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業界未経験で入社しマネージャーになった私が大切にすること

エムスリーキャリアでは複数のキャリアパスを用意し、メンバーそれぞれが多様な形で活躍しやすい環境整備を進めています。
その中でもマネージャーとして活躍する社員は、メンバー育成や組織開発の役割を担います。
今まさにマネージャー職で活躍中の入江さんに、入社の経緯や業務内容について語ってもらいます。

やっぱり自分で顧客を喜ばせたい。営業を離れた私が再び営業職に戻った理由


私は、当社に入社する前に2社経験しています。1社目は新卒入社した証券会社での営業、2社目は結婚と東京への転居を機に転職したコールセンターでの顧客対応です。

新卒で営業の仕事を選んだ理由は、人と話すことが好きで、自分で何かの魅力を伝えたり、売り込んだりするのが楽しいと感じられる性格であることが大きいです。

学生時代に自分でサークルを立ち上げる経験をしたのですが、メンバー集めにおいては、魅力的な仲間がいることや、参加したらどんな体験ができるかといったメリットを伝える必要がありました。実際やってみると大変でしたが、それらの活動はとても楽しかったので、仕事も同じように何かの魅力を伝え、売り込むようなことができる営業職が良いなと学生時代から考えていたので、1社目の会社へと入社を決めました。

営業という仕事では、社内表彰をいただくなど、一定の成果を出せていたと思います。ただ新卒2年目がちょうど終わる頃に夫の転職と東京への転居が決まったため、別の証券会社のコールセンターに転職しました。

そこでは自身の経験を活かして株の売買注文を受け付けたり、顧客からの問い合わせに対応したりといったことをしていました。

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再び転職を考えるようになったきっかけは、「やっぱり自分で営業したい!」と思ったことですね。

コールセンターで仕事をしていると、営業メンバーと同じように顧客の資産や口座情報を確認する業務があります。そこで「なんでこの商品を提案しないんだろう?」「なぜこういう対応になっているんだろう、もったいない」といった具合に、自分が直接対応するほうが顧客のためになるのではと思う場面が多くありました。

もしかしたら当時の営業メンバーなりの意図があったかもしれませんが、もっとうまくご提案できそう、と思うことを自分が放置しているようでモヤモヤしていたんです。

また日々の目標も、営業時代と比較すると物足りないところがありました。コールセンターでは受電対応数などの行動目標はあっても、売上をはじめとする成果目標はなく、自分の希望とギャップがあったと思います。

とはいえ、本当に転職するかどうかは悩みました。
それでも転職に踏み切ったのは、自分の気持ちに正直になろうと思ったからですね。やりたいと思える仕事があり、もっと社会や誰かの役に立てる方法があるのに、それをやらないのは違うんじゃないか。今はやりたい仕事に思いっきり取り組もうと考え、転職を決意しました。

業界選びの軸は「顧客の幸せと自分の利益はつながっているか」という問い


転職を決意して以降、職種としては経験を活かせる営業職に絞り、その中でも無形商材に携わりたいと思っていました。商材ありきではなく、自分の知識やスキルで顧客を開拓したり、成果が左右される仕事のほうが、やりがいをより感じられると思ったことが大きな理由です。

業界は人材と不動産業界をメインで見ていました。人材業界については、紹介会社に勤務している大学の先輩から話を聞き、「人」に対する関心の強い自分に合っているかもしれないと興味を持っていたのです。

不動産業界は、証券営業時代の同期が何人か転職していて、実際の仕事の話を聞いて興味を持ちました。有形商材になってしまうものの、人生でほぼ一回の大事な意思決定に携われる点、その中で顧客やその家族に寄り添いながら仕事ができるのが良いなと感じていました。

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かつて経験した証券営業は経験を活かせるとは思いましたが、必ずしも顧客の利益のために動けない場面があるように感じ、自分にとっては少し違和感があってそこまで戻ろうとは思いませんでした。もちろんどんな金融商品にもリスクはあるものですが、顧客に損失が出る可能性が高い場合でも、ときには決まった商品を営業する必要があるという点が、当時から自分の悩みでもあったのです。もちろん全ての営業でこのような悩ましい状況だったわけではありません。それでも自分の気持ちに向き合ってみると、より顧客の利益に集中しやすい環境で、顧客も自分も一緒に喜べる仕事がしたい。そのために、他の業界に移ろうと決めました。

そうして、エムスリーキャリアのことは人材紹介エージェントからの紹介で知りました。親会社のエムスリーについては証券会社で株を扱っており、急成長企業と認識していましたね。エムスリーキャリア自体はそこまで詳しく知りませんでしたが、エムスリーのグループ会社で人材サービスに関われると知り、応募しました。

他社も同時に応募していたこともあり、応募時点での当社への意向はそこまで高くなかったのですが、面接で話をするなかで入社したい気持ちが次第に高まっていきました。特に印象に残ったのは候補者に向き合い、しっかりした採用選考を行っていると感じられた点です。

急成長している企業では、とにかく人数を増やすことを意識し、選考でしっかりした見極めを行わずに採用することもあると聞いていました。しかしその点でエムスリーキャリアは、急成長しているなかでもしっかり選考が行われていて、入社できたら良い人たちと仕事ができそうな期待感が高まっていったんです。

また、実際に働いているなかでの大変なことを正直に話してもらえたことで、安心感もありましたね。そのため最終面接が終わったタイミングで、もしも内定が出たらエムスリーキャリアに行こうと心に決めていました。

