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着たままのコートやニットを秋までしまい込んでしまう前に「近所の良いクリーニング屋さん」を探す3つのコツ

家から出ることもままならない日々ですが、外に出てみると日に日に暖かくなり、まだ朝夕のコートは手放せないけれど季節は普段通りに移ろっているのを肌で感じますね。

「そろそろ冬物をクリーニングに出さないとなあ」と思って服をまとめている時に、ふと以前友人から「良いクリーニング屋さんが見つからないない」と相談を受けたことを思い出しました。

「今まではどうしてたの?」と聞くと

「高価なものは全国チェーンのクリーニング屋さんにお願いしていたけど、ほかはそのままタンスで半年寝かせてた

という返答に衝撃を受けた僕は気の利いた返しができなかったのですが、数ある保管方法の中で1番良くない方法を選んでいた友人のコートやニットは秋がくる頃には汗が黄ばんで浮いてきたり、虫食いにあっていたり明らかに生地が傷んでいることが多く、結局処分してしまうことも多かったそう。

大切な洋服を来年また綺麗な状態で着るには、タンスやクローゼットにしまいこむ前に最低限の手入れや洗濯、自宅で洗えないものはドライクリーニングに出すことが欠かせません。

特に秋冬物は比較的高価なものが多いですし、最近は「サスティナブル」や「エシカル」という言葉がファッションの世界でも多く使われていますが、1番サスティナブルでエシカルなのは間違いなく「1着の服を長く着ること」です。

僕はこれまで何度か引っ越しをしては、そのたびに近所の色んなクリーニング屋さんにお願いをしてみて、1度きりも含めると数10店は利用してきました。
それに、実を言うと少しの期間クリーニング店で働いていたこともあるので、その経験を活かして自分なりに自信を持ってすすめられる「選び方」をこの記事ではご紹介したいと思います。

その前に、僕の考える「良いクリーニング屋さん」とは、自分自身が利用する時に重視する以下の3点にしています。

・綺麗に仕上げてくれる。(当たり前ですが)
・値段が高すぎない。
・自宅から歩いて持っていける場所に店舗がある。

もし仕上がりの早さが何より重要!という方だったり、金額よりもとにかく丁寧に扱って欲しい!という方にはこれからご紹介する探し方は当てはまらないかもしれませんので、ご了承ください。

僕は今神奈川県に住んでいますが、日本全国である程度参考になり、自分でも次の引っ越しでまた使えるようなまとめになるように意識しました。

①地域密着型で「近辺に数店のチェーン店を持つ」お店をインターネットで探す

クリーニング店を探す時にまず使うものは「パソコン」です。よく見られる手法として家の周りを歩いてみたりチラシをチェックしたりというのがありますが、良いクリーニング店は店構えやチラシでは分かりません。ごくふつうの店構えをして、ごくふつうのチラシを配っているので、その探し方では名前も知っている大手のクリーニングチェーン店に目がいってしまいます。

検索ワードは「クリーニング 〇〇(住んでいる地域や駅)」とかで問題ありません。最初に検索ワードを狭くしすぎると漏れが出てしまうかもしれないので、広めに設定します。

例えば以前住んでいたJR中央線の西荻窪駅で検索してみます。

今回はGoogle Mapで表示されるこの中からクリーニング屋さんを選んでいくことになります。
まず、その中で地域密着型と思われるお店(個人名「スズキ〜」だったり、これまで聞いたことのない店名)をピックアップしていきます。

これは知られた話なのですが、西荻窪は東京でも屈指のクリーニング激戦区なのでかなり数は多いものの、それだけで10店舗程度には絞ることができます。

次に、その中からさらに1店舗だけの個人店でない、少なくとも2〜最大10数店舗を近隣、もしくは地域で営業しているお店へと絞っていきます。
それは最新の(少なくとも時代に沿った)クリーニング設備を整え、定期的に更新していくためにある程度の規模の大きさであることは不可欠で、それでいて近しい地域で数店舗を展開できるのはその地域に根付いている(愛されている)証拠であることが多いからです。

