メンタルメンタルクリニック

6月ぐらいに何もやる気が起きなくて、1か月ぐらいどこにも行かず引きこもったことがあった。理由はよくわからないけれど漠然と不安で、1日中ネットサーフィンをして過ごして、不安になったら眠る、みたいな生活を送っていた。
このままではだめだと思って、人生についていろいろ考えるために自転車に乗った。私は何か悩みがあると、自転車で河川敷を走る。信号もない、人も通らない道を、ひたすらまっすぐ進んでいると気持ちが楽になる。「太陽と心臓」という歌のサビで「心配ないよ 空に太陽 からだには心臓があれば 生きてゆけるだろう」と歌っているが、良く晴れた朝に、河川敷で自転車を漕いでいると、それはその通りだなあと思う。
10キロほど漕いだあたりでおなかが空いたので、ココスに入って朝食バイキングを食べた。生きているなあと思った。ご飯を食べていたら、前日に予約いっぱいであきらめたメンタルクリニックから、キャンセルが出たから来ないか?という電話が来た。ぶっちゃけ、かなり元気になっていたが、行きますと言って電話を切った。

クリニックでは診察のはじめのほうに、「なにか病名が付けばいいなあとおもって来たんですか?」と聞かれた。その通りだったので「はい」と答えた。私の怠惰に病名は付かなかった。お医者さんにあらためて「あなたのやる気のなさは性格の問題です」と言われると、情けなくてちょっと泣きそうになった。
どうやってこの性格と付き合っていくかを臨床心理士さんにカウンセリングしてもらうことにして、いったん待合室に戻った。サイクリングで元気になった心がしぼんでいくのを感じた。カウンセリングでは、今までの人生で嫌だったことは?とか、今悩んでいることは?みたいなセンシティブな情報を書いた問診票を音読された。自分で書いた内容を改めて耳から聞くことで客観視しましょうみたいなことだったのかな。臨床心理士さんへの心の扉が閉まっていくのを感じただけなのでやめてほしかった。結局、さっきの診察を薄くなぞるみたいな話をしただけで、何の意見も提案もでないまま終わった。

お会計が6500円ぐらいして、高くてまた泣きそうになった。お財布に5000円ぐらいしか入ってなかったからATMまでお金をおろしに行って、6500円もあったらなにできただろうみたいなことを考えてまた落ち込んだ。

ただこの日のことを後から振り返ると、良い日だったと思える。ココスで朝食バイキングは元気そうで何よりだし、しんどいなと思うことをしたくないだけで、おおむね元気そうだ。メンタルクリニックはけじめをつけるために行っておいてよかったと思うし、まあカウンセリングはいらなかったけれど、自分との付き合い方は自分が一番上手だなと確信できたので良かった。

今になってわざわざこの時のことを書いたのは、怠惰でやる気のない自分が少しずつではあるが変わっていくような気がしているからだ。そうなればいいなという願いも込めているが、少しずつ変わってくと思う。変えていかなくちゃならないと思う。こうやって文字にしたことで、なんだか吹っ切れた。今日から頑張ろうと思う。

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