エメラルドの原石ペンダントヘッド

このエメラルドの原石は、コロンビア産。結晶の形がよく残っていて、透明度があります。緑の発色もいいですね。宝石に様にカットするには小さい原石で、私はこういうのはそのままできれいなので、大好きです。なかなか見かけない&原価が高いので6000円です。ワイヤー代というより、ほぼ石代です。首にかけられるようにしました、ナチュラルさを残して、というようなノリです。

「エメラルドの語源はサンスクリット語で「緑色の石」を意味する「スマラカタ」にある。それが、ギリシャ語で「スマクラグドス」、ラテン語で「スマラグダス」と変化し、さらに「スマラルダス」という俗語に変化、そこからさらに古フランス語で「エスメラルド」に変化し、現在の「エメラルド」と言う呼称になったとされる。」(ウィキペディア)

エメラルドは基本的に「アクアマリン」と同じベリルです。アクアマリンは水色のベリル。他に黄色いベリルを「ヘリオドール」、ピンクのベリルを「モルガナイト」と言います、俗称で。でも、日本語でもベリルは緑柱石というので、柱型の(結晶のてっぺんが平らで、柱みたいな結晶の形をしています、水晶のように先がとがっていません)

石の色というのは基本的に2種類あって、無色透明のタイプの石にカラーセンターという不純物が入ることで、色が出るもの。あと、もともと基本組成が色がついているものです。前者はサファイア(コランダム)、トルマリン、ベリル、水晶やダイアモンドもそうですね。後者は絵の具になるようなもので、マラカイト(クジャク石)やラピスラズリです。ラピスラズリはウルトラマリンという絵の具になってました。恐ろしく高かったので昔はここぞというところにしか使われてないはず。

で、無色透明がベースの石たちは、色がついているように見えてすりつぶすと色が消えます。だから絵の具にはなりません。

エメラルドは組成は基本ベリルですが、混入物としてクロムが入っています。このクロム、サファイア(コランダム)に入ると、赤い色になります。

エメラルドは基本的にかなり長い間好まれていた宝石です。わかりやすいキレイさで、人を引き付けるからだと思いますね。ダイヤモンドはブリリアントカットのような複雑なカットで光の屈折率を利用しそのぎらぎら感が活かせるまで、つまらない石として固いだけが取り柄な感じでした。が、ダイヤモンドが硬いおかげで加工ができたエメラルド、ルビー、サファイアはわかりやすいきれいな色で、昔から人々を魅了してきた石ですね。中にひびがあることが多く、そのせいで透明度が損なわれるので、油につけてそこを埋める「含浸」というトリートメントを開発させた石でもあります。ステップカットのようなシンプルな四角い加工なのも、割れる危険性を回避するためとも言われています。

とにかくきれいな石で、ラグジュアリー。私も大好きです。

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