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生活費を補うためにWebライターになりました。

はじめまして、みること申します。
この世に生を受けて半世紀をとうに過ぎ、Webライター歴も10年になりました。まだまだ修行中で兼業の身ですが、コンスタントに月5万は稼ぎ続けております。

文章を書くのが好き、専業ライターになりたい、収入アップしたいなど、Webライターになるきっかけは人それぞれでしょう。私の場合は好きとかなりたいとかいう動機はまったくなく「生活費を補いたい」、それだけでした。

なぜなら、夫が生活費を一切くれなくなったからです。

自己紹介代わりに、Webライターという仕事を選んだ経緯とあわせて紹介します。同じような境遇にある人、生活費がもう少しあったらなという人にぜひ読んでいただきたいです。

夫が生活費をくれなくなった

夫が仕事を辞めて独立したのは二人とも40代の初め、娘が4歳の頃です。
当時夫が勤めていた会社の業績や待遇が悪化しつつあり、私としても応援したい気持ちがあったので、辞めること自体はそれほど反対しませんでした。

起業というのはそう簡単に成果が出るものではありません。半年や一年はマイナスでも当然です。収入がなくなることぐらいは想定も覚悟もしていました。生活費をくれなくても当面仕方ないと思っていたのです。

しかし、一方で夫は運転資金と称してばんばんお金を使っていました。自分の稼ぎがゼロであるという自覚はまったくなかったようです。ついでに言えばスタート時の資金も家の貯金から捻出しました。もちろんいまだに回収できていません。

副業を考え始める

こうして振り返ってみると、なぜこの時離婚しなかったのか不思議ですね。

私は当時からフルタイムで働いていたし、実家のサポートも受けられたし、その気になれば娘と二人で生活することもできたはずなのに。頭がどうかしていたのかもしれません。

家の財政はたちまち危機的状況に陥りました。貯金はとっくに底を尽き、毎月の支払いにも困る有様です。

しかし、私は夫にもうやめてくれ、就職してくれと泣きついたり怒ったりすることはしませんでした。代わりに、自分で何とかしようと副業を考え始めたのです。

なぜWebライターだったのか

数ある副業の中から私が選んだのがWebライターでした。

理由は「これならできるかもしれない」と思ったからです。

文章を書くのはもともと好きで、得意でもありました。特別な資格は必要なさそうだし、何より家でできるのがいい。

副業を探すにあたって、まず思いついたのはコンビニやファミレスでアルバイトをすることでした。しかし、すぐに断念します。

  • 娘を夜ひとりにするわけにいかない。父親もろくに家に帰ってこないのに、これ以上寂しい思いをさせては親失格だ。

  • 勤務先は副業禁止なので、バレる可能性のある仕事は無理。

その点、Webライターなら在宅でできるうえ、自分から言わなければ他人に知られる心配もまずありません。
これしかない、と思いました。

訳も分からずライティングを始める

Webライターを始めよう、と決めてまずやったのは「副業 ライター」でネット検索することでした。

ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングの存在もまだ知りません。見つけた案件にとりあえず応募しました。社会人経験があれば、初めての相手に失礼のない文章ぐらいは書けます。提案文の書き方すらわからなくても何とかなりました。

しかし、まったくの素人ではなかなか仕事は取れません。返事すら来ないこともしょっちゅうでしたが、こちらも必死です。落ち込んでいる暇もなく、少しでも「できそう」と思った案件に応募しまくりました。

ようやくいただけたWebライターとしての最初の仕事は400字150円。低単価ですが、当時は「仕事がもらえた!」と嬉しくて、つたないなりに一生懸命書きました。

とはいえ、文字単価にすれば0.3円かそこらです。生活費の足しにするには、数をこなさなければどうにもなりません。昼間は本業をしながら一週間に30本ぐらい納品しましたが、月1万5千円がせいぜいでした。文字単価1円なんて、夢のまた夢です。

