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SEIJI|ご挨拶―青萌え立つ季節に―

嶋田青磁 Seiji Shimada|詩人・フランス文学修士課程在籍 note
学部在学中にピエール・ルイス『ビリティスの歌』に出会い、詩の魅力に憑かれる。19世紀末の頽廃・優美さを求め、研究の傍ら、noteを中心に詩作活動中。

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 初めまして、嶋田青磁と申します。
 オンライン上に突如現れた幻想のモーヴ街、その3番地であるMAUVE ABSINTHE BOOK CLUBで司書を務めております。訪れる皆様にとって知的な探求のきっかけとなるべく、フランス文学を中心に、詩の新訳や作品の紹介、エッセイなどを載せてゆけたらと思います。

 普段は大学でフランス詩を研究する傍ら、自身で詩を書くこともあります。わたしの専門は、ピエール・ルイスという19世紀末の詩人です。彼の作品『ビリティスの歌』は以前に霧とリボンで企画展にもなっていますね。

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 彼の描く古代ギリシアの美しい世界に触れたことが、わたしの文学と詩への旅の始まりとなりました。社交的だった彼は、19世紀末フランスのさまざまな芸術家と交流を持っていましたが、その作品には完璧主義といえるほどの美の調和が見出せます。「詩は東方世界の花である」と語ったように、異国や異教の美を愛した人でもありました。彼の詩のなかで生き生きとこの世を謳歌する女性たちの姿は、地中海の太陽のように、今でもわたしたちを熱く照らします。

 さて、この時勢で実際にお会いすることは叶いませんが、幸いにもここはインターネットの片隅に佇む小さな図書室。
 頽廃のモーヴ沈む夜更けでも、アブサンの緑輝きだす夜明けでも、わたしたちはいつでも貴方をお待ちしております。

 広大な書物という森の中で、好奇心を満たす泉を探すお手伝いをさせていただけましたら、この上なく幸いです。

 青磁

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