みんなでなにかを祝えたり・楽しめること。


小沢健二が19年ぶりに新曲をだした日、多くのファンがそうしたように僕もCDショップに足をはこんだ。渋谷にあるタワーレコードの1Fで展開されていたところには、ふだんCDショップに来ることはないであろういい年をした人たちがあつまって、次々と「流動体について / 神秘的」と書かれたそのCDを手にとっていた。


帰りにスクランブル交差点にあるTSUTAYAの前をとおると、これまたいい年をした女性が新曲をBGMにしてマイクを使って宣伝をしていた。その姿が本当にうれしそうで、話しかけてみるとやっぱりデビューした頃からのファンだったらしい。

「すみません、もうタワーレコードで買ってしまいました。」と伝えると「実は、わたしも出勤前にタワーレコードで買いました。」とちょっとわるい顔でほほえんでいた。(たまたま、ポイントがたくさんもらえる日だったらしい。)


それはまるで「お祭り」のように一部の人たちは盛り上がっていたのだけど、それがなんというか、ポジティブで・前向きにそれをたのしもうとしている人たちばかりなのが本当によかったなぁ。

もちろんみんなファンなんだから当然なんですが、いいニュースを耳にすることがすくないときにこうしてみんなでなにかを祝えたり・楽しめたりするのはあらためて「みんなでやること」だって悪くないじゃない、と思わせてくれる。

人がなにかをうらんだり・のろったりする気持ちを、なにかを祝えたり・楽しむためにもう少しでもつかえれば、もっといろんな「やってしまったこと」を許せるようにもなるのかもしれない。


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