服と暮らし表紙

ファクトリー発、パジャマのような着心地のコート、アウトドアブランドの定番シャツ、コンテンポラリーなバッグの新コレクション、メコン川をインスピレーションに生まれた最上のニットアンサンブル... (03) 2018.9.4

 

「襟付きのシャツを着ること」が長い間自分のルールだった。

もちろん夏も例外じゃない。

それも、半袖のシャツではいけない。暑い日は長袖のシャツの袖をまくって着るのが格好良い。

額から汗をだらだらと流しながら僕はその格好を貫いていた。

そういう「他人からしたら意味のわからないこだわり」が、歳とともになくなってきたのだろうか。

自分の中でなにか価値観の変化があったのだろうか。

ちょうど白いTシャツがブームになっていたのもあったと思う。

ミーハーな僕はヘインズのTシャツをアマゾンで買ってみて、ジリジリと夏の音が聞こえる外にTシャツ1枚にサンダルを履いて出かけてみた。

 

めちゃくちゃ涼しい。

僕以外の人間が夏をこんなに快適に過ごしていたなんて信じられなかった。

長袖のシャツを着た僕と同じテンションで「あつい〜」と言っていた友人はこの程度のつらさで根をあげていたのかと、ぶつけようのない思いまでこみ上げてくるほどだった。

 

そして、汗をかいてもシャツのようにべたつかず、しっかりと吸ってくれるヘビーオンスのヘインズのTシャツ。

一夏を過ごして汚れてきたらすぐに買い替えられる値段。

生地と体の間を風が通る感覚。

Tシャツは、まさに夏のためにある服だった。

それから僕は、1枚Tシャツを着るだけで過ごせる夏のことが少し好きになった。

 

今週は季節の変わり目にみられる急な雨や雷があったり、夏の終わりを感じる一週間でした。

インスタグラムを見ていると毎日のように新商品がアップされていて、お店の雰囲気も一気に秋らしくなる、服好きとしてはすごくワクワクする時期。

Tシャツ1枚の夏もいいけれど、いろいろおしゃれを考えられる秋冬もやっぱり楽しい。

今週も国内外、知名度を問わず、僕が自信を持って「ぜひ袖を通してみて欲しい」と言えるものを選んでいます。

 

 

『服と暮らし』は今後月額課金(月4日以上更新 300円)に移行しています。単品では150円〜になるので、2記事以上読みたいものがあるのであれば、そちらのほうがお得になるようにします。

前回の第2号の結びにも書きましたが、僕は自身が服のレーベルをやっていることもあって、こういう他社製品の紹介を無料で公開してしまうのは誤解を招いてしまう恐れがあるため、こうして有料という形をとっています。

この場所では、ひとりのただの服好きとして日々出会う素敵なプロダクトを紹介していきたい。

そして、記事を読んでくださる皆さんと好きな服の話をしたり、おすすめをしあったりしたい。

そういう気持ちで続けていきたいと思っています。

 個人的なオンライン雑誌『服と暮らし』をこれからもよろしくお願いします。

この記事が皆さんのよりよい暮らしの参考になれば幸いです。


 

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