【本物であることの価値】

お札、すなわち日本銀行券には、ちゃんと通番が記載されています。そのお札が、日本銀行が発行したものかどうか、確認ができるように。

そして、すかしやらホラグラムやらさまざまな形で偽造防止が施されています。なぜかといえば、偽造が簡単にできたら券としての信用が損なわれるから。


「この券は、確かに日本銀行が発行していて、1000円、1万円として使える」という保証が必要なわけです。

同じように、偽造されたら困るものは世の中にたくさん存在しています。株券とか、会員券とか、卒業証書とか、場合によっては戸籍などもそうです。

それらをデジタルにする際に怖いのは、紙メディアに比べて複製・改ざんが容易だということ。

デジタルデータは複製が簡単にできて、書き換えてもその痕跡が消しやすい。アナログに対してデジタルの信用性が低いのはこういった特性によるところも大きい。

それをうまくカバーするのが、NFTという技術です。

NFTは、複製や偽造を防止することはできないけど、それに紐づけられたデジタルデータの取引履歴などを記録しているので、

「このデータの持ち主は適切な方法でデータを取得したかどうか」

を証明するのにとても便利です。

だから、アートの真贋証明とか、学校の卒業証書などは「本物かどうか」をNFTによって証明することになる可能性が高い。

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普通に生活しているとあまり感じないけど、実は世の中は「この情報や書類は本物か?」という信憑性の担保をものすごく重視しています。

逆にいうと、今までは「信憑性を担保できないがために実現されなかったアイディア」というものがたくさんあるのです。

それをNFTが担保することで、今までなら成立しなかったビジネスや制度が今後立ち上がってくることでしょう。

マーケティングのフレームワーク「PEST分析」はPolitics、Economy、Society、Technologyの4要素によって社会や市場を分析する手法ですが、PもEもSも実は非常に未来予測が難しいのが欠点。


一方Technologyについては、実装タイミングが読めない面はありますが、ほかの3要素に比べると予測が容易。

中でもNFTのように、もうすでに社会実装の手前まで来ている技術について知らないでいるのは非常にもったいないと思います。

まだNFTについてほとんど知らない人でもとてもわかりやすく説明してもらえる

https://note.com/m1_nakashima/n/n15be655745c8

にぜひご参加ください。


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