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隔世の感があるリモートデスクトップ事情

ふと思い立って、Windowsの動いているデスクトップPCを、離れた部屋にあるMacBook Proからリモート接続して使ってみようということになりました。

細かな設定は割愛しますが、
・Windows 10 Proのコントロールパネルでリモート接続を許可する(Homeでも使える方法はあるようですが)
・Windows機のIPアドレスとMacアドレスを控えておく(ルーターのDHCPサーバー機能で、Windows機に常に同じIPアドレスを割り振るようにすると吉)
・BIOSもしくはUEFIでwake on lanを有効にする(これをしておくとリモートでスリープ解除できる。そのためのアプリは別途必要)
・MacにMicrosoft Remote DesktopをMac App Storeからインストール
・同様にwake on lanのためのアプリをインストール(私はWakeOnCommandというのを選びました)

だいたいこんな感じで、MacからWindowsが使えるようになります。日本語変換も動きます。英数キーでOn/Offする感じ。多分。ATOK使っているのですけど、もしかしたらキーバインドいじっていて、ちょっと違うかもしれません。また、かな打ち入力中に全角英数を入れるにはどうしたら良いか分からなくて、マウスに頼りました。

外出先からリモート接続するには、ここからさらにVPNを設定して〜、となるのですが、今回はLAN内で動けばよかったのでここまで。ASUSのルーター使うとVPNあたりの設定も楽です。擬似的に固定IPアドレスを付与してくれるDDNS機能をASUSが提供してくれるんですよ。

それはともかく。

コロナ禍のためにオンラインでいろいろやる機会が増えていますが、リモートデスクトップと言われる、離れた場所にあるパソコンをあたかも手元にあるように使えるこの機能、昔は設定もなかなか大変だし、いざ動いてもネットワークのスピードが足らずにもっさりで使えない、なんてことも多かった聞きます。それを聞いて私は本腰入れてやらなかった。

実は少し前にiPadでリモート接続できるようにしていたこともあって、手順の大半は設定済みで、今回はMicrosoft Remote Desktopをインストールしたぐらいなのですが、その出来栄えに感動しました。

Microsoft Remote Desktopもほんの少し前まではJISキーボードの扱いがぞんざいで、日本語入力もできなかったようなのですが、今はそんなこともなく。ちょっと変な動作をすることもありますが、まあ、ボチボチ使えます。実用レベル。仕事になります。

VMWare Fusionの仮想Windows環境よりはわずかにキビキビ感があります。これを削除できれば100GBほどMacの空き容量が増えますが、残念ながらそれをするには至らない程度の差。フォント環境が統一されるのはありがたい。

唯一難点があるとすれば、タッチパッドへの反応が一部でとても鈍いことが挙げられます。例えばスクロールするのに、勢いをつけてスクロール操作をしないと反応がないんです。そおっとスクロールする、という事はできません。MagicMouseでも同じでした。物理ホイールのついているマウスの場合はだいぶしっかり反応してくれますが、それでも抜けがあります(あれはマウスが古いせいもあるかも)

横スクロールもできるホイールのついたLogicoolのマウス(MX MASTER 3)を買ってしまうおうかと一瞬よぎりましたが、今は踏みとどまっています。1万円オーバーでしたので、勢いで買えませんでした。

常用するというよりは、今の時期、仕方なしにWindows上のアプリを使っている感じなので、この時期が過ぎればあんまり使わなくなるんです。しばらくの辛抱。

気になるのはこの点だけで、あとはほとんど不満がありません。なんかすごいです。こんな簡単にリモート接続できて良いものかと思うぐらい。(Mac同士だともっと簡単につながったりしますが、あれは自然に繋がりすぎて昔話との比較対象にならない)

Macに軸足を置きつつも、Windowsのアプリから離れられないために余分な苦労を背負い込んでいるのですが、その苦労もこれで少しは和らげることができそうです。

外出先では仮想Windows、自宅ではリモート接続。良い感じです。

ちなみに、iPadからも同じMicrosoftのアプリを使ってリモート接続するのですが、こちらも良い出来栄えです。次のアップデートではiPad OS 13.4で対応したマウス・トラックパッド・キーボードにも対応するとされています。トラックパッドの対応状況によっては、iPad ProとMagicKeyboardでリモート接続した方が、Macからよりも快適になるかもしれませんね。

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