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2022/12/11「迷惑」について考える対話レポ

今回の「深く考えて対話してみるお茶会」も、10代~70代までの幅広い年代の参加者の方に支えられ、開催いたしました。

宿題として
・迷惑はどんな時に発生するのか
・迷惑とおせっかいと親切の違いは何か
・「かけてほしい迷惑」があるとすれば、それはどんなときか

を事前に考えていただき、そこから対話をはじめました。

・何が迷惑かどうかはわからない、受け取り方による。
・他者との関りがあるから迷惑は生まれる。空気を読まない、というのは日本独特。マスクなど、空気を読んで、し続けているかんじ。
・親から「人に迷惑をかけるな」と言われて育ってきた。その呪いから逃れられていない。
・迷惑というよりは、世間体を気にする。人から非難されないようになど。
・親がこどもに「迷惑をかけるな」というときは、どういう意味?
→うちは田舎だったので、田舎のしきたりから外れるなという感じ。
→自分がこどもに言う時は、道徳的な意味合い、ルールを守ることなどに使っていた。
・中国に住んできたとき、中国では身近であるほど迷惑をかける文化だと思った。日本とは違うと感じた。文化が違うと迷惑の価値観も違う。
・兄弟がちょっかいを出してきて迷惑だ。
→仲がいい。関心があるということ。他人との距離が分かっていい。
・仕事ができないと、迷惑、お荷物と言うことがある。障害があって働けない人など、仕事以外の価値を認めるべき。存在そのものに価値がある。

・迷惑とおっせっかい、親切の関係性は?
→現代は、人とのかかわりが「面倒だ」「やっかいだ」と言って、干渉されない生活を重視してきた。いまこそ、「寅さん」が必要。
→「朝チア」のYOUTUBEを見た。通勤のサラリーマンを応援する活動をしている人がいる。
→おっせかいがなくなると、寂しい気もする。
→おせっかいがあると、明るくなれる。まさに「寅さんの世界」

みなさんの感想
・全体を通じてモヤモヤ感が強くなりました。
・社会の中で、親切やおせっかいを広げる、という考え方は賛否両論ありそうだと思いました。
・親から言われた「人に迷惑をかけるな」のことばの意味の捉え方に、自分自身変化があった。


メモ

まとめ
今回、対話の途中で、用語がわかりにくいなと感じたので「普段使わない専門的な言い回し(例えば、真・善・美など)は、なるべく使わないで、易しい言葉で話してください。」とファシリテーターとして介入しました。すると、他の参加者の方から「その人が、その表現を使わないと、その人でなくなると思うから、難しい用語を使ってもいいと思う。その都度、わからないから教えて、と聞くのでもいいが、あとでコッソリ検索して、難しい用語を知ることもいいと思う」と言われました。現場で「そうかー、あとでコッソリ調べるという方法でいいのか。」と納得しました。
いわゆる対話の方法が書いてある本には、「わかりにくい言葉遣いは控えましょう」とか「わからない言葉があったら、ファシリテーターとして積極的に質問しましょう」などと書いてあるので、素直に実践していましたが、その人が話したい表現でお話しすることで、その人が浮かび上がってくるものですね。無理に易しいことばで話す必要はない、ということを知りました。大きな学びです!
ありがとうございました!


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