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授業のIT活用本格化が減速しないか心配

私の住む静岡県は新型コロナウィルスへの感染者が、5月1日を最後に0人が続いています。我がまち湖西市は当初より0人。無症状の人がいるかもしれませんが、他に一切感染者が出ませんので、日本の中でもかなり平和な地域にあたると思います。

しかし湖西市は西に豊橋市、東に浜松市と、人口の多い街に挟まれ、生活圏はどちらとも重複しています。働きに来る人も多いし、買い物に出ていく人も多い。そんな街ですので、感染者が誰もいなくても、学校は休校が続いています。

商店などへの営業自粛要請は明日5/7から解除されることになっていますが、市立学校休校は5月末まで予定されています。

ただ、これも、状況に応じて変更されることになっていますので、なんとなくですが、このまま行ったら5月の19日辺りからは通常の登校になりそうな気もしています。親が持ち込まなければ、小中学校の子ども同士で感染が広がる可能性はかなり低いですからね。

そこで心配しているのが、オンライン授業をはじめとする学校授業へのIT活用本格化が減速してしまわないかということ。

5月末までの休校延長を発表したときの市長さんのFacebook投稿にははっきりと「100%の対応は難しいかもしれませんが、例えば学校オンライン授業の導入加速や、国の持続化給付金で対応できてない部分を市としての事業継続支援など、国や県と連携しつつ、引き続き迅速かつ臨機応変に対応していきます。」という文言がありました。

子どもたちの通う学校の校長先生からも相談を持ちかけられて、これからいろいろ動き出すんじゃないかとワクワクしていたところなのですが、ほぼ普通に授業ができるなら、オンライン授業はいらないじゃん、となってしまってもおかしくありません。通常授業が始まれば先生方の忙しはうなぎ上り。新しい授業形態を模索する余裕はとてもじゃないけど無いと思います。

ただ、一度学校が再開したとして、いつ何時休校措置が取られるか分かりません。当分の間はその可能性を想定しなくてはなりません。そのためにも今のうちに「せめて」オンライン授業「ぐらい」は実施できるように、準備を進めておいてもらいたいと思うのです。

学校再開したら真っ先に、オンライン授業の試運転を教室でやってみる、とかね。空き教室がいくつかありますから、その部屋を使って先生がカメラに向かって授業を進めて、子どもたちは自分たちの教室で何かしらの端末を使って授業を受ける。一度やれば子どもたちはだいたい把握します。

そうでなくても、1人に1台何かしらの端末があれば、子どもたちへの大事な連絡事項はテキストで端末に送ってあげれば、聞き逃した子も安心できます。

「今先生何って言ってた?」「俺もよく聞こえなかった。なんだろねー」「手を挙げて聞いてみてよ」「やだよ。お前が聞いてよ」「えー」というやりとりが少なからず発生するものですが、そのやりとりすら友達と出来ずに聞き逃したままになる内気な子もたくさんいるんです。

中学生ぐらいになると、その日の調子によっては自宅で授業を受けた方が集中できるとかいう場合もあるわけです。大人も在宅勤務の方が能率が上がるという人が少なくないんですから、子どもだって同じですよ。

小学生でそうした措置を導入するのは教育目標的に問題があるかもしれませんが、中学生ならそれぐらい許容してくれても良いんじゃないかなとも思います。

オンライン授業をはじめとしてたIT活用は、自粛期間中にも授業を進めるための間に合わせの技術ではなくて、子どもたちの能力を引き出すために普段からどんどんやっていくべきことです。でも、なかなかそこは進められない。現場の先生に新しい仕組みづくりまで求めるのは酷というものです。

だからこそ、上の立場の方が旗を振ってガンガン進めて欲しいし、逆説的ではありますが、今はそれをやるのにとても向いている時代。子どもたちが学校へ通う姿も早くみたいけれど、それまでに、もう少し話が進むと良いなと願っています。

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