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まこと
2021年1月1日 12:46
サザン…サザザン… 何度も打ち寄せる波の音、潮の香り、真っ赤な空を悠々と飛んでいくユリカモメ。私は大海原を前に、1人佇んでいた。潮風にふわりと柔らかく制服のスカートが揺れる。 湿った柔らかい砂の上にローファーと紺の靴下を脱いだ足をのせて、遥か水平線の彼方に沈んでいく夕焼けを見つめていた。潮の香りが鼻を掠める。しょっぱいと感じたのは海水を飲んだわけではなく、両の目から静かに流れ落ちてきた雫が