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2022年のあれこれふりかえり

青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム(WSD)で共に学んだ34期の仲間と作るアドベントカレンダー1日目の記事です。
今年のテーマは「この1年のふりかえり」

今年もあっという間に12月に突入。
やったことはやりっぱなしにせず、リフレクションを大切するのがワークショップデザイナーということで今回はジャンルにこだわらずこの1年をふりかえってみます。

1年間のワークショップ(ざっとふりかえり)

WS参加&実施 合計回数:66回
参加 vs 企画・実施 =54 vs 12
対面 vs オンライン =19 vs 47
参加したWSのジャンル:対話、家族理解、キャリア、コーチング、読書、アート、学び、苔テラリウム、お散歩etc.

月5回以上のペースでワークショップに触れていた計算に。昨年と比較すると合計回数は約2倍。企画・実施に至っては3倍になった。企画・実施の内訳は企画への参画が2件で実施が10件。今年は実践の場数をたくさん踏むことができた。さらに対面WSの回数は10倍近くという結果となり、まだコロナ禍ではありつつも対面実施への回復傾向が見られた。

今年関わったWSの中から1つだけピックアップするとしたらWSD修了生の期を越えた仲間と企画・実施した「2022いいなかフェスティバル アートとあそぼ!〜わくわくおしゃべりとふしぎもじ〜」だ。

28期ミロさんからFacebookグループへの投稿で企画を知り参加することに。声掛けの時点で既に開催日まで1ヶ月を切っているという超タイトなスケジュール。さらにご一緒する皆さんは、私にとっては初めましての方々。何をやるのかどんなワークショップにするのか活動目標と学習目標を行ったり来たりしながら議論を重ね「対話型鑑賞と楽書の掛け合わせ」という小学生向けのオリジナルワークを作り上げた。

打ち合わせはすべてオンラインだった為、当日会場で初顔合わせ。準備時間も思っていたよりも短く、現場では想定外のハプニングもいくつか起きた。しかし私たちにはWSDで培ったベースと底力がある。各自が考え、状況を判断して最適に動いた。ワークショップはローカルでテンポラリー。現場ではみんなが色んな汗をかいた。実施後のリフレクションで気づきや学びを共有すると様々な改善点も見つかったもののそれ以上に対面実施ができたことを心から喜び、そして楽しめたことを確認できた。私自身、大変貴重な経験となった。

WS会場設営の様子

聞くと聴く

昨年始めたYeLLでのサポーター活動を今年も続けていた。

1回30分のセッションで私はサポーターという立場でプレイヤーの話を聴く。YeLLのことばで言うところの”聴くを届ける”活動を行った。

サポーター活動を行うにあたり「聴く力」を高めるスキルをつけるために研修動画で学ぶことができる。その学びの中で私が特に心に留めておきたいと思ったことがある。それは「聞く」と「聴く」の使い分けだ。

「聞く」= with judgement, 
 自分の評価軸や考えと照らし合わせながら聞く。
「聴く」= without judgement, 
 自分の評価軸や考えは一旦留保して相手の話に耳を傾ける。

この2つはどちらが良い悪いというわけではなく、どちらも大切。そして両者が混ざっても問題ない。大切なのは、今、自分が「聞いている」のか「聴いている」のかに意識を向けること。このスキルは日々意識していくと身についていくもの。実践して振り返ることで必ず身につく。

YeLL研修動画より抜粋

この動画を見て、改めて私は無意識にジャッジしながら人の話を聞いていることが多いと自覚した。さらに意識的に使い分けることもしていなかった。そこで「聞くと聴く」を意識するように心がけた。

セッションの時はもちろんのこと、日々の会話の中でも意識をするようにした。すると不思議なことに、相手の言っている内容の解像度が高まったり、会話の展開が今までのパターンとは異なる流れになることがあった。また自分と相手の話す比率も自然と変わっていき、聴く楽しさを感じられるようになった。

このことはYeLLの活動のみならず、わくわくナビゲーターとして思いを引き出す場面や、対話の場、日々の生活の中の何気ない家族との会話にも活かされていると実感している。先日は父と久しぶりに話した後に父から「なんだか話をするのがうまくなったな」と言われて少し嬉しかった。
まだまだ力が足りていないと思う場面もあるが今後も引き続きこのスキルを磨いていければと思っている。

月に一度のゆるい集まり

もう一つ、1年を通して行ってきたことといえば、とあるコミュニティの本好きが集まって月に1度本を囲む会に参加することだった。この会には特に決まった型があるわけでなく、その時々のテーマや流れであれこれ語る。

ある時は、自分の推し本を紹介しあった。また、ある時はお題をもとに思い思いにこれだなという本を持ち寄った。さらには、課題図書を設定して各自がその本の中で刺さった一文を紹介しそこから対話も発展したり。と、こんな感じ。

この場の良いところが「内と外」がないところだと私は思っている。このような定例の集いがあると知らず知らずのうちに”内輪の空気感”ができてしまい途中からの人は参加しずらくなってしまうことがある。しかし、ここではそんなことは起きない。むしろ、飛び入り参加は常にウエルカムなのだ。
なんとなくの常連メンバーがいるものの、ガッチリ固定されているわけではない。ゆるりと「今月こんなテーマでこんな話するよ〜」とコミュニティに投げかけると、その時のタイミングでふらりと立ち寄ってくれる人がいる。普通に読書会に入ってくれたり、チャット参加だったり耳参加だったり。。

参加する人は様々な地域から異なる活動領域にいる方々。そのため違う角度からのインプットから話が展開したり、思いがけず共通の関心事が見つかったり、毎回新たな発見がありとても有意義なものになる。

そのようなな関わりの中で新しい本や、自分とは違う視点・視座に出会える。また、対話することにより明らかになる自分自身の価値観を再認識することができる。この会に参加するといつも穏やかに心が耕される感じがしてとても楽しい。引き続きこれからもゆるりと参加していきたい。

さいごに

とりとめもなくこの1年を振り返ってみたが、これらのほかにNPOの活動やボランティアなどにも挑戦した。
今年は少しでも興味があるところにはどんどん首を突っ込んできた。来年は少し腰をすえて今後の活動の軸になるものを見つけられたらと思っている。

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