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がんばるって、どういうこと?


ある日の夜ごはん中の、息子との会話。

「これ、やだなー」(一つのおかずのお皿を、よけながら)

「なんで?」

「だって、あんまりすきじゃないんだもん。」

「ふーん、そうなんだ。でもさ、ひと口食べてみたら、おいしいかもよ?」

「えー。じゃぁ、ちょっとだけね。ちょっとだけがんばってたべる。」

「頑張って食べるって? “頑張る”って、どういう意味?」

「がんばるっていうのは、ゆうきをだしてみるっていうことだよ。」
(わりと即答)

「……! じゃぁ、”勇気を出してみる”って、どういうことなの?」

「ゆうきをだしてみるっていうのは、やってみる、っていうこと。」

「なるほど…」

「じゃぁ、ちょっとだけたべてみるね。
(ひと口食べる)
あー、なんかこれ、ちょっとあじないけど、たべれるかも。」

「おぉ…よかった…」

“がんばって食べる”って、なんか違和感あるなぁと思ったけど、息子のなかの「がんばる」の定義を聞いたら、なんだかほだされてしまった。

感じ方のちがいって、他にもたくさんあるんだろうな。

ちなみに、この日の翌日。
おかずの一品のひじきの煮物を「髪の毛ふさふさになるよ」と適当な説明とともに勧めたら、ものすごく慌ててお皿を突き返された。

“ふさふさ”ってどんなイメージだったんだろう。


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