メモは孤立させてはならない〜ツェッテルカステン
2017年からずっとScrapboxを使ってきました。
Scrapboxは、カード型のメモです。
下のようなトップ画面になります。
これの特筆すべきところは,これらカードが全て網の目のようにリンクが貼られていること。
どの1枚も孤立しているものはないのです。
だからこそ,どれかのカードを見ることで、それにリンクが貼られているカードが「関連カード」として下の方にずらっと可視化され、そこから辿っていくことができます。
孤立していないということは,埋もれないということなんです。
Scrapboxは、「孤立させない=かならずどれかのカードからリンクを貼られており,自分もどれかのカードにリンクを貼っている」という、まさに脳細胞のシナプスのようやネットワークを作り出す仕組みなんです。
カードを孤立させないことが、一つ一つのカードに働かせることになります。
埋もれてしまうのではなく,他のカードとの関係性から新たなアイデアとちう価値を生み出し,それが生産に結びつく。
つまり,働かせることということです。
メモは使ってなんぼ。
埋もれさせないことです。
そのためには,お互い外にリンクを張り合ってネットワークを作ることが必要です。
この考え方は,1960年代に「ツェッテルカステン」と名付けられました。
引き出し箱というような意味なんだそうです。
ニクラス・ルーマンというドイツの社会学者が生み出した「メモ術」として知られています。
ルーマンは,膨大なカードの書き方,整理の仕方、抽出や分類の仕方としてツェッテルカステンを生み出し,生涯の間に膨大な論文や著作をものにしたそうです。
Scrapboxは、それをPCで具現化したものだといえます。
ぼくの至高の楽しみは,Scrapboxのカードをゆったりと眺め,そこから次々とカードをめくっていく知的遊びに没頭することです。
スタエフでお話ししました。
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