また、ここでは個人店の店主との相性のばらつきを避けるという目的もあります。

Google Mapで表示された名前から条件に合うお店を「新しいタブで検索」し、候補を溜めていきます。

Googleに表示された全てのお店から半数ほどには絞れると思います。

②ホームページが分かりやすく、クリーニングへのこだわりが感じられるお店に絞っていく

次に、先ほどの方法で絞られたお店のホームページをひとつひとつチェックしていきます。そこで見たいのは

・2〜最大10数店舗を近隣、もしくは地域で営業しているお店であるか
・店舗の場所や料金などの情報が分かりやすく掲載されているか
・独自の手法の紹介など、クリーニングへのこだわりが書かれているか

の3点。1つめは先ほどの条件に合っているか改めての確認です。
2つめではホームページがなく、電話帳だけのお店はここで除外します。

これは病院などを探す時にも役立つのですが、ホームページの有無は最低限の「新しいものへ対する探究心」をチェックするためです。常に新しい技術や設備に興味を持ち、より良い仕事をするために探求しているかを知るために、現場を見る以外でこれ以上の方法は今のところありません。

「今時ホームページのないお店なんてあるのか?」と思うかもしれませんが、そういうお店はいまだに多く見られます。
ホームページがあってもHTMLだけなど簡素すぎるものや、コンテンツが整理されていないお店のページもここでタブを閉じていきます。

3つめは2つめの補足になりますが、クリーニングへのこだわりや熱意を伝えたいという意思が感じられ、「大切な服をこのお店になら預けたい」と思えるかどうかを判断します。ここまで進めばもう数店舗まで絞れると思います。

③価格表を見てクリーニング代金が相場程度か、それより安いかをチェックする

ここまでの選択肢に残ったお店が良いお店であることはほとんど間違いありませんが、最後に自分がいくらなら気軽にクリーニングをお願いできるかという点で、僕は相場程度か、もしくは相場より安いかどうかを知るために価格表を見てみます。

http://cleaning.nozaki-service.jp/

Cleaning Begin」さんは僕が西荻窪に住んでいた頃、実際にクリーニングをお願いしていたお店です。近隣に2店舗を構えられており、ホームページもわかりやすく、「椿洗い」という独自の手法に対するこだわり、SNSで積極的に発信している姿勢などこれまでの探し方にぴったり当てはまるお店です。

代金の相場としては相場通りか、やや安い設定になっています。「Cleaning Begin」ではさらに定期的なセールやキャンペーンなども多く開催されているため、多くの場合この価格より安くお願いすることができます。

*念のために記載しておきますが、この記事に広告的な要素は一切ありませんので、「Cleaning Begin」さんも一例としてお考えください。

試しにクリーニングに出してみる時におすすめのアイテム

ここまでの3点が僕がクリーニング店を探すためにおすすめの選び方ですが、もしかすると残った何店かで悩むことがあるかもしれません。
その時は一度クリーニングをお願いしてみましょう。

おすすめのアイテムはニットとシャツ、パンツ。ニットはお店によって仕上がりにかなりばらつきがありますし、僕はまずニットを出してみることが多いです。シャツは糊づけ、パンツはアイロンの仕上がりが好みかどうかを知るために出してみます。

最後に

最後になってしまいましたが、大手のクリーニングチェーン店や個人店をはじめ、この記事では選ばなかったそれぞれのお店についても良い点はたくさんありますし、例えば大手クリーニングチェーンならではの割引や仕上がりの早さ、個人店の店主との付き合いや柔軟な対応は他のお店にない魅力だと思います。この条件に合わないから良くない、という訳では決してありませんのでご留意ください。

これまでクリーニングになかなか手を出せていなかったり、どこでも一緒だろうと思っていた方はこの機会にぜひ一度近所のクリーニング店にコートやニットなどの秋冬物のクリーニングをお願いしてみてください。適切にクリーニングされた洋服は来年もきっと綺麗なままで着ることができると思います。

冒頭の「1番サスティナブルでエシカルなのは間違いなく1着の服を長く着ること」もそうですが、良いクリーニング屋さんが閉店してしまって困るのは自分です。

クリーニング店も今は厳しい状況だと伺っていますが、1店でも多くのクリーニング店がこの状況を乗り越えられることを祈っています。

writing:Matsuo Tsubasa

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