どれだけ朝が嫌いなのか一旦聞いてくれ〜異論はドブに捨てろ〜

 朝、マジで嫌い。まず第一に起きなければならない。これが苦痛、本当に苦痛、あまりの苦痛さに毎朝腰を抜かしていることを理由に起きることが免除されればいいのに、ってぐらい苦痛。人生における労災だろこんなの。予防対策として二度寝させろ。
 おそらく聡明かつ快活な日々を送られている皆さんは早く寝ればいい、だの適度な運動やおやすみ前のストレッチ、だのさぞすばらちい入眠作法をお持ちであろうが、こちとら寝ようと思えばコールタールのごとくどっぷりと寝られるのだ。問題は起きられないことであって、眠る分には全く問題ない。
 マ〜ジ起きるの嫌、起きてから8時間働くから寝かしてほしい。

 そして朝は時間が進む。起きても、座っても、歩いても時間は進む。せめて朝の嫌さが和らぐまでは時間が止まっていてほしいものだが、無情にも時は進み続ける。俺になんの恨みがあるってんだ。

 朝の嫌さはこれだけにとどまらない。そう、おぜぜを稼ぐためにおんもに出なければならない。あの個々に思考する生き物がうじゃうじゃいる魔境に、だ。起きて早々苦痛度合いの更新をしないでほしい。
 外にいる生き物に対する嫌な点はそれはもう山のようにある。もちろん個々の事情を考慮はする、そらもう最大限に考慮をした上で、クソッタレオンパレードなのは言うまでもない。それと週に5セットも遭遇し続けなければいけない訳だ。それも起きているだけで嫌な朝に。勘弁。
 進行を妨害しないまだマシな農奴でさえ、どいつもこいつも下を向いて辛気臭いったらありゃしない。スマホいじりバカかと思ったら何を見るでもなく雁首揃えて俯く列を見た時は、葬式に間違えて来たかと思ったね。せめて前向いててくれよ。憐れを越して怖いんだよ。

 そうしてドナドナ揺られながら職場に収監される訳である。仕事も仕事で嫌なのだが、仕事はやらないと増える、終わしても増える、休んでいても増えるものなのでやらねばならない。そのくせおちんぎんは使うと無くなるってのはどういう了見なのだ、せめて同ペースで増えるもんであれよ。
 ただまぁ……仕事は仕事と割り切れるようになってしまったので、刑務作業中は嫌さを出すことなく淡々と始末している。いちいち駄々こねてたらその分無駄な時間が過ぎるからだ。
 なおこの反動は帰宅後と起床時に返ってくる。はっ……働きたくねぇ〜!買う宝くじ全部一等前後賞になれ!俺の口座だけ利率日に5倍とかになれ!ウワァァァァァァァン……って毎朝駄々こねようとしている。出来てはいない、時間の無駄なので。

 ああ……また一日が終わって……始まって……終わって……うぅ……