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私を少しでもいいなと思ってくれた方へ

お久しぶりの更新です。 新しくアカウントを作りました。 このアカウントでは、日々の気づきを少しと主にちょっとした創作を発信してきましたが、新しいアカウントでは私という人間のリアルを発信していこうと思います。 私の文章を少しでもいいなと思ってくれた方、応援してくれる方はこちらのアカウントをフォローしていただけると幸いです。 こちらです👇 https://note.mu/mariko__116 最後に。 気づけば150を超えるフォロワーの方がいたこと、いいねやコメントをく

    • 夏3 境界線

      割り切ってしまうのは簡単だ。曖昧さを排除して、もどかしさに蓋をして、それ以上悩まずにすむようにと、一線を引く。 そんなことをせずに、線なんて引かずに、曖昧なままにしていいと思う。 名前がなくても、言葉に落とし込めなくても、いいと思う。人間関係も、自分らしさも。 一線を引いて、囲う。 そうした名前やカテゴリが、人生をつまらなくしている気がする。 名前がない関係もあっていいじゃないか。辞書に載っていない、万人には理解されない関係があっていい。 自分らしさに名前をつけて

      • 夏2 “ずっと”

        人の心は移り変わる。ある日突然心変わりする、なんてことはきっとない。 少しずつ、少しずつ、自覚もないくらいのズレが積み重なって、何かのきっかけである日気付くだけだろう。 今日の想いの丈は、明日には変わってしまっているかもしれないのだ。あなたも、私も。 「ずっと好きだよ」「ずっと一緒にいようね」 なんてことを何の迷いもなく口にしていた時期もあった。本当に、そう思っていたのだ。明日も明後日もその先の何年後も何十年後も、変わりはしない、と。信じていたのだ。むしろ変わらせやし

        • 夏1 本当に戻りたい夏

          本当に戻りたい夏とはどんな夏だろう。 少なくともiPhoneはいらない。MacBookもいらない。GoogleマップもLINEもいらなければ、クーラーのきいたオフィスは不要だし、Netflixに甘やかされる必要もない。絶対ない。 本当に戻りたい夏とは、自分の足で道を走り抜けて、自転車があれば何処へでも行ける気がして、畳で戯れあって、小学生が将来の夢を話す時のような素直さを取り戻した夏かもしれない。 汗ばむ肌とか、飛び込んだ海とか、泣きそうになった縁側とか、太陽に照らさ

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          春8 梅雨

          「早く梅雨明けしてほしいな」 こうきいて初めて今は梅雨だということに気付いた。 季節はどう分けられるんだろう。 春夏秋冬、四季とよく言うけれど。日本には四季をさらに細かくした二十四節気という分け方もあるらしい。 〜月〜日になったら夏が始まる、なんてのは何だか味気ない。暦で日にちまで決まっているそれらの分け方に頼らず、私は私の切り取り方をしてみたい。 今が梅雨だとして、梅雨は四季のうちどれに含まれるんだろう。春の延長か、夏の始まりか。世間が決めた答えではなく、私

          春8 梅雨

          春6 名優

          「どんなに無傷に見える人にも、誰にも明かせない何かがあって、人知れず抱える孤独があって、死にたい夜があるということを、忘れたくない」 なぜ、こんなにも言葉にすることが憚れるのか。 何を、どう、失ったのか、事象の説明はできても、もたらされた虚無は伝えることができない。言葉は喉につまり声にならない。共有の不可能性がさらに孤独を深める。わかってほしいけど、伝えることを諦める。その矛盾と葛藤の中で、嘘をつき、ふりをして、帳尻を合わせ、何もないように振る舞う。 結局演じている

          春6 名優

          春5 鼻をすする理由

          鼻をすする音が時折混ざって、耳に届く。 鼻に音を立たせる理由が目に溜まっていた。 溜まったものがこぼれ落ちることに反抗するように、どうせ強がるんだろう。何もないように、なかったように、振る舞うんだろう。心配をかけたくないのか、心を明かしたくないのか、心を明かすのが怖いのか。その理由はわからない。 他人を欺けても、自分は欺けないでしょう。何もないように振る舞えても、何もなかったことにはならない。 「そうやっていつも言葉を飲み込むんだね」 「癖みたいになってて」

          春5 鼻をすする理由

          春4 愛

          愛という言葉は、いつ、どんな状況でつかうべき言葉なのか。愛してる、とは、一体何なのか。 私にとって愛とは。 例えば少しでも長く眠れてるといいなとか、暖かくしているといいなとか、美味しいものを食べてるといいなとか、そういう日常を、相手が隣にいない時も、相手本位に想えることだと思っている。あるいは、美しい景色をみたら即座にあの人にも見せたいと思うこととか、泣いていたら思わず抱きしめて甘やかしてしまうような、打算のない衝動だと思っている。 そして人はいつ、どうやって、愛を伝

          春4 愛

          春3 引き出しの中

          「大学で何を勉強してるの?」 そう問われたら、自分がしてきたこと、していること、分野。用意している言葉をつらつらと並べることはできる。そして、そのどれもが、社会的な課題が絡められている。 だけど、気付いてしまった。 本当は、社会課題の解決の方法よりも、心に傷を抱えたたった一人への寄り添い方を知りたい。知りたかった。 今はまだ子どもの私が。未来の為にどうすればいいのか、見つけられずにいる私が。 早く誰かを勇気づけたり頼られるような大人になりたいと思う癖に、そんな気

          春3 引き出しの中

          春2 りんごの木

          「たとえ明日地球が滅びようとも、今日、私はりんごの木を植える」 もしかしたら、人間はそういうものなのかもしれない。 あと数十時間で花を咲かせて、果実が実って、熟れる。なんてことはあるはずもない。その木は明日、何か役に立つわけでもないだろう。そう考えると、無駄かもしれない。でも、無駄なことも、無意味ではないらしい。 無駄なことに思えてしまっても、いつかそれが無駄に終わっても、それでも今日何かをする。何かと向き合う、向き合い続ける。意味を込めながら。いつか、何かに繋がるこ

          春2 りんごの木

          春1 お腹が減る理由

          なぜお腹が減るのか。食べても、食べても。胸焼けがするくらい食べても、次の日にはどうしたってお腹が空く。 お腹が減るのは、食べるから減るのかもしれない。それはそうだろ、と思われるかもしれないけど。でも、きっとそうだと思う。 “ない”からじゃなくて、“ある”を知ってしまったからだと。 「救われなければ、一人だと知らずに済んだのに」昔どこかで聞いて、今でも覚えているフレーズがある。これも同様だと思う。 手を差し伸べてくれる誰かがいる、という”ある“を知ってしまったから、一人

          春1 お腹が減る理由