( ´ゝ`)  は  のようです

12月23日

(  ゚Д゚) 「あ~もうすぐクリスマスか…というか年末か…早いな。」

(  ´ゝ`) 「あっ、お疲れ様です。」

(  ゚Д゚) 「おう、お疲れ。いやぁもうすぐクリスマスだな!」

(  ´ゝ`) 「そうですねぇ…もうそんな季節ですか…」

(  ゚Д゚) 「どうした?なんか浮かない顔してるけど。」

(^Д^) 「あっ、もしかしてアレか?彼女がいないからとかそういう…」

(  ´ゝ`) 「違いますよ、仕事なんですよ。」

(  ゚Д゚) 「ああそう…ん?でもお前んとこ確か休みじゃ…」  

(  ´ゝ`) 「いやぁ…そっちの仕事じゃなくて実家の手伝いが…」

(  ゚Д゚) 「実家か…そりゃ大変だな。なんの仕事やってるんだ?」

(  ´ゝ`) 「サンタやってます。」

(  ゚Д゚) 「へぇ…サンタねぇ…」



( ;゚Д゚) 「サンタ?」


(  ´ゝ`) 実家はサンタのようです

(  ´ゝ`) 「そうです、サンタです。」

(^Д^) 「ハハハ、面白れぇ冗談だな。で、ホントはなにやってんだ?」

(  ´ゝ`) 「まぁ信じてもらえないですよね。じゃあコレ。」

(  ゚Д゚) 「ん?なんだこれプレゼント?なんか悪いな…」

Σ( ゚Д゚) 「おお!!これ俺がめちゃくちゃ欲しかった時計じゃんか!!ありが…」

( ;゚Д゚) 「ん…でもなんでお前がこれ知ってるんだ?だって誰にも…」

(  ´ゝ`) 「サンタなんで」

( ;゚Д゚) 「ああ…サンタだからか…」

(#゚Д゚) 「って納得する訳ねーだろ!!なんで知ってんだ!!」

(  ´ゝ`) 「だからサンタだからですよ。人の欲しいものがわかるんです。」

( ゚Д゚) 「じゃあ誕生日会開く度に毎回ドストライクなプレゼントもってくるのは…」

(  ´ゝ`) 「サンタだからです」

( ;゚Д゚) 「…プレゼン大会で毎回上司からのウケが抜群なのも…」

( *´ゝ`) テレェ

( ;゚Д゚) 「きったね!サンタきったね!」

(#´ゝ`) 「プレゼント没収しますよ?」

(  ゚Д゚) 「ハハッ、もう身に着けたもんn…」

( ;゚Д゚) 「あれ…ない…」

(#´ゝ`) 「返してもらいました。」




( ;゚Д゚) 「…マジでサンタ?」

(  ´ゝ`) 「さっきからそういってるじゃないですか。」

(  Д ) 三 ゚  ゚


( ;゚Д゚) 「…で、サンタってなにやってんの?」

(  ´ゝ`) 「まぁサンタっていっても色々部門があるんで全ては把握してないんですが…ウチでは情報分析と一部地域の配達をやってます。」

(  ゚Д゚) 「配達はわかるけど…情報収集ってなに?」

(  ´ゝ`) 「まぁ簡単にいえば『今年どれだけよいこにしてたか』と『なにが欲しいのか』の二点を全世界から収集して分析してますね。」

(  ゚Д゚) 「はぁ…」

(  ´ゝ`) 「実家からメールでファイルが送られてくるんでちょくちょく自宅でやってましたけど、流石に配達は生身じゃないといけないんで…」

(  ゚Д゚) 「じゃあ全世界からきた手紙を一通一通読んでるのか…大変だな…」


(  ´ゝ`) 「いや、読んでませんよ?」

( ;゚Д゚) 「は?」

(  ´ゝ`) 「僕らサンタは『人が今一番欲しいもの』を感じ取れるんでいいんですよ、いちいち読まなくても。」

( ;゚Д゚) 「じゃああの手紙は…」

(  ´ゝ`) 「あー…アレはアレです。子供側の最終稿みたいなもんです。」

(  ゚Д゚) 「最終稿」

(  ´ゝ`) 「こっちとしては選定の手間が省けるんでありがたいっすわ。ハハッ」

(  ゚Д゚)

( ;゚Д゚) 「なんか聞きたくなかったな…」

(  ´ゝ`) 「なんか言いました?」

( ;゚Д゚) 「いえ!何も言ってません!」

( ;´ゝ`) 「なんで怯えるんですか…」


(  ゚Д゚) 「そういや悪い子には何してんの?」

( ;゚Д゚) 「やっばりその石炭とか…ぞ、臓物とか…」

( ;´ゝ`) 「あー…気になります?その話。」

(  ゚Д゚) 「ウチの息子がヤンチャまっさかりだからな。ちょっと気になる。」

(  ´ゝ`) 「昔はやってたんですよ。そらもうドギツイのを。」

( ;´ゝ`) 「でも考えてみてくださいよ…コッチもコッチで大変なんですよアレ。臓物手づかみしなきゃいけないし…石炭で仕事着汚れるし…」

( ;゚Д゚) (あの服を仕事着って呼ぶなよ…)

(  ´ゝ`) 「だからつい数十年前から変わったんですよ。ちょっと親御さんに細工を施したんです。」

( ;゚Д゚) 「しれっとえげつない表現をするな。」

(  ´ゝ`) 「ちょっと勘がよくなる魔法をかけることにしたんですよ。」

(  ゚Д゚) 「勘?」

(  ´ゝ`) 「つまり…悪いことを隠していたとしても親にバレやすくなるようにしたんです。どんな些細なことであっても。」

(  ゚Д゚) 「ああ、それで親に何度も叱られれば悪いことはしなくなる…と。」

(  ´ゝ`) 「そういうことです。まぁちっちゃい子用の魔法ですからね。」

(  ゚Д゚) 「じゃあ治ったらその魔法は解ける訳だ。」

(  ´ゝ`) 「なにいってるんですか、一生ものに決まってますよ。再発したらどうなるんですか!」

( ;゚Д゚) 「じゃあ子供が大人になったとしても解けることは…」

(  ´ゝ`) 「あるわけないじゃないですか。」

( ;゚Д゚) 「…それってん何か弊害あったりしない?」

(  ´ゝ`)「そういや昔かけた親の子がタンス裏に隠したエロ本見つかって本棚に戻されてたっていったっk(#゚Д゚)「アレお前のせいかーー!!」

(  ´ゝ`) 「どうどう、しょうがないじゃないですか。隠し事ってのはいつかバレるもんなんですよ。」

(#゚Д゚) 「お前やっていいことと悪いことが…」

(  ´ゝ`) 「あ、時間なんでそろそろ行きますね。」

(#゚Д゚) 「おい待てゴラァ!!」



(  ゚Д゚) 「いっちまったな…サンタって本当にいるんだな…」


( ;゚Д゚) 「…ん?ちょっと待てよ?さっきの話の時「昔かけた親の子」っていってたよな?」

( ;゚Д゚) 「他にも「昔はやってた」とか「ここ数十年」とか言ってなかったか?」

( ;゚Д゚) 「…アイツ、何歳なんだ?」






(  ´ゝ`) サンタは不老不死のようです