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第2回[Hack 4913 Visions For 2030]ver.2

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SDGsは、2030年までに解決すべき17の課題を僕たちに提示しました。SDGsという言葉や考え方が世の中に広まったことで、遠く離れた国の問題が自分ごとに感じられるようになったり、一見豊かに見える日本という国の中にも多くの課題が潜んでいることを知った人も多いでしょう。

世の中は今、過去にないほどに「社会課題を解決しよう」という気運に満ち溢れているように思います。ところで、社会課題を解決した先にどんな世界が待っているのか、明確にイメージできていますか?

そもそも課題とは何か?さまざまな定義がありますが、僕は「理想と現実のギャップ、あるいはそれを生み出す原因」だと考えています。あなたが100mを10秒で走りたい(=理想)のに、どうしても11秒かかってしまう(=現実)としたら、その1秒を埋められないことが「課題」であり、それを埋めることが「解決」です。

だから、「社会課題」があるということは、「理想の社会」と「現実の社会」にギャップがあり、社会課題はギャップそのもの、もしくはその原因です。でも、理想の社会ってどんな社会なのでしょうか?

最近の僕たちはなんとなく、理想を描かずに課題とその解決策についてばかり話しているような、、、。そんな印象が僕にはあります。

でも理想がなくて「今はこれが良くない」とだけ言っているなら、それは単なる「現状への不満」でしかない。現状への不満は、無限に出てきて、なくなることはない。不満の源泉は「欲望」だからです。だからもし「みんなで社会の課題について考える」には、「みんなで理想の社会について考える」ことが先に必要じゃないでしょうか?

これからの時代は「AIやロボットに人の仕事が奪われる」と言われています。僕もある程度その考えに賛成です。でも、AIやロボットは、人間に「やってほしい」と言われたことは上手にこなしますが、人間の「私はどうしたらいいの?私は何がほしいの?私はどんな世界で暮らしたいの?」という問いに答えることはできないと思います。だから、課題を上手にこなす人よりも、多くの人が「こんな世界に住みたい!」と思うような理想の世界を描けることが、これからはとても大事になるのです。

ところであなたは、夢を見たり、理想を語るのは得意ですか?不満を語るよりも夢を語る時間の方が長いですか?僕の感覚では、おそらく「不満は語れるが夢は語れない」人のほうが多いと思います。

Hack 4913 Visions For 2030(Hack 4)は、今の社会課題解決の取り組みについて学ぶと同時に「課題が解決した理想の世界」をみんなで考えるワークショップです。

本当はゼロから理想の社会を空想したいのですが、それは結構難易度が高いと思うので、まずは今「社会課題」として提示されているSDGsの17個のテーマを足がかりに議論しましょう。

たとえば「2. 飢餓をゼロに」というSDGsの目標がありますよね。じゃあ、飢餓がゼロになった社会ってどんな社会なのか?まずはそれを出来るだけ鮮やかにイメージしてみましょう。その上で、現実とのギャップ(=課題)を埋めるためのアイディアも考えてみましょう。

第2回のテーマはSDGsの2つ目の目標「飢餓をゼロに」。飢餓がある社会よりも、ない社会の方がいいに決まっていますよね。でも、じゃあ具体的に、飢餓がなくなっている社会というのは、どんな姿をしているでしょうか?

現時点で、多くの国や地域で飢餓問題が発生しています。今の社会から飢餓だけがなくなるというのは不自然で、飢餓がなくなったときには、社会自体が大きく変わっているはずなのです。さぁ、飢餓がなくなった時の社会を一緒に考えましょう。

第2回の今回のテーマは、SDGsの2つ目の目標「飢餓をゼロに」です。そして、勉強会には毎回、SDGsの17の目標と関わりの深いスペシャルゲストをお呼びします。今回のゲストは髙山信雄さんです。

髙山信雄さん

髙山さんは愛知県名古屋市にある久遠寺というお寺の副住職であり、同時に認定NPO法人おてらおやつクラブ(以下、おてらおやつクラブ)の理事も務めています。

おてらおやつクラブは、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力のもと、さまざまな事情で困りごとを抱えるご家庭へ「おすそわけ」をしています。

特に、貧困に苦しむ子供たちへの食糧支援に取り組んでいらっしゃることから、今回のテーマである「飢餓をゼロに」のスペシャルゲストとしてお招きいたします。

「Hack4」の目標は単なる勉強会ではなく、斬新なアイディアを多く生み出すこと。そのため、アイディアの質よりも量にフォーカスして、ブレインストーミングを積極的に行います。おおまかな流れは

  1. 参加者の自己紹介(10分)

  2. スペシャルゲストの取り組みを聞く(10分)

  3. 理想の社会を描くワーク (15分)

  4. アイディアの共有(30分)

  5. 理想の実現方法を考えるワーク (15分)

  6. アイディアの共有(30分)

  7. まとめ、感想の共有(10分)

またミーティングツールとして「Miro」を使用します。Miroはオンラインホワイトボードツールで、最大200名が同時に書き込み編集が可能です。参加者のみなさんのアイディアをわかりやすく共有できます。


【各回への参加の流れ】

  1. 申し込みフォームに回答する

  2. 参加方法などが書かれたメールが届く

  3. ご希望の方法で参加費を支払う

  4. 当日、zoomミーティングに参加する(ミーティングルームは19時45分にオープンします)

【イベントの概要】

  • 日時:毎月17日の午後8時〜

  • 場所:オンライン(zoom)

  • 定員:各回17名⇒10名(主催者、ゲスト含む)

  • 参加費:一般1,700円、学生170円(参加費は全額、講師への謝礼としてお支払いさせていただきます)

  • 決済方法:クレジットカード、PayPay、LINE PAY(クレジットカード支払いの場合は決済手数料を加算し、一般1,800円、学生180円となります)

  • 注意事項:オンラインホワイトボードへの書き込みをしていただきますので、必ずパソコンでご参加ください(スマホやタブレットではうまく参加できない可能性があります)


主催者は、独立系のマーケティングコンサルタントであるスノーフレイク・コンサルティング代表の中島正博と、株式会社ユビニティーの岡本大暉です。私たちは、株式会社ユビニティーのインターンシッププログラムで出会いました。ユビニティーがローンチ予定だったSDGs促進プロジェクト「mudakara」の立ち上げ準備をしていましたが、ウクライナ紛争による電力コスト増加や半導体部品の調達難などでプロジェクトが一時中断していることを受け、「その間に何かできることはないか?」と話し合い、この「Hack4」の開催を決めました。「Hack4」は株式会社ユビニティーによる企画ではありませんが、「mudakara」というプロジェクトがあったからこそ「Hack4」のコンセプトが生まれたことは間違いありません。

「不満を語れる人は多いが、夢を語れる人は少ない」。この思いを文章にすることを最初はためらいました。僕自身も、どちらかというと理想よりも課題に目がいってしまう人間だからです。でも、これからは「課題の解決」よりも「理想の想像」こそ人間固有の能力として評価されていくと思いますし、何より課題ばかりが話題になる社会では気分も落ち込んでしまいます。

SDGsや社会課題に取り組むことは大切ですが、しかめっ面で考えていても多くの人を巻き込むことはできません。多くの人がポジティブに、「どんな社会で暮らしたいか」をイメージしながら取り組んでいけた方がいい。だから、あなたもHack4に参加して、理想の社会を想像する力と、今起きている課題への知識を一緒に身につけていきましょう!

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