文字単価1円以下で書き続ける

当時、私にはWebライティングに関する知識はまったくありませんでした。教えてくれる人もいなかったので、ただ「書いていた」だけです。Web特有の書き方があることや、そもそも何のために書くのかもわからないまま、手探りで仕事をしていました。

低単価案件だったためか、当時のクライアントから修正依頼を受けたことはありません。書いたものはそのまま検収されたので、私は「何も言われない=ちゃんと書けている」と思い込み、何の疑問も持たず仕事をしていました。

振り返ってみるとめちゃくちゃ恥ずかしいですね……。

文字単価0.5~0.6円で書きながら、少しでも単価の高い仕事を求めて検索も続けていました。ようやくランサーズとクラウドワークスに辿り着いたのは、ライティングを始めて3か月ほど経った頃です。

どれだけ何も知らずにやっていたかわかりますよね。

クラウドソーシングの洗礼を浴びる

いうまでもありませんが、クラウドソーシングの二大巨頭では競争率が格段に上がります。実際、登録してもやはり案件を取るのは困難でした。提案文を送っても送っても採用されず、心が折れそうになったこともあります。

それでも数打ちゃ当たるで、もともと知識や資格を持っていた美容・健康ジャンルのライティングでぽつぽつ仕事をいただけるようになりました。SEO記事を書くようになったのもこの頃からです。

当時はまだ「とにかくキーワードを記事の中にたくさん入れればよい」という時代だったので、何も知らない私でも書けたのでしょう。企画も構成も丸投げされても(文字単価込み)、そういうものだと思ってわからないままやっていました。今考えると冷や汗が出ますね。

勉強させてもらっていたと自覚する

2016年、「WELQ」というメディアがまったく医学的根拠のない不正確な記事を大量にアップし、検索上位を占めたことが問題になりました。いわゆる「WELQ」問題です。以後、どのメディアでもファクトチェック(情報の正確性を検証する)やエビデンスが重視されるようになりました。

  • キーワードを検索する

  • 上位記事の内容を網羅する

  • オリジナリティを出す

  • 参考文献や引用元などのファクトを明記する

しかし、Webライター同士で交流がなく、業界の状況にも疎かった私は「なんでこんなことしないといけないの?」「面倒じゃん」などと考えていました。上位記事のURLをピックアップするとか構成を抜き出すとか、何のためにするのかわからなかったのです。

理解したのは別々のクライアントから同じような指示を受けるようになってからでした。「これはどうやら大事なことらしい…」と、ようやく自分でSEO記事とは何ぞやと調べ始めたのです。遅すぎ。

調べていくうちに「自分はお金をいただきながら勉強させてもらっていたのだ」と遅ればせながら気づきました。「面倒」と思っていたこれまでの自分を張り倒したい、過去のクライアントに土下座したい気持ちでいっぱいです……。

10年続けてみて思ったこと

実地で学びながら、気がつけばWebライターになって10年が経っていました。まだ専業化はできていませんが「生活費を補う」という当初の目的はとりあえず達成しています。

しかし、達成するまでには結構な時間がかかりました。最初からしかるべき人に教わるか、自分で調べる方法を知っていればこんなに遠回りせずにすんだのに……といまだに悔しく思います。

だからこそ、同じような境遇の人や、これからWebライターになろうという人に私の轍を踏んでほしくない。
Webライターとして知っておきたいことや身に付けるべきスキルなど、これからも私の経験を交えて伝えていきたいと思っています。

これからWebライターを始めようとする人へ

Webライターは誰でも始められる仕事です。ただし、正しいやり方を知っているかいないかでスキルや収入アップまでの時間に大きな差がつきます。

Webライティングや仕事の探し方などは本やネットで調べられますが、おすすめはすでに実績のあるWebライターから学ぶことです。私も含めて、noteやSNSでノウハウを提供しているWebライターは少なくありません。

10年前の私のように生活費が不安な人や、在宅で仕事をしたい人はぜひ一緒に頑張りましょう!




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