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小学2年生・・・私はスカートを履かなくなった

私は女性として生まれ今も昔も恋愛対象は男性です


LGBTQについては偏見があるわけでも特別興味があるわけでもない

それについて書きたいわけではないのですが


小学生の頃、道徳の時間に

さわやか3組」という教育ドラマを見せられていた

当時の私は「道徳」という言葉の意味について考えることも

このドラマのメッセージをうまく受け取れることもなく

ただ楽な授業として捉えていたと思う

本当にばかだよ・・・

ガンコ


最近小学生の頃からの友人とよく昔話をしています

その友人が「さわやか3組」で唯一覚えている話があると話してくれたのが

「男の子っぽい女の子」のお話

その子はとても活発で男の子のような格好をしていたそう

その子の母親は女の子らしくしてほしいといつも履いているズボンを全て洗濯してしまう

仕方なくスカートで学校へ行く女の子

「お前スカート履いてんの?気持ち悪い」と同級生の男の子からかわれる女の子

「スカートなんか履くわけないでしょ!ズボンだもんね」と

股にスカートの生地を挟みズボンのようにしてみせた


オチなどは覚えていないそうだけど、こういったようなお話だったらしい

最近は制服もスカートとズボンが選べたりもして

理解が深まり多様化が進んでいるけれど

今思うと当時は差別的なことがたくさんあったと思う

そんな中こういったことも取り上げられていたんだね


この話を聞いて思い出したのが自身のことです

私も小学生の頃スカートを履くことや女らしくいること

性別が分けられていることがとても気持ち悪かった時期がある

スカート無理

私は子供らしくありたいとかなり意識していた子供である

(そんなこと思う時点で子供らしいのかは微妙だけど・・・)

子供なのに妙な色気を持った子がいませんか?

そういったものが当時の私にはとても気持ちが悪くて仕方なかったのです

そのような影響もありとにかく大人からは子供らしく思われたかった


小学1年生の頃となりの席だったAくん

その子は頭がよくて優しいいい子だったと思う

母親と買い物をしていた時Aくんのお母さんと会った

「この前まで隣の席にとっても可愛い子がいたんだよ」

って息子が言っていたんだよ

とAくんの母親は言った


自分の娘を褒められとても嬉しそうな私の母親


私はAくんにそんなことを思ってほしくなかった

今思うと嬉しいことだけどその時はなんだか気持ちが悪かった

そして親に伝わったことがとにかく恥ずかしくてショックだった


小学2年生の頃、私が教室でぞうきんがけをしていると

廊下と教室の間にある小さな窓から同じクラスの男の子にお尻を触られた

あー!今こいつおしり触ってたー!!!

と騒ぐ周りの子たち

その時は触られたことより騒がれることが恥ずかしくて

「背中だったから大丈夫だよ」

と謎にその男の子を庇って平気なふりをした

触る

平気じゃなかった

とても嫌な出来事だった


そしてまた同じ頃

友人がバタバタと教室にいた私の元へ寄ってきて

「Bくん(同じクラスの男の子)がミモザちゃんのこと好きなんだってー」

と楽しそうなかおで言ってきた

その友人を急いで追ってきたBくんが

「言わないでって言ったじゃん」と怒っていた

私はどうしていいかもわからずかなり困っていた

好きって思われたくないと強く思った


今思うと「言い返せ」とか

「やるじゃん!羨ましいぞ!」なんて言ってやりたいこともあるが

当時はどれも受けいれられることではなくたまらなく嫌だった

好意のない異性から向けられる好意

男女どうこうで騒ぐ周りの子達

女として見られていること

性別があること

子供らしくありたいのに背伸びして大人のように振る舞おうとする子供

とにかく気持ちが悪かった


そのような経験からか

私は小学2年生の夏

祖母の田舎にある床屋さんで人生初のベリーショートになった

ベリーショートだなんて大胆ね

そして残りの小学校生活ではスカート履かなかった

謎にキュロットスカート(今はスカパンというのかな?)はOKとしていた

そもそも男の子になりたいわけではないからね

とにかく「女の子らしいね」が嫌だった

違う


その後トラウマってほど人生に影響を与えることもなかったし

ベリーショートは似合わなかったのでその一回きり

高学年になる頃には普通に同級生の男の子好きになったり

性別についてどうこう思うことはなかったかな

スカートは高校生になる頃まで好まなかったけれどね


色々思いだしたので長くなっちゃったけど書いてみた

女らしくすることや性別があることが嫌だった話でした






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