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やってみたら意外と楽しい。未経験だったマネジメント業務を続けられる理由


実際は、入社する時点では明確なキャリアビジョンは私にはありませんでした。当社にはマネジメントだけでなく、コンサルタントとして専門性を深めていくエキスパートなどのキャリアパスもありますから。ただ、入社時点では自分がどちらに進みたいかの具体的なイメージはできていなかったですね。

いずれのキャリアも業界で長い経験を積み、圧倒的な成果を出し続けている人がやるものだと思っていたんです。そのため私自身は、そのような素晴らしい方をサポートすることや、個人としてなるべく早く、最低限の成果を出せるようになるのが先だと考えていました。

そうして、入社して2年くらい経った頃に、上長から直接、チームマネジメントの担当を依頼されたのがきっかけで、3年目から初めてチームリーダーとして4~5名のメンバーのマネジメントを担当するようになりました。

その1年後にはエリアマネージャーになるんですが、これはかなり”抜擢”に近かったのかなと思います。代表の沼倉(当時の事業部長)から直接、「来期は入江さんがエリアマネージャーをやったら良いと思うんだけどどう?もしやるなら推薦するよ」と提案され、その数日後には「話は通しておいたから。よろしく!」という感じで瞬く間に決まっていきました(笑)。

15人ほどを率いることになり、正直、自分に務まるのかと不安でしたが、そこはシンプルに期待に応えたいと思って引き受けました。始まってみると、やって良かったと思いましたし、むしろとても楽しいとすら思えてきました。特に比較的早い段階で成功体験を積み、自分でチームを作っている感覚を持てたことが大きかったからです。

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たとえば、リーダーになったばかりの頃、コンサルタントとして成果が出ずに落ち込んでいるメンバーがいたんですね。「自分は何をやってもダメな人間です」とこぼしていて、今にも泣き出してしまいそうな雰囲気でした。

そのメンバーと色々と話をしたり、仕事の進め方についてアドバイスをしたりしたところ、見事に半期の売上目標を達成したんです。そこからは笑顔も増え、他のチームメンバーに対して冗談を言えるくらいに明るくなっていきました。

その時に本人から「がんばってよかったです!」というコメントをもらえたのがとても嬉しくて、ああマネジメントって楽しいんだなと思えたんです。

組織のさらなる成長のために、マネージャーとして大切にしていること


マネージャーになり、チームリーダーと比べて責任範囲が広がるという変化はもちろんですが、最も大きく変わった点は成果の出し方だと思います。チームリーダーの場合は、悩んでいるメンバーの話を聞いて「こうすると良いよ」といったアドバイスをしたり、必要であれば自ら営業したりして自分の背中を見せるイメージでした。
 
一方でマネージャーは直接営業に関与するのではなく、営業プロセス全体のボトルネックをデータなどから特定し、それを改善するための施策実行でグループを目標達成に導くのが仕事です。
 
マネージャーの方がより高い視座で、グループ全体がうまくいくにはどうしたらいいかを考えないといけない点が、大きく違いますね。自分が直接営業をしないなかで価値を作っていくのは新しい挑戦でしたが、そのぶん大きく成長できたのではないかと思います。

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自分としても初めての経験ばかりでしたから、最初はとにかく前任者や、大人数をマネジメントしている他部署のマネージャーにヒアリングをたくさん行いました。何を見てどう考え、どんな施策を打ったのかといったことを聞き、自分ならどうすべきかを考えていきましたね。
 
そこから意識したことは、自分の得意なことも苦手なことも正直に伝え、うまく周囲を頼ってアドバイスをもらうことです。そして何かを決める際は、自分の視点だけで意思決定することが無いよう心がけています。
 
これは自分の気持ちに余裕をもたらすうえでも大切でした。自分だけで考えたわけではない、他のメンバーの視点からも広く検討して決めたからだと思えると、いい意味でプレッシャーが軽くなるんです。
 
ただ、私がこのようなスタイルで仕事ができるのは、周囲を大事にする人、仕事で成果を出すために協力しようとする人が多くいる当社だからだと思います。お互いに助け合うカルチャーがあるので、結果的に産休や育休、有給休暇もとりやすい環境になっていると感じます。
 
チームのテーマは「楽しく働く」。決して「楽をする」という意味ではなく、メンバーには自分たちが楽しく働くにはどうしたらいいかをいつも考えてほしいと伝えています。
 
例えば成約が生まれる、今までできなかったことができるようになったなど、様々な「楽しい」があると思います。そういったことが、より、ひとつでも多く生まれる組織にしたいです。
 
そのために重要なのは、お互いに遠慮せずに意見が言い合えること。これは私の個人的な考えですが、みんなが意見するのをやめたときに変化が止まり、組織の成長が止まると思っているんです。そして、その意見に私ももちろんですが、メンバーやチームリーダーがしっかりと耳を傾け、考え、全員で施策や組織体制・方針に反映させることが重要だと思っています。

小さなことかもしれませんが、仕事をしていてわからなかったこと、「自分はこう思ったけど皆は違うのかな」と思ったことなどをいつも言い合えているかに気を配っています。
 
当社が今後も医療に貢献し続けるには、市場や顧客の変化をいち早くキャッチし、合わせて、自分たちも変化し続けることが必要です。これまでの知識や経験に縛られることなく、市場・顧客へ誠実に向き合いながら一緒に変化・成長するのを楽しめる方を仲間にしていければと思っています。

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