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策士なのか!?伊弉諾のおじいちゃん!

●登場人物●
伊弉諾のおじいちゃん…たつみのり関西引っ越しに一枚噛んだ。引っ越し後、見守ってくれている。
黒龍薬研…みのりんファミリーの中でも戦闘部隊隊長を務める黒龍。

黒龍薬研VS伊弉諾のおじいちゃん!?

ここ最近、黒龍薬研がカッ!と度々威嚇することがある。
伊弉諾のおじいちゃんがのほほんとしながらも魔除け厄除けの黄金桃という飛び道具は持ってるし、物干し竿にしているとはいえ槍も装備している神々の祖である存在なので、どうやら近侍のポストが入れ替わるのではないかと思っているようだった。

かと言って伊弉諾のおじいちゃんが黒龍薬研のことを意識してるかっていうとそういうわけでもなく、『孫娘のこと、ちゃんと護らんとおじいちゃんが頑張っちゃうぞ☆』的に発破をかけている感じが強い。

(見えない存在でもなんか色々あるんだなぁ…)

伊弉諾のおじいちゃんが黒龍薬研に発破をかけて、稽古をつけているようだったし、どんどこ土台が磐石になっている。
淡路島へのご挨拶を皮切りに見えない領域がどんどん整っていっているのは伊弉諾のおじいちゃんがのらりくらりしながらも全体の底上げをしてるからでは?と最近になって思っている。

おじいちゃん…お茶目なようでいて実際はものすごい策士なのかもしれない。

若作りなおじいちゃん

私は伊弉諾のおじいちゃんと呼んでいるが、このおじいちゃんは見た目が大分若作りなおじいちゃんだった。
もう最初からここまで読んでくれている人は分かると思うけれども、私の周りにいる見えない存在は某ゲームのキャラクターの姿を借りている存在が多い。

伊弉諾のおじいちゃんはさらっと三日月宗近のキャラデザを採用していた。
ほんっと不思議なんだけど、これ、自分で決めている訳じゃなくて見えない存在の方から勝手にその姿になっているのであくまで私が決めている訳ではない。

おそらくおじいちゃんは私の中の記憶媒体の中にあるデータバンクを見て、自分が気に入ったり自分に似ているキャラデザを採用したと思われる。
(黒龍薬研のように自分の本質に合った名前を与えられることで、名前最初として姿形を定めるタイプもいる。ここはその時のケースバイケース。)

それにしたって某ゲームでもメインキャラのキャラデザをさらーっとかっさらっていくところがもうなんかおじいちゃん!って感じである。
黒龍薬研がカッ!って威嚇するのもなんか分かる気もしちゃうのである。

『じじいには優しくせんか~い』って言いながら今日ものらりくらりで黒龍薬研や守護部隊と遊んでいるのだろうか。
伊弉諾のおじいちゃんは完全に遊んでいる。
遊ぶついでに孫娘の守護が底上げされるなら一石二鳥じゃの~的な感じか。

うーん、底が見えない。

ただの黒歴史では終わらせぬ。

思い返せば伊弉諾のおじいちゃんは神話の中でなかなか…やらかしている。
そう思ってチラッとおじいちゃんを見てみると頭ポリポリして視線を横に流した。

『まぁ~…わしも若かったから。』

…そうか、若気の至りか。
神様にでもあるのだろう。
若気の至り。
若気の至りをやらかしまくったのが神話になっているとか、ちょっと黒歴史を披露されているようなもんじゃないかとも思う。

『まさにそうじゃわい。
神話の中でもやらかしまくり、その結果どうなったかの黒歴史が多い。
その後、その体験を活かし、人々に同じ轍を踏まぬよう、同じ豊かさを得られるようご利益とする。
ただの黒歴史では終わらせぬよ。』

おじいちゃんのご利益の1つに夫婦円満がある。
それも自分がやらかしちゃった過去があるからこそかもしれない。
自分の黒歴史を誰の目にでも触れるよう神話として残し、ご利益として還元するってすごいな。
大体人って隠したがるもんね。
黒歴史。

『…………まぁ、自分のしたこととはいえ、身悶えるんじゃがな。』

天を仰ぎながら顔を隠すおじいちゃん。
黒歴史で身悶えるのは神も人も同じかもしれない。


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見えない世界の媒介人みのりん
リアルな見えない世界の体験を綴ろうと思っています。自分が感じた感覚をそのままに。私の大切にしたい世界が伝わることを願って。見えない世界も大切にしたいと思う方はサポートしてくれると嬉しいです。