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「今、使いやすいか?」の観点から、モノの定位置を見直し続ける(41)

部屋がきれいな人の整頓は、30分で終わります。仮置ボックスも含め、点検作業は、5分間程。 残りの時間で行うことは、「循環棚卸」です。

循環棚卸とは、聞き慣れない言葉かと思いますが、店舗や倉庫などの在庫管理のワードです。 

「棚卸」とは、残っている商品の在庫の数を数え、帳簿上の数と合っているかチェックすることです。 通常、決算期など、まとまったタイミングで、在庫数のチェックを一気に行います。これを「一斉棚卸」といいます。店舗や物流センターの営業を止め、24時間ぶっ通しで、何人もの人手をかけて、全てを一気に終えます。

一方で、「循環棚卸」は、営業を止めることなく、少量をコツコツとチェックし続けることです。 このように、通常の生活を妨げることなく、「今週はシャツカテゴリ」など、決められたテーマの品目だけをチェックして、コツコツと片づけを継続します。

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ハンディーゾーンに「使う」モノの定位置を、適正に定めたとしても、
①季節の変化
②自分の気持ちの変化

で、「今月使うモノ」は常に動き続けます。

また、片づけを終えてからも少しずつ、新しいモノを買っていて、モノは増えていくばかりです。一度決めた定位置にこだわり続けていると、いつのまにか実用的でない場所にモノが置かれ続け、部屋が散らかりはじめます。そのため、定位置を見直し続ける作業が必要です。

「1年に1回、まとまった時間をとって片づける」という方法でもいいのですが、なかなか片づけに大きな時間を割くのも現実的ではないでしょう。 また、季節も自分の気持ちも、1ヶ月ごとに移ろいゆくもので、こまめに実施しないと日々の生活の利便性が落ちてしまいます。

そのため、毎週25分間は「今の定位置が本当に適切なのか?」と、見直す作業を行うことが大切です。

まず、洋服の「衣替え」。私の場合は、
【1-2月 ・ 3-4月 ・5-6月 ・ 7-8月 ・ 9-10月 ・11-12月】
の2ヶ月単位で、「よく着るアイテム」の内容が微妙に変わっていきます。

もちろん、全ての服を取り替える訳ではありません。 同じスカートを履くでも、ストッキングを合わせるか、タイツを履くか。カーディガンを着るか否か、など、変化するポイントは些細です。

けれども、毎日使うモノだからこそ、この些細なポイントを定位置に反映できるかは重要です。

「今週手をつけるテーマ」は、事前に計画を立てる必要はなく、その週に課題に思ったポイントに手をつければOKです。 「靴箱の右側の棚が少しごちゃっとしている」「本棚が少しあふれてきた」など、目についた些細なテーマでいいのです。 

毎週1〜2個、テーマを掲げ、モノを全部出し、1つ1つ見直し、定位置を決める。 このサイクルで、1箇所10〜20分を目安に片づけるといいでしょう。

テーマが見つからない時は、腕を真横に伸ばして、部屋中のハンディーゾーンに手を触れてみましょう。手が届く可動域に、今月使いそうにないモノが、置いてありませんか?「ここのゾーン、そういえばちっとも触っていないや」「同じカテゴリのモノを1つにまとめていたけど、そのうちの1割も使っていない」など、課題を感じたら、ぱっと見できれいに収まっている場合でも一度全部出して、定位置を見直してみましょう。

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