

練習のない平和な夕方。

お菓子を食べて、パソコンに向かう。

ネットサーフィンして動画見て。

ちょっとだけレポートに手をつける。

「大学生」を取り戻す。

飲み会もなるべく断りたくない。

もちろんアスリートとして飲酒するべきではないのかもしれない。

それ以上に多くのものに触れられるっていうメリットが先立ってるから。

こないだ同期と飲んで気がついたらトイレにいたってのは秘密。

「普通の」大学生としての自分とランナーとしての自分。

2つの顔を持つことが嫌になることもあるけど

どちらも今しかできないこと。

どちらも大切。犠牲にするつもりもない。

行き詰まったらどちらかに逃げるくらいのつもりで。

明日はどんな服着ようかな。

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