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第3回タカテツこども哲学レポ!

第3回 タカテツ こども哲学対話部は、小学1~4年生を対象に行いました。
1年生3人、2年生1人、4年生2人、年長さん1人が参加してくださいました。

今回は、まず、私の反省から。。。


「何を言ってもいい、こたえはひとつじゃない!」と掲げていながら、私の意図している答えがなかなか出ないと、「そうじゃないんだよー」というリアクションが私から滲み出てしまう。。。

てつがくおしゃべりカードの中に
「時間はどうして大切なの?」があります。
今回、それについてみんなに聞いてみると、
・どこかに行くとき、時間がないと、行く時間がわかんないから困る。
・時間がなかったら、朝ごはんの時間とか、学校に行く時間に遅れちゃう。
と言うので、
「時計がないと困る、という話ではなくて、時間はどうして大切なの?っていうことを聞いてるんだけど。」と言う私。でも、
・お迎えに行く時間がわかんない。
と、また時計がなくて困る話になってしまう。
違うんだよなあ、そうじゃないんだよというリアクションが私から滲み出てしまう。すると、
「何を聞いてんの?聞かれたから答えを言ってんのに、なんで違うとか言うの!?」と小2からツッコミが!
うーん、ごめんなさい、君の答えを否定してしまって。でも

「今みんなに聞きたいのは、目に見える時計の話じゃなくて、目に見えない時間の話なんだよ。」と説明を試みる。「えー、わかんない」という声と「ふーん、そういうことか」という声。でも結局は「意味が分かんないから、次の問題に行ってください。」と敬語で言われてしまったので、「わからない」を追求できずに終わってしまった。

反省点は、(1)意図している答えが出ないときのリアクション。何を言ってもいい、答えは一つじゃないんだから、どんな答えも受け止めるべき。でも、「そうじゃないんだよ~」、が態度に出てしまい、こどもはそれを敏感にキャッチしてしまう。どうすればいいんだろう。(2)こどもの「それ、何言ってるかわかんない」を掘り下げられなかった。「わからないこと」を掘り下げたいんだけれど、わからないことにぶつかると、こどもたちの集中力が低下して、考えることを停止して、他のことに気を取られてしまう。そこをもう一度分かりやすいことばで説明するべきだったのだろうか。うーん、難しい。でも率直に自分の気持ちを伝えてくれる小2男子!とってもありがたいし、うれしいです!ほりほりは反省しているよ。。。

さて、他にも反省点はあるのだけれど、会の報告にもどります。

第3回タカテツこども哲学部内容

まずは、「なんでもバスケット」でアイスブレイク。
「1月に新幹線乗った人」「1月に外食した人」「買い物に行った人」などなど、それぞれお題を考えて盛り上がりました。

そして、「てつがくおしゃべりカード」を使って対話をしました。
「天国はだれのもの?」
死んだ人のもの、神様のもの
→みんなのものだと思う、みんな死ぬから。
「何がふつうかを決めているのはだれ?」
→ふつうかどうかは、自分が決める。
→ふつうじゃない時ってどんな時?
→学校に行かない時、熱がある時。

次に絵本「フレデリック」の読み聞かせをしてもらい、みんなで一つの絵本について、考えました。
「フレデリック」はネズミの世界のお話で、冬に備えてはたらくネズミたちを横目に春夏の間、ぼーっと過ごしているフレデリックが主人公です。冬になって、最初は楽しく過ごしているけれど、だんだん食料も乏しくなり、みんなが暗く寒くなっていきます。そこで春夏にぼーっと過ごしているフレデリックが想像力によってみんなに力を与えてくれるお話です。


みんなの考えについて聞きました
・フレデリックがいなかったら、どうなってたと思う?
→冬は寒いまま。でも誰かがフレデリックの役割をするかも。
・フレデリックみたいに、みんながはたらいてるのに手伝わないことはどう思う?
→そういう人も、いつかははたらくかも。
→そういう人は、はたらいているふりをするだけ。
→みんなでやった方がいいと思う。
→でも、ひとりで違うことをするのも仕事だと思う。

という意見が出ました。

その後、感想を書く時間。
女子たちは、紙にお絵描きタイムが大好きなようで、感想そっちのけで色をたくさん使ってデコっていました。そして肝心の感想は3人とも「おもしろくてわかりやすかったです。」
男子たちは、発言は少なかったものの、感想をしっかり書いてくれて嬉しいです。

タカテツ感想を書いてるところ
タカテツ 3回目感想

感想タイムが終わった後、まだ時間があったので、てつがくおしゃべりカードをもう一度やりました。

「時間はどうして大切なの?」は前述参照

「悲しみはスイッチで消すように消せる?」
→消せない。でも楽しいことを思えは、悲しみは消えると思う。
→図書館にあった本で、頭の中に悲しみのキャラクターがいて、そのキャラクターがボールに触れたら悲しくなる(アニメの話?)
→消えないと思う。体にスイッチは無いし。
→今日悲しんで、明日にはなくなるかも。時間がたつから。
→涙が乾くように、悲しみも乾いて消えていくと思う。

・嬉しいとか、悲しいとかいう気持ちはどこから生まれるの?
→頭のなか?
→ここら辺(胸のあたり)
→目から出てくると思う。目で見て悲しい気持ちになるから。
→今は、マスクをしてるから、目を見てわかることが多いかも。
→笑ってる時の目は、口を見なくてもわかる。

と、今回は、「なんでもバスケット」・「てつがくおしゃべりカード」・絵本「フレデリック」と盛りだくさんの内容となしました。

まとめ

前回と比べてこどもたちの集中力が途切れやすかった気がしました。
なんでだろう。。。
こどもが、「わからない」と感じた後、そこから「わからないけど、考えてみる」に移行するために、大人が、ヒントになるような質問をすることで、集中力を取り戻せるのかなあ。と感じています。前回は、もっとじっくり、ゆったりやる、が目標でしたが、その目標もあまり達成できてなかったので、次回も引き続きの課題です。来月また頑張ります!

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